復活か!? 絶版か!? 排ガス規制最新情報! SRやセロー、VMAXの運命は

VMAXやモンキー、XJR、SR……がなくなっちゃうって本当!?

9月1日以降生産のバイク全車に適用される平成28年度排ガス規制を受けて、長年、名車と言われて生産され続けてきたバイクが軒並み生産中止になる。

排ガスや騒音の規制が厳しくなると、設計の古いバイクは対応が難しい。特に空冷エンジンのバイクは、騒音面でも厳しいし、ピストンなどのクリアランスも大きいので(水冷より温度差が大きいので、部品のクリアランスを大きく取る必要がある)、排ガス規制を通すのも難しくなるのだ。対応できなくはないようだが、コストが大きくなり過ぎると、価格に反映されてしまう。あまり、高価になると、売れなくなるから継続生産は厳しくなる。

V-MAX、モンキー、XJR1300シリーズ、ZRX1200 DAEG Final Edition、GOLDWINGシリーズ、SR400、W800 Final Edition……僕らが慣れ親しんできた、あるいはいつかは乗りたいと憧れてきた名車はどうなるのか? 一部には復活というウワサがあるバイクもある。

最新情報を、ライダースクラブの小川編集長に聞いた。

排ガス規制だけでなく、ABS義務化の影響も!

「排ガス規制の問題もありますけど、新型車は来年(2018年)、継続生産車も2021年から運用される『ABSの義務化』の影響も大きいですね。126cc以上はABS義務化、125cc以下はABSか前後連動ブレーキの装着が義務づけられるんです。」

排ガス規制対応のコスト増に加えて、ABSの装着もしなれけばならないとなると相当なコスト増になる。大排気量車はともかく、250cc、400ccのバイクになると、複雑になりがちなABSの価格に占める割合も大きくなる。

ZRXは絶版! ただし、Z900RSというニューモデルが登場!

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まずはスポーティなビッグネイキッドとして人気の、小川編集長の愛車でもあるZRX1200の運命は?

「なくなっちゃいますね。ZRXも、ZII、900 Ninja、ゼファーなどと同じく伝説のバイクの仲間入りです。でも、カワサキ車の場合、絶版になってからも人気が上がるバイクが多いですから、これからもカスタムベースとして人気だと思います。また、東京モーターショーで、新しくZII以来のスタイルと、水冷エンジンの性能を併せ持ったZ900RSというバイクがリリースされますから、こちらも注目です。実はもう試乗していて、次号のライダースクラブでレポートしますから、こちらもお楽しみに。」

53-9_2018 Kawasaki Z900RS - True Spirit

カワサキ、渾身のニューモデル、Z900RSは九州のオートポリスですでに試乗会が開催され、小川編集長も試乗してかなり好印象だったとのこと。楽しみだ。

W800や、エストレヤなどは残念ながら絶版。アジアでは継続販売される模様だが、それが日本に並行輸入されたりするかどうかは残念ながら不明とのこと。

ゴールドウィングはオールニューで再生、モンキーは125ccの『大ザル』に!?

ホンダのゴールドウィングは、東京モーターショーで、すでに新設計のニューモデルとなった。巨大なフォルムが人気の1800cc、水平対向6気筒を積んだ同車だが、新型ではなんと40kg以上も軽量化。大きいながら、取り回しもよく、運動性の高いバイクとして復活しそうだ。

50年に渡って生産されてきた50ccの名車、モンキーは販売終了。最終生産モデルとなった『50周年スペシャル』は、500台限定のところに、なんと4万5333人が申し込み、倍率なんと93倍の抽選ということに。

’09年に燃料噴射と触媒まで盛り込んで排ガス規制を乗り越えたのだが、今回の規制は乗り越えられなかったようだ。

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(↑なんと500台限定車が93倍の抽選となってしまったモンキー50周年記念モデル)

東京モーターショーでは、125ccの大きな『モンキー』が展示されていた。参考出品ということになっていたが、小川編集長によると「販売されると思う」とのこと。

XJRやVMAXも涙の絶版。名車中の名車、SRの運命やいかに……。

ヤマハにも名車が数多くある。マッチョなバイクとして唯一無二の存在であるVMAXもそんな存在のひとつ。

1985年に初代の1200cc、145馬力が発売された。当時はそんなバイクは他に存在しなかったから、圧倒的な存在感だった。2008年に2代目、1700cc、200馬力となりますます他に例をみない存在に。

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そんなVMAXも販売終了に……。ファンにとっては、残念なことこの上ないだろう。

また、XJR1300も絶版になった。’93年発売のXJR400、’94年発売のXJR1200から20年以上続いたシリーズもこれで終了ということで、これまたとても残念だ。

多くの人に愛され続けて来た、セローや、SR400も販売終了になった。

セローは’85年から32年、SRは’78年から39年作られて来たモデルだけに、「若い頃に乗っていた!」という方も多いのではないだろうか?

この二車種は小川編集長によると、「新規制対応モデルが開発中との情報を得ている」とのことなので、来年の復活はありそうだ。

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SRは小川編集長も長年愛車としているバイクだけに思い入れが深いはず。

セローもSRも、排ガス規制対応や、ABSが付いてくるなんて、なんか似合わなさそうなバイクだが、
「SRは常に“古きを温ねて新しきを知る”進化をしてきた。だから僕は新型がとても楽しみだ。ABS装着によりリアがディスクブレーキになる? セルが付く? 500が復活? 妄想だけでワクワクできるが、さすがに500はないだろうなぁ?」と、小川編集長も楽しみにしている。

『排ガス規制による絶版』と聞くと、哀しいものがあるが、生き残るバイク、復活するバイク、伝説になるバイク、いろいろあって、また新しいバイクライフが生まれるのだ。

(出典:『RIDERS CLUB 2017年11月号 No.523』)

(村上タクタ)

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