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山の文筆家・深田久弥さんもあんぱん好きだった?|あの人もあんぱんと山へ

発売中のランドネ2月号の特集は「あんぱん持って山歩き」。ランドネ編集部が山歩き×あんぱんをキーワードにリサーチしていくなかでさまざまな業界のあの人も、あんぱんを携えて山を歩いていたことがわかりました。

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『日本百名山』の著者・深田久弥もあんぱん好き

山の文筆家である深田久弥氏の功績を称え、遺徳を偲ぶ「深田祭」という碑前祭が毎年、山梨県韮崎市で行なわれています。終焉の地である茅ヶ岳を登る記念登山では、参加者たちにあんぱんが配られているということを知りました。

深田久弥氏は生前あんぱんが好きだったのか?そんな疑問が浮かんだことから、深田氏の故郷、石川県加賀市で山の歴史や文化を発信する施設「深田久弥 山の文化館」を尋ねました。

「はっきりいうと、久弥さんが〝あんぱん好き〞ということがわかる著書は、われわれも読んだことがないのです」

口火を切ったのは、事務長の大幡裕さん。さらにこう続けます。

「ところが、茅ヶ岳で亡くなる日の数分前に、あんぱんを食べていたという記事が残っているんです。その根拠というのが、1982年発刊の『山と溪谷』 に載っているんです」

▲碑前祭では「百の頂に百の喜びあり」の記念碑に向けて献花を行なっている

そう話しながら大幡さんが探してきてくれた誌面には、このような記載がありました。

左党では定評のある深田先生、紙袋から取り出したのは意外や意外、アンパンとは恐れ入った。

一つ、コロコロと斜面をころがっていくではないか。おもむろに腰をあげて、拾いあげポンポンとはらって口の中に入れてしまった。自分で食べるんだからかまうことないよ、その仕草があまりにも淡々としているさまに皆あきれて大笑いとなった。
(山と溪谷 1982年10月号 No.549)

当時、日本山岳会の会員だった山村正光氏が、深田氏没後10年の節目に寄稿した記事だといいます。深田氏が亡くなった茅ヶ岳にいっしょに登り、救助活動などにも協力したことなどが詳細に記述されていました。

▲石川県出身の文筆家・深田久弥氏。『日本百名山』などの著者であり、登山家、ヒマラヤ研究家としても知られる。1971年、山梨県の茅ヶ岳山頂近くの尾根で脳卒中のため急逝。享年68歳。写真を撮影したのは、山行に同行していた日本山岳会会員の山村正光氏

さらにその信憑性を確かめるべく、深田祭を主催している韮崎市観光協会にも問い合わせてみました。事務局長の山田裕彦さんによると、深田祭もまた深田氏没後10年の記念に始まったイベントだと話します。

「深田祭が始まってまもなくしたころ、深田さんが登山のときに必ずあんぱんを持参していたということが広まったそうです。また、山での栄養補給にはあんぱんが食べやすいという話から、イベントであんぱんを配るようになりました」

それから深田祭では記念碑の前に深田氏が生前好きだった酒といっしょにあんぱんが供えられることになり、次第に定着していったといいます。

▲深田祭で配られるあんぱんは、茅ヶ岳山頂で撮影するのが人気。作っているのは韮崎市のパン屋「コーナーポケット」。中身はつぶあん

原点の山で集う『久弥祭』

深田久弥の生まれ故郷である石川県加賀市でもまた、ゆかりの地をめぐる「久弥祭」を毎年開催。深田氏が初めて登った山、富士写ヶ岳の九谷ダム広場に集い、献花や献酒、献句などを行ないます。ゆかりの地を散策できる貴重なイベントです。

イベント詳細は、深田久弥 山の文化館の公式サイトをチェック
https://yamanobunkakan.com

深田久弥を偲ぶ『第44回 深田祭』

日本の山岳界に大きな足跡を残した深田久弥氏の遺徳を偲ぶ「深田祭」。2025年の開催日が決定しました。茅ヶ岳を登る記念登山や地元山岳会同行のトレッキング、茅ヶ岳ふもとの深田記念公園で碑前祭などを行なうほか、参加者特典も多数用意されています。

開催日:2025年4月20日(日)
開催場所:茅ヶ岳 深田記念公園(韮崎市穂坂町柳平2158-3)
参加費:1,500円、中学生以下1,000円 ※保険料含む
特典:記念バッジ、あんぱん、ゆ~ぷるにらさき入館料割引券など
問い合わせ:深田祭実行委員会(韮崎市観光協会内)
0551-22-1991

 

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ランドネ 編集部

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自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

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