サスペンション調整はバイク初心者こそ必要!【ネモケンの今さら聞けないバイクのギモン】
- 2019年10月30日
サスペンション調整の基本
サスペンション設定は1G’から
ライダー&バイクの荷重を支えるスプリング。バイクにセットされたサスでは、車重と体重でスプリングが縮められてバランス(1G’)する。この状態が走行するための機能を設定する出発点だ。1Gから縮んだ分が、衝撃などで伸縮できるリバウンドストロークとなり、路面追従性の大事なポイントとなる。

1G:両輪が地面に接し、車重のみの負荷
1G’:ライダーが跨って、1Gより沈んでいる
サスペンション調整をやってみよう
フルアジャスタブルのサスペンションであれば、前後合わせて6カ所も調整機構が付いており、それぞれの調整可能範囲もさまざま。まったく同じ体型の人がいないように、理想的なサスペンションの調整は人によって違うのだ。自転車のサドル高を調整するように、気軽な気持ちで試してみよう。
F/プリロードアジャスター
1回転でスプリングを1mm締めたり緩めたりするタイプが主流。初期作動性を変えることができる。
F/伸び側減衰アジャスター
バイクの挙動の「重い・軽い」を調整することができる。ノッチ式、または無段階タイプがある。
F/圧縮側減衰アジャスター
ノッチ式か無段階タイプ。補助的な役割で、装備されていない場合もある。写真のDAEGは標準装備。
R/プリロードアジャスター
写真はフックレンチで段階を切り換えていくタイプ。ライダーの体重差や車体姿勢の変化を補正する。
R/伸び側減衰アジャスター
ノッチ式、または調整段階の数字が書き込まれている。セッティングによる、フィーリングの変化が大きい。
R/圧縮側減衰アジャスター
ツインサスの場合、この調整による乗り味の変化は大きい。ノッチ式か調整段階の数字が書いている。
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PROFILE

ネモケン
根本健。75 ~78年まで世界GPに参戦。帰国後はライダースクラブ編集長として、ワークスマシンから市販車まで幅広く試乗。70歳を超えた今も最新マシンに乗り、読者にライテクを指南している
根本健。75 ~78年まで世界GPに参戦。帰国後はライダースクラブ編集長として、ワークスマシンから市販車まで幅広く試乗。70歳を超えた今も最新マシンに乗り、読者にライテクを指南している