
『今昔物語-カタナ×Z900RS』継承される刀らしさ、Zらしさ

RIDERS CLUB 編集部
- 2020年03月06日
好評だったGSXシリーズのプレイバック・インプレ。前回からその番外編として、スズキ・カタナとカワサキ・Z900RSの比較インプレの模様をお届けしている。2018年の最大の話題となり『ネオクラシック』というジャンルを確立させたカワサキZ900RS、そして昨年最大の話題を呼んだスズキ・カタナ。いまなお大人気の「カタナとZ」、その冠を継承し最新技術が搭載された話題のモデル。その魅力を初代モデルの内容とともに改めてまとめた新旧モデルとライバル比較を後編としてお届けする。
カタナらしさ、Zらしさとは何か。カタナ×Z900RS
2018年はカワサキ・Z900RSが、そして2019年はスズキ・カタナがバイク界を席巻。いずれもかつての名車の名を復刻したリバイバルモデルだが、そのキャラクターは大きく異なる。2台のスタイリングに関しても様々な声が聞かれた。好意的なものもあれば、そうでもないものもあるのだが、それぞれに確固たる歴史があり、多くの人が興味を抱いている証でもある。ここでは、あらためてそのディティールを紹介しておこう。
Z900RSは17年12月に、カタナは19年5月にそれぞれ発売が始まった。その途端、オーダーが殺到し、どちらも年間の販売予定台数を瞬く間にクリア。ネオクラシックブームという言葉だけでは語れない、熱量に包まれていた。
裏を返せばアンチも大量に生むことになり、とりわけネット上には批評や批判を超えた罵詈雑言も散見されたが、それから少し時間が経過し、そうした声はやや静かになったように感じられる。
絶対的な存在を超え、名車になれるか──
新しいエンジンと車体がもたらしてくれた高い完成度は、ユーザーにとって決してネガティブなものではなく、もしも足りない部分があれば、いくつものカスタムショップがあらゆる手段でそれをサポート。これからの時代を作る新生Zとカタナをともに作り上げていこうという気概がそこに満ちている。
名車になれるか。それはまだ分からないが、少なくともそのステージへ押し上げようとする熱いファンに支えられていることは事実だ。
GSX1100S KATANA

Z1

SUZUKI KATANA

154万円 (ミスティックシルバーメタリック)(グラススパークルブラック)


KAWASAKI Z900RS

135万3000円
(キャンディトーングリーン)(メタリックディアブロブラック)
Z900RS CAFÉ 138万6000円
(ヴィンテージライムグリーン×エボニー)(ファントムブルー)

Z900RSはこちら
- BRAND :
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PHOTO/K.OHTANI, S.MAYUMI TEXT/T.ITAMI
取材協力/スズキ http://www1.suzuki.co.jp/motor/
カワサキモータースジャパン https://www.kawasaki-motors.com/
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PROFILE

RIDERS CLUB 編集部
1978年の創刊時から、一貫してスポーツバイクの魅力を探求し続けるオピニオンマガジン。もはやアートの域に達している、バイクの美しさを伝えるハイクオリティの写真はいまも健在。
1978年の創刊時から、一貫してスポーツバイクの魅力を探求し続けるオピニオンマガジン。もはやアートの域に達している、バイクの美しさを伝えるハイクオリティの写真はいまも健在。