HONDA CBシリーズの60年『1959 CB92』

いまではライダーの誰もが一度は乗ったことがあるといわれているCBシリーズ。教習車、白バイなとで社会のインフラとして機能もしており、バイクラインナップの中心にいることは間違いない。さらに今年はCB92が登場して60年なのだ。その10年後に世界のビッグバイク界を席巻するCB750Four。さらに10年後に、ライバルを蹴散らす新エンジンと斬新なスタイルのCB750Fが世に出たから、2019年はCBのアニバーサリー・イヤー。その後もおおむね10年間隔でCB1000SFや、空冷のCB1100も登場。そんなCBの軌跡を振り返ってみよう。

初めてCBの名を冠したバイクが登場した60年前は、群れ成すメーカーがしのぎを削るスポーツバイクの黎明期。いつの時代もCBはライバルと戦ってきた。その熱くて厚い歴史を身に纏い、CBは未来に向かって走り続ける。

1959 CB92 初めてCBの名を冠したスーパースポーツ

小型車は2ストローク、大型車でも4ストOHVが主流の時代に世界でも類を見ないSOHC2気筒を開発したホンダが本格スーパースポーツを世に放った。

50年代には多くの国産メーカーが125㏄の生産を始めるが、2ストローク単気筒が主流だった。その中でホンダは、世界でも類を見ない4ストロークSOHC2気筒エンジンを開発し、58年に実用車のC90を発売した。
当時、バイクの性能をアピールする格好の場はレースだった。ホンダは浅間火山レースに照準を絞り、C90のセル付きモデルのC92をベースに極短期間でスーパースポーツを開発。それがCB92だ。
C92の11・5㎰/9,500rpmに対し、CB92は15㎰/1万500rpmと大幅にパワーアップ。さらに“Y部品”と呼ばれるレース用キットを組み込むことで、さらに戦闘力を高めた。
そして発売から3カ月後に迎えた第2回全日本クラブマンレースで、新人の北野元(後にホンダワークスライダーとして世界GPで活躍)が駆るCB92が見事優勝。併催されたワークスチーム対抗の第3回浅間火山レースにも招待出場し、なんとワークスマシンを抑えて優勝をさらった。“CB伝説”はここから始まった。

当時の道路やレースでも未舗装が多かったため、ライダーの顔を埃や砂塵から守る小振りな透明スクリーンを標準装備
“ドクロ”と呼ばれた独特な形状の燃料タンクは軽量なアルミ製で、ニーグリップしやすい大型のラバーも装備する
当時の125cc・2ストローク単気筒は8ps前後が一般的だが、CB92の4ストローク2 気筒は破格の15psを発揮
上面がフラットで薄いシートや、プレスバックボーンフレームと一体の浅い形状のリヤフェンダーもスポーティで軽量だ
大径φ200mmのツーリーディングドラムブレーキは、マグネシウム製でエアスクープ付き。フロントフェンダーもアルミ製

 

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