
歩いてめぐる山のパワースポット!御岩神社で日帰りハイク|編集部員の山活LOG

安仁屋 円香
- 2025年01月27日
御岩神社のことを知ったのは、いまから10年ほど前のこと。茨城県随一のパワースポットとして紹介してもらった当時、神社を参拝するだけで、その雰囲気に魅了されていたのを覚えています。今回歩いたのは、御岩神社のご神体となる御岩山。常陸国最古の霊山ともいわれる山の頂を目指して歩いてきました。
山の上にだけにあるものを確かめるために
188の神々が宿り、日本全国ほぼすべての神様にお参りができる、といわれる御岩神社の境内を進み、目指す標高530mの御岩山までは片道約1時間。「神坐す霊山」であり、多くの参拝客が訪れることから、入山にはさまざまなルールが設けられています。入山時間は6時~15時まで(17時までに下山)。雨天・降雪時の入山禁止。食事禁止。乳児連れの登拝禁止など。事前に必ず確認しておくと安心です。
樹齢500年以上と推定される樹高50m、幹囲8.4mの「御岩山の三本杉」を見上げ、真っ赤な大仁王門をくぐり、まずは御岩神社で手を合わせます。そこから先は、左手に進んで表参道へ。一歩ずつ参道を進むと、あっというまにご祈祷の太鼓の音は届かなくなり、まっすぐ伸びるスギの木が風に揺れる音だけが聞こえてきます。背筋が伸びるような静けさ。小さな川沿いに延びる道は、次第に傾斜を増し、木の根が張り巡らされた本格的な山道に。
賀毗禮(かびれ)神宮に立ち寄り、その先、裏参道と山頂の分岐を過ぎると、葉を落とした広葉樹の木々に囲まれた道に。そのあいだからは、澄んだ空の青が見え「これは冬の山ならではなんだよな」とつぶやいたりする。御岩山山頂を示す矢印に導かれて、たどり着いたその場所からは、広い空と、小さな山が敷き詰められたような絶景、遠くに雪をかぶった男体山や高原山などを眺めることができました。
ここから、太平洋を一望する山頂を有する山まで縦走することもできるそう。山を歩くことは、そのたびに新しい発見を与えてくれます。山を好きでいるために、山を歩く。また、山の上まで歩かないと、見えない景色があることを、改めて感じる山旅になりました。
【今回歩いたルート】歩行時間:約1時間45分
御岩神社駐車場→三本杉→御岩神社→表参道→賀毗禮神宮→御岩山→裏参道→三本杉→御岩神社駐車場
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PROFILE

ランドネ / 編集部(ADDIX)
安仁屋 円香
旅と山歩きをミックスした“山旅”が定番のスタイル。訪れた土地で見つけたお土産(コーヒー、布のもの、クラフトビール、郷土玩具、焼き物など)をたっぷりと買いがち。クルマ、スノボ、白濁した温泉も好き。ホームマウンテンは尾瀬。
旅と山歩きをミックスした“山旅”が定番のスタイル。訪れた土地で見つけたお土産(コーヒー、布のもの、クラフトビール、郷土玩具、焼き物など)をたっぷりと買いがち。クルマ、スノボ、白濁した温泉も好き。ホームマウンテンは尾瀬。