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カワサキはZ1/Z2という空前絶後の傑作バイクをなぜ50年近く前に作れたのか?

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『あいつとララバイ』研二くんの『ゼッツー』

Z1/Z2が希代の名車として、語り継がれたのは、新車の時のバイクの出来の良さだけが理由ではない。

幾多の小説や映画、マンガに登場した物語性、そして長年カスタムチューンを施されて、さまざまなオリジナリティ溢れるカスタムバイクとして乗り継がれたことも大きな理由だろう。Z1/Z2を産んだのはカワサキだが、育てたのはファンたちだったのだ。

日本で一番有名なのは楠みちはるによるコミックス『あいつとララバイ』の研二君の愛車として登場したZ2だろう。

タンクは赤/白ツートンに塗り分けられ、エアクリーナーボックスを取り払ったファンネル仕様に直管風の集合マフラーを組み合わせている。ホイールはかなりワイドなキャストホイールで、フロントダブル、リアシングルのディスプレブレーキに換装されている。40~50代のライダーの頭の中のイメージはむしろ、Z2といえばこの研二仕様かもしれない。

もっと若い世代でいえば、藤沢とおるの『湘南純愛組』の鬼塚英吉が乗る紅蓮のZ2か。

カスタムで性能アップ、自分だけのスペシャルに

登場時はさておき、豊富なアフターマーケットパーツが登場し、改造を楽しめたのもZ2の特徴だ。

もともとの素性がよく、エンジンがパワーアップに耐えたこと(このあたりは4輪のGT-RやフェアレディZに通じるものがある)、シンプルなネイキッド仕様だったため改造がしやすく、変化が目に付きやすかったこと、後にスーパースポーツバイク用のパーツや、レース用パーツなど高性能なパーツが手に入れやすかったこともあるだろう。

音も変わって、スタイル的にも激変するマフラー交換はその第一歩だったことだろう。特にZ2の場合はノーマルがメッキの4本出しマフラーだったこともあり、重量も重かったから、マフラーを集合管にすると、大幅に軽くなるし、パワーは上がるしで、効果は大きかった。

エアクリーナーボックスを取り除いてのファンネル仕様、オイルクリーナーやアールズのオイルラインの追加も定番の改造だ。タイヤはワイドにして(ノーマルは時代もあって、我々が思っているより細い)、ホイールもワイドなキャストホイールに交換。

そうなると、コーナリング時にフレームにかかる負担も大きくなるので、フレーム補強、スイングアームもアルミのレーサーレプリカのものに換装となると、かなり大幅な改造になる。ツインショック なので交換が簡単なリヤサスペンションは、オーリンズなどのリザーバータンク付きのものに。フロントフォークはレーサーレプリカなどのものを使うことが多かった。

ハンドルはノーマルのアップライトなポジションからもっと下げる。研二君を意識するならクリップオンがそれらしいが、実際にはそこまでしてしまうと少々乗りにくかった。

ブレーキはディスクに。キャリパーがブレンボやAPロッキードなどのものに換装されているとさらにそれらしい。チェーンをRKのゴールドに、スプロケットもアルミのものに交換。ミラーやウィンカーなどの灯火類は、最小限のサイズのものに……というのが定番だった。

カワサキの永遠のアイコン、オールタイムベスト

ノーマルは時代性もあって、今見るとおっとりしたライディングポジションのスタンダードなバイクだったのが、ユーザーがカスタムを施すことで、性能を上げ、スタイリッシュにしていけるのが楽しかった。個性を強く主張することができたのだ。

結果として、Z1/Z2は、発売されてから50年近く経っても語り継がれる伝説のバイクになった。今、状態のよい中古車を探そうとしたら、350~400万円ぐらいが相場なのだという。驚きだ。その後、Z1/Z2を模した、ゼファー400/750/1100も作られたし、よりそれらしいZ900RSも作られた。

Z1/Z2は、バイク乗りにとって、永遠に語り継がれるオールタイム・ベストなのである。
Z900RSはこちら

最速神話のはじまり-KAWASAKI Z1-part3

最速神話のはじまり-KAWASAKI Z1-part3

2019年07月24日

(村上タクタ)

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RIDERS CLUB 編集部

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1978年の創刊時から、一貫してスポーツバイクの魅力を探求し続けるオピニオンマガジン。もはやアートの域に達している、バイクの美しさを伝えるハイクオリティの写真はいまも健在。

RIDERS CLUB 編集部の記事一覧

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