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オスプレーの最新バックパックを背負って、新しい自分に出会う山旅へ|テンペストベロシティ 20

「山のふもとはまだまだ暑いけれど、ここまで上がってくると涼しくて気持ちがいいですね」

そう言って、まだ新しいバックパックを肩にかけながら微笑むのは、ジュエリーデザイナーの宮田有理さん。オスプレーから最新モデルのバックパック「テンペストベロシティ」が登場したので、試しに背負っていっしょに山を歩いてみませんか?そんなランドネ編集部からの誘いに、ふたつ返事でここ長野県茅野市の大河原峠まで足を運んでくれた。

本記事では、宮田さんが長野県の蓼科山を歩いた模様を、バックパックの使用感とともにレポートする。

旅をしたのは……
宮田有理さん
“自然から感じる思いをかたちに”をテーマに自然をモチーフとしたアクセサリーなどを制作する「YURI MIYATA」のデザイナー。大学でセラミックデザインを学んだのち、形状デザイナーとして洋食器会社に勤務。退職後の2015年から自身のブランドをスタート。好きな山は、森が豊かな山。yurimiyata.net

体と心にフィットしてくれるバックパックとの山歩き

山旅の相棒はテンペストベロシティの容量20Lモデル。ラインナップには30Lモデルもあるが、今回は日帰り登山ということで20Ⅼをセレクト。レインウエアやファーストエイド、行動食などの必携品はもちろん、防寒着からカメラやノートまで心地よくおさまる。

「ポケットが多くてそれぞれ大容量なので、荷物が入れやすいですね」と、手際よくパッキングを済ませる宮田さん。バックパックを背負いなおしチェストストラップを締めたら、さっそく北八ヶ岳の森のなかへ。

歩くのは、大河原峠から蓼科山荘を経由し蓼科山山頂を目指すピストンのコース。休憩なしで往復4時間ほどの行程だが、急登が続く個所がいくつかあり、それなりに体力が必要とされる。

歩き出し早々から上り基調。けれど、宮田さんの足取りはいたって軽やか。「蓼科山を歩くのは初めてなんです。この先にどんな景色が見られるのか楽しみです」とわくわくとした表情を見せる宮田さん。

北八ヶ岳らしい苔むした森のなかを歩く時間が心地よい。ときに足をとめて苔や葉の形を観察してみたり、写真におさめたり。トレイル全体に大きく広がる緑の世界に浸っていく……。

どんな山が好きですか?というこちらの問いかけに、迷うことなく「森が豊かな山ですね」と答えてくれた宮田さん。草花や木々、自然に対して向ける眼差しから、心から好きだという気持ちが伝わってくる。

▲宮田さんが自身のブランド「YURI MIYATA」で手がけているアクセサリーは、どれも山や自然のなかにある植物をモチーフにしている。シンプルさのなかに美しさが宿るアクセサリーはアウトドアシーンにもよくなじみ、山を愛する女性たちから多く共感され人気を集めている。

100万年以上昔に噴火したといわれる蓼科山は、ところどころに石や岩がトレイル上に散らばり、浮き石によって足元が不安定なパートも。気を抜いてしまうと、岩の上で滑ったり足を捻ったりする可能性もあるので、注意しながら歩みを進める。こういったシーンでも、バックパックのフィット感が高いほどに安心感をもって山歩きに集中できる。

「ベストタイプのバックパックを背負ったのは初めてなのですが、荷物を下ろさずに水分補給ができるのもとても便利ですね。画期的!」

そう宮田さんが触れるように、テンペストベロシティの大きな魅力はベスト型であることと、大容量のフロントポケットの存在。フロントポケットにはウォーターボトルやスマートフォン、日焼け止めなど頻繁に取り出したいものを胸のまわりに収納することができるので、出し入れも容易。さらに、一般的なバックパックよりも荷重が前後に分散されるのでバランスをとって歩きやすいのも特長のひとつ。

ところどころで小休憩をはさみながら、コースタイムぴったりくらいのいいペース。蓼科山荘がある将軍平を越えたあたりから、徐々に大きな岩が現れる。

よいしょよいしょ、と全身を使ってよじ登っていく宮田さんは、「バックパックのフィット感がいいから、体が振られにくくて登りやすい!」と改めて感動を口にする。

額に汗がにじみ出てきたころ、森を抜け視界が一気に開ける。北八ヶ岳ののびやかな森林が眼下に大きく広がった。

稜線歩きを楽しんだあとは、本日の一番のお楽しみスポット、蓼科山頂ヒュッテに到着!

山小屋の人気メニューのひとつ「彩り野菜ビーフカレーセット(1,800円)」を注文。山で作られているとは思えないほど本格的で濃厚なカレーが、早朝から行動しっぱなしの体に深く染み渡る。

お腹が満たされたら、いざ山頂へ。宮田さんがバックパックを背負いなおすと、さっきまで雲がかっていた空が不思議と晴れはじめ、きれいな青色が現れた。

蓼科山の山頂(2,530m)にたどり着くと、思わず「わ~、きれいな景色」と声を漏らす宮田さん。バックパックの紫色が、まるで高山植物のように山上に映えていた。

大きな岩塊が折り重なって広がる噴火口跡を見渡すと、中央には蓼科神社奥社が祀られている。展望もすばらしく、八ヶ岳連峰をはじめ浅間山や霧ヶ峰、美ヶ原、北アルプスなど360度の大パノラマが展開する。

岩の上に座って景色を楽しんだり、写真を撮ったり、のんびりと自由な時間をすごす。

「森がある山が好きなのですが、こうやって岩だらけの稜線にでてみると、こういう景色もすてきだなって。自分の“好き”の幅が広がっていく瞬間が楽しいです。岩もよく見てみると地衣類がたくさん生えていてかわいいですよね」と宮田さんは微笑んだ。

▲「YURI MIYATA」には手ぬぐいのラインナップも。一見ドット柄のように見えるが、地衣類をモチーフとしていて、よく見ると大小さまざまな苔のような模様になっている。目の付けどころが宮田さんならでは。

「いつも山で使うものを選ぶときに機能性やカラーリングに悩んでしまって、選びきれず結局おなじものを使い続けることが多いんです。でも今回、普段使わないようなバックパックを実際に山で使わせてもらうことで、いろんな新しい発見がありました。」(宮田さん)

お気に入りの山道具といっしょに自分好みの山を歩く時間は、とっても有意義で幸せな時間。

けれど、ときにはいつもと違うアイテムを身につけて、まだ訪れたことのない山を歩いてみたら、いつもとは少し違う景色が見えたり、新たな山の楽しみ方が広がったりするのかもしれない。

テンペストベロシティを使ってみて。
宮田有理さんのお気に入りポイント

1.大容量で取り出しやすいフロントポケット

普段はサコッシュに入れている、日焼け止めやノート・ペン、スマートフォンなどがすべてフロントポケットに収納できたので、サコッシュいらずでした。また、ポケットやジッパーの位置が絶妙で、中身を取り出しやすいところもよかったです。今回は入れられませんでしたが、水を入れていたポケットの反対側には、サングラスや手袋を入れたらちょうどよさそうと思いました。(宮田さん)

2.フィット感を高めながら収納にも役立つヒップベルト

柔軟性のあるヒップベルトが腰まわりを優しく包み込んでくれるので、ストレスを感じることなく体へのフィット感を得られます。ここにも伸縮性に優れたポケットが付いているので、リップクリームやアメを入れるのに重宝しました。(宮田さん)

3.2方向からアクセスできるサイドポケット

ストレッチ性に優れたサイドポケットにも、バックパックを背負ったままアクセスできることに驚きました!メッシュ素材なので、手ぬぐいが濡れてしまったときなどにも気にせず入れやすいのがいいなと思いました。まさにかゆいところに手が届いた機能性ですね。(宮田さん)

data
オスプレー
テンペストベロシティ 20
¥26,400(税込)
容量:
XS/S=18リットル、M/L=20リットル
背面長:XS/S=34~43cm、M/L=40.5~49cm
重量:XS/S=820g、M/L=860g(実測値)

オスプレーとは?

カルフォルニア州でバックパックメーカーとして産声をあげたオスプレー。その当時、絶滅危機にさらされていたミサゴ(オスプレー)の優美な飛行に魅せられた創設者がブランド名とロゴマークに採用。今年で創立50周年を迎えた現在も、一貫したクオリティーコントロールのもと、機能美と卓越した高性能を併せもった製品を作り続けている。

オスプレーの詳細はこちら

 

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ランドネ 編集部

ランドネ 編集部

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

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