冬の夏沢鉱泉へ。雪遊びを満喫する3日間|モデル仲川希良の「親子でやさしい外あそび」#3
仲川 希良
- 2024年12月30日
モデルでフィールドナビゲーターの仲川希良さんによる親子連載。大人も子どもも、がんばりすぎずに外あそびを楽しむヒントをゆるりとご紹介。今回は、冬の八ヶ岳で雪遊びをたっぷり楽しんだ思い出を綴ってくれました。
子連れでも安全快適に雪を楽しめる、夏沢鉱泉での山小屋泊
雪が大好きな息子。うっすらとした東京の雪にダイブし、枯草や土の混ざる雪だるまを作る姿を見るたび、真っ白な雪でたっぷり遊ばせてあげたいと思っていました。私自身も雪山は大好きなのです。スキー場にはよくキッズゾーンがありますが、私が見たいのは、息子に見せたいのは、静かな白い森の自然な雪……子連れで安全快適に味わえる雪山はないかしら。
そこで閃いた山小屋が、夏沢鉱泉です。標高2,060mでありながらアクセス抜群。茅野駅から登山口までは宿泊者用送迎車、降りてからは幅広で緩やかな雪道を30分ほど歩けば到着です。取り囲むすべてが雪に包まれた景色に、案の定息子は大興奮!新雪にヒザ下まで埋めながら、「自分の道を作る」と言い張って延々ラッセル。結局山小屋までは1時間半かかりました。
2泊3日、山小屋の前でひたすら雪遊び。かまくら作りやソリにも挑戦。硫黄岳を目指して通過する登山者を見送りながら、いまのわれわれにはこれがちょうどいい雪山、と改めて思いました。雪に全身で埋まったり、氷柱を折り取りひと舐めする。息子にはすべてが新鮮です。
寒くなりお腹が空いたらすぐに山小屋の中へ。温泉とお食事に心身とも芯まで暖めてもらい、夜は個室のベッドでぐっすり。初めての山小屋泊だった息子も、スタッフのみなさんに遊んでいただいてすっかりリラックス。「ここでの暮らし、楽しいねぇ!」と飛び跳ねていました。水、電気、食材だって山から得る山小屋の生活にも、なにか感じてくれたでしょうか。
親子に役立つプチ情報
夏沢鉱泉
立派なお食事に温泉!子連れの方が利用されることも多いのだそう。エネルギーや食材はどこから?排水はどこへ?
背負子を借りたり、ストーブを見つめたり、
お役立ちアイテム
モンベルのカバーオールとスノーブーツ
しっかり厚着をした上にガバッと着せれば防水完了できる、
雪をとにかく全身で味わうタイプの息子には、
いつものオモチャ
山小屋での非日常的な時間。子どもは目新しさに興奮したり、
塗り絵やお人形、キッズカメラなどを持参しました。写真は売店のポップを制作中のスタッフさんといっしょにお絵描き
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PROFILE
ランドネ / モデル/フィールドナビゲーター
仲川 希良
テレビや雑誌、ラジオ、広告などに出演。登山歴はランドネといっしょの14年。里山から雪山まで幅広くフィールドに親しみ、その魅力を伝える。一児の母。著書に、『わたしの山旅 広がる山の魅力・味わい方』『山でお泊まり手帳』
テレビや雑誌、ラジオ、広告などに出演。登山歴はランドネといっしょの14年。里山から雪山まで幅広くフィールドに親しみ、その魅力を伝える。一児の母。著書に、『わたしの山旅 広がる山の魅力・味わい方』『山でお泊まり手帳』