春の京都トレイルをゆったり5時間歩いてきました！｜Mt.ランドネ会員向けイベント

全国各地にいるMt.ランドネ会員から、「関西でもイベントを開催してほしい！」という声を多くいただき、この春は京都一周トレイルを舞台にハイキングイベントを開催。暖かな陽気に包まれながら、京都のトレイルを歩いた模様をお届けします。

＼初月無料・入会特典あり！／

「Mt.ランドネ」詳細はこちら！

歴史の道をのんびり歩きながら自然を楽しむ

京都といえば、京都一周トレイル！ということで、全長約130㎞あるコースのなかから、悠久の歴史をもちのどかな風景が広がる北山東部コースの一部をピックアップ。ケーブル八瀬駅に集合し、大比叡や比叡山延暦寺、釈迦堂、横高山を経由して出町柳へ。

案内してくれたのは、山岳ガイドの笹倉孝昭さんと下田慶太さんのおふたり。「町と山との距離が近く、好きな部分を切り取って歩けるのが京都一周トレイルの魅力です。今日は約9㎞のコースを5時間ほどかけながら歩いてみましょう」（笹倉ガイド）

まずは叡電ケーブル・ロープウェイを乗り継いで比叡山頂駅へ。実際にトレイルを歩き始める前に今回歩くコースの概要や歩行距離、時間などの確認を行なう。笹倉ガイド班、下田ガイド班のふたつに分かれてハイキングスタート！

はじめましてのメンバー同士「どちらから参加ですか？」「京都の山は歩いたことありますか？」「今日は暖かくて気持ちいいですね」とさっそく話題に花を咲かせる。

舗装された道のりを20分ほどサクサク進んでいくと、あっという間に大比叡（848m）の山頂に到着。

比叡山とは、大津市と京都市左京区の県境にある大比叡（848m）、左京区にある四明岳（838m）の二峰からなる双耳峰の総称を指すという。

大比叡をあとにし少し歩いた先には、洛北の山々の眺めを楽しめるつつじヶ丘展望台へ。青空が大きく広がり心地よい。

「まだ桜が咲いている！」とうれしそうに写真におさめるメンバーたち。風にゆらぐ桜の木々は、まるで私たちの訪問を歓迎してくれているかのよう。

比叡山延暦寺に近づいてくるとトレイルの雰囲気も一変する。山全体が世界遺産といわれる延暦寺の境内には約100ものお堂があるという。また、比叡山の峰々をぬうようにめぐり礼拝する千日回峰行など、僧侶の修行の道としても古くから知られている。

1200年以上の歴史をもつ比叡山延暦寺は「日本仏教の母」として知られ、その荘厳さは圧巻。思わず歩みを止めたくなる。

歴史の道をつなぎながら森林に囲まれたトレイルを進み、最後に急登を上がると横高山（757m）に到着！予定よりも早いコースタイムで山頂に着くことができ、ゆっくり休憩をとることに。上の写真は笹倉ガイド班、下は下田ガイド班。

山頂の広いところでお昼休憩。京都のご当地パン「カルネ」やふもとの町で購入した手作りおにぎりなど、休憩中も京都を存分に味わったメンバーたち。

たっぷり休憩をとったら、あとは下山するだけ。コースタイムは1時間ほど。これまでよりも滑りやすいパートや川を渡る個所があり、笹倉ガイドと下田ガイドにアドバイスをもらいながらゆっくり歩いた。

最後まで全員笑顔で登山口バス停まで下山！バスに乗って出町柳の町に戻り、カフェでスイーツをいただきながら振り返りの時間も。「いつもひとりで歩くことが多いのでみなさんといっしょに歩けて楽しかったです」「京都の山や、それぞれ好きな山の話で盛り上がれてうれしかったです」とはメンバーの声。

春の京都一周トレイルをじっくり楽しんだ一日となった。

ガイドしてくれたのは

笹倉孝昭さん
公益社団法人日本山岳ガイド協会山岳ガイドステージ２。高校山岳部で登山を始め、２０代はカラコルムやヨセミテなどのビッグウォールを登る。現在はガイド業、山岳雑誌の連載、救助組織への山岳救助技術研修などを行なっている。

下田慶太さん
JMGA認定山岳ガイド。地質学の研究者を目指して大学へ進学。同時に大学山岳部として多くの登山を経験する。山岳撮影に従事したのち、山岳ガイドへ転身。とくに雪と氷の登山やクライミングを得意とする。

イベントのようすは動画でも公開中！

View this post on Instagram

A post shared by ランドネ編集部 (@randonnee_mag)

「Mt.ランドネ」詳細はこちら！