門は開いていても、登れるのは1日だけ|富士山とおなじご利益あり!全国の富士塚に登る【#16 池袋富士塚】
小林知之
- 2024年04月24日
登れば本物の富士山を登ったときとおなじご利益があるとも言われている富士塚に、地図好き芸人・小林知之さんが参拝。みなさんの抱える悩みやモヤモヤを、山の頂に届けてくれます!
門は開いていても、登れるのは1日だけ
「季節の変わり目って体調崩しやすいですよね」なんて言ってみたものの、春夏秋冬だけでなく、梅雨も初夏も残暑も三寒四温も、なんだかんだ毎日のように変わり目だし、そんなことより気圧の変化も気になるし、大変ですよね。僕の場合、体調は大丈夫なのですが、肌がかゆくなります。敏感肌ってやつです。おじさんでもなるんですよ敏感肌。なのでできたら穏便に季節の変化に順応していきたいと思っています。
今回はこんなお悩みいただきました。
【お便りいただいたR子さんのお悩み】
「新しい季節が訪れ、自分自身も新しいチャレンジをしたい」
「池袋富士塚」で悩みを成就
新年度の4月を迎えると、気持ちを新たにいろいろとチャレンジしたいものです。そんなR子さんにうってつけの富士塚を紹介したいと思います。
JR池袋駅西口から歩いて12分ほど、池袋氷川神社の境内にある池袋富士塚に悩みを聞いてもらいます。
池袋富士塚は、その昔、池袋村の時代から鎮守、氏神さまとして池袋の土地に住む代々の人々の守り神として崇敬され、親しまれてきた池袋氷川神社に鎮座しています。富士塚が建てられたのは、いまから100年以上も前の1912年。そんな池袋の守り神的存在の池袋富士塚から、R子さんへのアドバイス
「タイミングは自分で決めるモノ」
池袋富士塚は、富士山の開山日でもある7月1日にしか登ることができません。
このことに関しては、ほかの富士塚でもおなじ条件のところが多いのですが、ここには門やフェンスがありません。ほかの富士塚は7月1日やお正月以外は立ち入らないように、門やフェンスに鍵がかかっていることがほとんどなのですが、池袋富士塚にはありません。
代わりに「お山に登らないでください」という注意書きの立て看板が立っています。注意だけなので、登ろうと思えば登れてしまいます。けれど何かに見られている気がして登る人はいません。
門は開いていても登れる日は決まっているのですが、言いたいことは「常に門は開いている」ということです。チャレンジの門は向こうのタイミングで開いたり閉じたりするわけではありません。
季節は毎日少しずつ新しく変化します、ということは毎日が新しいチャレンジのチャンスなのです。だから思い立ったときにチャレンジしてみましょう!まずは、7月1日は富士塚登頂にチャレンジする日と決めましょう。
手帳に書きましょう、手帳がなければGoogleカレンダーに書き込みましょう、なければ紙に書いて冷蔵庫に張り付けましょう。ひとまず初夏に新しいチャレンジが決まりましたね!
プロフィール/小林知之
太田プロダクション所属の芸人。芸人といいながら日本大学地理学科で学んだ地理好きスキルを使って、地図会社で働いたり、国土地理院で地図の講習をしたり、国旗の本を出したりと、謎のWワークをする二児の父。芸人としては竜兵会所属、コント中心のおもに「つっこみ」と呼ばれる役割を担っている。Instagram:@cobayashitomo
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PROFILE
太田プロダクション所属。芸人といいながら、日本大学地理学科で学んだ地理好きスキルを使って、地図会社で働いたり、国土地理院で地図の講習をしたり、国旗の本を出したりと、謎のWワークをする二児の父。芸人としては竜兵会所属、コント中心のおもに「つっこみ」と呼ばれる役割を担っている。