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音と緑と街との関係 from ototabito #3-1【青森県八戸市|Patrie】

ランドネ本誌で連載を続けるミュージシャンのKeishi Tanakaさん。2024年6月から、連載のシーズン3として「音と緑と街との関係」をスタート。本誌ではKeishiさん本人とその街との関係について読むことができます。そして、こちらのWEB版ではさらにおすすめのスポットを3回に分けて紹介してもらいます。

Keishi Tanakaさんの連載が掲載されている最新号は、こちら!
>>>『ランドネNo.138 2月号』

人が集まるのには理由がある

3つ目の街として選んだ八戸市。決して大都市とは言えないこの街に僕が通う理由のひとつ。本誌でも触れた「Patrie」というお店について今回は書こうと思う。

▲入り口のドアがかわいい。

ビルの4階、エレベーターを降りると目の前にすてきな色のドア。その店こそが昼はカフェ、夜はバー、週末はライブやDJパーティーをしている「Patrie」である。

▲日常の風景

本誌にも書いたが、ここ数年は毎年のようにライブをしてきた場所で、東京からの距離はあるがホームのように使わせてもらっている。ここでは僕は弾き語りでライブをしてきたが、ドラムを入れたバンドもライブをしているようだ。カフェでは珍しい。

また屋上を使えたので、コロナ禍にはオープンエアな場所でライブをできたのもありがたかった。外でやれる仲間の店に連絡をして、お客さんを煽ったりせずにライブをしていたあの頃がもはや懐かしい。

▲2024年のライブ。
▲2023年のライブ。

「屋上を使えた」と過去形で書いたのには理由がある。

じつはこの「Patrie」は、2025年3月いっぱいで閉店する。ビル自体の老朽化に伴い、公式に発表されていることだ。

もちろん思い出もあるし、またライブをしたいという想いがあるのは事実だが、オーナーと話しているとこちらも清々しい気持ちになるから不思議なものだ。きっと終わりの日を迎えたときに、やり切ったと思える自信があるのだろう。それだけ気持ちを注いでやってきたということだし、それが常連客や僕らミュージシャンにも伝わっていることは店の壁を見ればわかる。そこには多くのサインやメッセージが残されている。

さらに、僕とおなじく何度か店で歌ってきた4人で、3月29日に彼女主催のイベントに出演する。広さの関係で、ライブ会場は八戸市内の別の場所なのだが、イベント名は「Patrie」だ。終わったあとにはお店に行って、一杯飲ませてもらおうと思っている。

▲オーナーの佐々木亜裕美さん(右)。

Patrie
https://patrie-hachinohe.com/

ototabito(オトタビト)

音楽をきっかけとした、自然と街、そこで暮す人たちと出会うアウトドア旅を提案。アーティストが、自身の音楽とつながりのある街と思い出の場所を紹介します。https://funq.jp/randonnee/ototabito

Keishi Tanaka

1982年11月3日 北海道生まれ。ミュージシャン。バンド編成と弾き語りでライブ活動を続ける。1月29日にニューアルバム「Like A Diary」をリリースし、東名阪でのリリースツアーを敢行する。バンドセットのワンマンライブ、お見逃しなく!https://keishitanaka.com/

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PROFILE

Keishi Tanaka

ランドネ / ミュージシャン

Keishi Tanaka

1982年11月3日 北海道生まれ。ミュージシャン。弾き語りから大所帯のバンドセットまで、観る人や場所を限定せずに活躍中。V6などへの楽曲提供、CM音楽の制作を行うほか、趣味を活かしたアウトドア分野での活動・執筆にも注目が集まっている。
https://keishitanaka.com/

Keishi Tanakaの記事一覧

1982年11月3日 北海道生まれ。ミュージシャン。弾き語りから大所帯のバンドセットまで、観る人や場所を限定せずに活躍中。V6などへの楽曲提供、CM音楽の制作を行うほか、趣味を活かしたアウトドア分野での活動・執筆にも注目が集まっている。
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