
必然の選択肢! ネモケン絶賛のダイネーゼ『スマートジャケット』の最新技術が凄い
- 2020年01月21日
MotoGPで鍛えたエアバッグを纏え!
どこまでプロテクションを身に纏うかの判断はライダーそれぞれだろうが、しかし「今回はアベレージが低いから」とか、暑さで脊椎パッドをつけないときに限って……
そんな面倒臭さのない上から羽織るかインナーに着用のどちらも可能で最新テクノロジーのエアバッグベストが遂に発売になった!
バックプロテクター7個分の保護性能。これが次時代の安全基準だ!
バックプロテクター、いわゆる脊椎パッドを、ボクはサーキバットでレーシングスーツを着用するときだけでなく、ツーリングのテキスタイルジャケットとパンツを着用する際も必ず装着してきた。どんなに気をつけていても、災いは思いもよらないときにやってくるからだ。
たとえばGPライダーが、様子を見るだけだからと、夏場に暑さから脊椎パッドを装着せずウォーミングアップをはじめた途端、街中と変わらない低速コーナーでまさかのスリップダウン、背中を強打して車椅子が必要になったケースもある。
コーナーを攻めるとか、高いアベレージで走るシチュエーションでなくても脊椎パッドは必要……ある意味ヘルメットと同じだとボクは思うようになった。その流れで80年代からこの脊椎パッドをジャケット姿でも着用できるよう、ダイネーゼの革ツナギ用脊椎パッドにショルダーストラップを日本で加工して取り付け、「大人のライダーはどんなときでも乗るなら忘れずに!」と本誌で通販していたこともあったほどだ。というボクにとって、どんなウエアを着ていようが、着用するだけで背中と胸、そして首まわりをガードするスマートジャケットはまさに待望の次世代プロテクターなのだ。
レーシングスーツもD-airを装備すれば安心感が違います!

早速いつものテキスタイルウエアの上に着用してみたら、何とも軽くて拍子抜けするほど。わずか1800gと、これだけのシステムを搭載しているとは思えない軽さで、これを着たから疲れるとか動きにくいとかはまったくない。
肝心のエアバッグテクノロジーについて説明しておこう。ボクが愛用するレーシングスーツにも搭載されている「Dエアー」は、25年以上の研究開発を経たシステムで、3つの加速度センサーと3つのジャイロセンサー、そしてGPSによってライダーの動きや姿勢に加えて速度も識別。1秒間に千回ものセンサー監視によってアクシデントに即対応する。スマートジャケットは速度や動きに対する設定が一般公道用になっていて、信号待ちなどで停車していても、エンジンがアイドリング状態なら追突などの衝突に反応して作動するという賢さなのだ。
さらに、ダイネーゼのエアバッグには他との決定的な違いがある。それは風船のようにどこかを強く押せば他の部分が膨張するという柔らかさはなく、内部にマイクロフィラメントの繊維があって、タイヤのカーカスのように一部分だけが膨らむのを抑え、高圧にできる。そのため膨張時は脊椎パッドより衝撃に強く、従来のプロテクターの7個分という強靭さを誇る。最新テクノロジーで万が一に備える進化を身に纏うのも、大人のライダーとして必然の選択肢ではないだろうか。
アウターの上に着ても違和感のないタイトフィット

ダイネーゼ独自の技術で均一に膨張して身体を保護
コンパクトなバッテリーは26時間も稼働できる


ON/OFFがワンタッチだから気軽に羽織れる!

DAINESE スマートジャケット 10万8900円 サイズ: XS~XXL
- BRAND :
- RIDERS CLUB
- CREDIT :
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PHOTO/S.MAYUMI K.MIYATA TEXT/K.NEMOTO
ユーロギアダイネーゼ事業部 TEL03-3527-3686 http://www.dainesejapan.com
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PROFILE

ネモケン
根本健。75 ~78年まで世界GPに参戦。帰国後はライダースクラブ編集長として、ワークスマシンから市販車まで幅広く試乗。70歳を超えた今も最新マシンに乗り、読者にライテクを指南している
根本健。75 ~78年まで世界GPに参戦。帰国後はライダースクラブ編集長として、ワークスマシンから市販車まで幅広く試乗。70歳を超えた今も最新マシンに乗り、読者にライテクを指南している