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「KAWASAKI 500SS MACH III/1974(カワサキ・500SS マッハ III)」〜元祖2ストトリプルのエキゾーストノートに酔う〜【いま楽しめる名車たち】

そのスペックとパフォーマンスが抜きん出ていた余り、伝説めいたエピソードをいくつも残したマッハIII。その片鱗に今あらためて触れてみた。
(※本記事は『ライダースクラブ 2018年4月号』掲載記事を再編集したものです)

音、匂い、振動。そのすべてが心をたかぶらせる

北米マーケットのシェア拡大を狙った500SSマッハIII、通称H1

60年代の二輪界において、世界最速の量産市販車として名声を築いていたのはトライアンフであり、レースの最高峰GP500ではMVアグスタが黄金時代を迎えていた。

一方の国産勢はと言えば、市販車でもレースでも小中排気量車では誇るべき成果を上げていたものの、大排気量になると今一歩及ばず。その状況を打破し、当時のメインマーケットだった北米でのシェア拡大を目指してカワサキが作り上げたのがこの500SSマッハIII(以下マッハ III)、通称H1だった。

マッハIIIの開発は67年にスタートし、すでにラインナップされていた2ストローク2気筒エンジンのA7(350cc)を上回ることはもちろん、ごくシンプルに世界最速の座に就くことを目標に掲げてエンジンの仕様が検討されていった。その結果が498ccの排気量を持つ、空冷2ストローク3気筒エンジンだったのである。

シリンダーの冷却問題やフレームとのマッチングなど、数々の難題があったもののそれらを解決。 69年に送り出された時、カワサキが発表した「200km/hの最高速」と「12.4秒のゼロヨン加速」という数値は、世界最速という目標をクリアしたことを意味していた。

マッハIIIはH2、Z1の礎を築いた存在

少ない白煙とパンチの効いた高回転域での加速感が行き届いたエンジンのメンテナンスを物語る。

同年、マッハIIIを追いかけるようにホンダはCB750フォアを発表。以降、あらゆるメーカーを巻き込みながらスペック競争とハイスピード化が進んでいくことになるが、そのトビラを切り開いたのがマッハIIIであったことを忘れてはならない。

また、カワサキ史に限って見ても、H2(748cc2ストローク3気筒)とZ1(903cc4ストローク4気筒)の存在が今なお燦然と輝いているはマッハIIIの成功がその礎になっているからである。

そんな誇り高きモデルを現代に残し、持てるパフォーマンスを余すところなく発揮できるように良好な状態を維持してくれているのが「バイク王」だ。キックを踏み込むとエンジンは軽々と始動し、アイドリングはほどなく安定。2ストローク特有の、あるいは3気筒特有の力強く弾 けるような排気音は威圧的だが、発進は思いのほかイージーだ。

特徴的なボトムニュートラル式のシフトチェンジをかき上げて1速に入れた後は、流すように走ることも許容してくれるが、やはりその魅力は高回転域に詰まっている。5000回転を超えたあたりから明確に強くなる振動を身体全体で受け留め、2次曲線的な加速感に身を浸した時の刺激は他に代わるものがないなににも制御されないエンジンをナマで味わう快楽。それを教えてくれるのがマッハIIIである。

撮影車両の ’74年型はマイナーチェンジ版

’73年型(H1D)からフレームが一新され、シートカウルが追加されるなど外観が変わった。

1969 500SSマッハIII (H1)

世界最速の市販車を目指して開発され、’68年に公開。初代モデルのリリースは翌’69年から始まった。その型式名からH1とも呼ばれる。

【根本健 RIDERS CLUB 500号記念コラムvol.2】 ホンダの世界GP復帰宣言

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2015年10月02日

KAWASAKI 500SS MACH III/1974(カワサキ・500SS マッハ III)  ディテール

リッター当たり120psを目指して開発され、それを実現した498ccの空冷3気筒エンジン。

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2019年10月22日

キャブレターはミクニのφ28mmを3連で装備する。

ヘッドライトとウインカーの造詣は後のZ1などにも通じるが小型でやや高い位置に装着されているのが特徴だ。

スピードメーターのフルスケールは220km/h。レッドゾーンは 8500rpmからとなる。

マッハIIIのアイデンティティにもなっている右2本左1本の計3本出しマフラー。リヤホイールのサイズは4.00-18。

フロントタイヤは3.25-19。今回の撮影車両はブレーキディスクがダブルに換装されている。

Specifications:KAWASAKI 500SS MACH III/1974(カワサキ・500SS マッハ III)

エンジン 空冷2ストローク並列3気筒
バルブ形式 ピストンリードバルブ
総排気量 498cc
ボア×ストリーク 60×58.5mm
圧縮比 6.8対1
最高出力 59ps/8000rpm
最大トルク 5.7kg-m/7000rpm
フレーム ダブルクレードル
サスペンション F=テレスコピックフォーク正立式
R=スイングアーム
ブレーキ F=シングルディスク
R=ドラム
タイヤサイズ F=3.25-19
R=4.00-18
全長/全幅/全高 2085/835/1140mm
軸間距離 1410mm
重量 202kg
価格(発売当時) 36万5000円

取材協力

バイク王(フリーダイヤル:0120-50-8190)
https://www.8190.jp/

出典

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PROFILE

伊丹孝裕

メインテスター

伊丹孝裕

ライダースクラブのメインテスター。アマチュアレースに熱中した後、バイク雑誌編集者に。鈴鹿8耐やマン島TTなど、国際的なレースに参戦し、近年はオフロードも本格的に。何にでも積極的に首を突っ込むスタイル

伊丹孝裕の記事一覧

ライダースクラブのメインテスター。アマチュアレースに熱中した後、バイク雑誌編集者に。鈴鹿8耐やマン島TTなど、国際的なレースに参戦し、近年はオフロードも本格的に。何にでも積極的に首を突っ込むスタイル

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