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「KAWASAKI ZEPHYR1100(カワサキ・ゼファー1100) by K-FACTORY」~いまこそゼファー~【R/C インプレッション】

Z900RSが登場した今だからこそ、新しい価値を創造するゼファー。ケイファクトリーが手掛けたこのモデルはまさにそういう1台だ。その車体とエンジンに込められた魅力とは!?
(※本記事は『ライダースクラブ 2018年4月号』掲載記事を再編集したものです)

カワサキ最後の空冷ビッグマルチ

Z900RSの登場によって解き放たれたZ1の呪縛

Z900RSをベースとしたケイファクトリーのカスタムマシンには、その開発スピードの早さと完成度に驚かされてきた。また、先日は同社の代表桑原さんが所有するZ750Four(D1)に試乗することもできた。78年型の、いわゆる丸Zの最終型に当たるそれは完璧にオーバーホールされ、新車さながらのコンディションでサーキットに快音を響かせてくれた。

「KAWASAKI Z750 Four(D1)/1978(カワサキ・Z750 フォア)by K-FACTORY」~まるで新車のような丸Zの最終型~【R/C インプレッション】

「KAWASAKI Z750 Four(D1)/1978(カワサキ・Z750 フォア)by K-FACTORY」~まるで新車のような丸Zの最終型~【R/C インプレッション】

2020年03月22日

そんなZ900RSとZには40年という隔たりがあるものの、その間を埋めるモデルが存在する。それがゼファー1100に他ならず、そこにスポットライトを当てたのがケイファクトリー代表の桑原さんだった。

「言うまでもなく、Z900RSはZ1をモチーフにして開発されたモデルです。カワサキ自身、そのことを積極的にアピールしているわけですが、だからと言ってネオクラシックの先駆けでもあるゼファーの存在が忘れ去られるわけではありません。というのも、今後Zと比較される役割はZ900RSに任せておけばよく、ある意味、ゼファーはようやくそのイメージから脱却できるわけです。これからは“Zのコピー”ではなく、その名を残すべき、歴史ある1台として存在感を増していく。そんな風に思っています」とゼファーに対する思いを語ってくれた。

その車重がまったくネガにならない

足周りの大幅な軽量化に加え、オフセット量が選べるトリプルツリーによって高い剛性感と軽快なハンドリングがもたらされている。

実際、あらためてゼファーを目の前にすると美しい。1062㏄のエンジンはブラックアウトされているものの、その存在感は際立ち、絶妙な距離感で弧を描く4本のエキゾーストパイプが彩りを添える。

ご覧の通り、足周りにはなにひとつノーマルパーツが使われておらず、前後のサスペンションはもとより、トリプルツリーからスイングアーム、ホイールに至るすべてがカスタマイズされている。

にもかかわらず、ノーマルの雰囲気はきちんと残され、効果的に配されたゴールドの差し色の効果も手伝ってゼファーらしい端正なたたずまいを維持。そのサジ加減が見事だ。 そしてなにより、穏やかさと運動性がバランスした走りがいい。コーナーを前にして明らかなのは、ヒラリと表現してもいいリーンの軽やかさだ。アルミスイングアームとB ST製のカーボンホイールに換装されたことによる効果は絶大で、体感的なフィーリングはゼファー750か、あるいはそれよりも軽い。

念のために記しておくと、同じゼファーの名を持ちながら、1100と750では重量差が40㎏前後あるのだが、それくらいに感じられるほど軽量化が効いている。

結果的に、エンジン内部にはまったく手が加えられていないにもかかわらず、充分な加速性能を披露。それでいて過激さは微塵もないため、すべてがリニアだ。

見た目の重量感は保ったまま、軽量化とディメンションによってスポーティなハンドリングを得たこのゼファー1100は、確かにその価値を再認識させてくれるものだった。

とはいえ、ゼファーの可能性はこんなものではない。桑原さんの頭の中には、今の時代だからこそできるアイデアがまだまだたくさん詰まっている。それが実現し、さらに引き上げられたポテンシャルを体感できる日を楽しみに待ちたい。

KAWASAKI ZEPHYR1100(カワサキ・ゼファー1100) by K-FACTORY ディテール

タンク、エキパイ、フロントフォークなどのゴールドが華やかさと上質さをもたらしている。見た目のみならず押し引きも軽やかだ。

クラッチとブレーキのマスターシリンダーはともにゲイルスピード。軽量化と優れた振動吸収性を持つカーボンハンドルバーはマジカルレーシング製で、ポジションも最適化されている。

マフラー部分には新デザインのカーボンバレットサイレンサーを装着。リヤ周りの印象をシャープなものにしている。

φ60.5mmの集合部分を持つエキパイはチタンのCLR。質感を高めるゴールド焼きはオプションとなる。

エンジンは吸排気系を変更したのみ。φ41mmのFCRキャブレターを採用し、STDのφ34mmに対してかなり大径化されているが今後のボアアップを見越したものだ。クラッチカバー、クランクエンドカバーなどの各種ビレットパーツはすべてケイファクトリー製。

シート内部にはオイルレベルゲージ付きのチタン製オイルキャッチタンクを装着。さりげないパーツながらスポーティな雰囲気にひと役かっているのがアルミサイドスタンド(ブラックとシルバーを用意)だ。いずれもケイファクトリーのオリジナル。

専用カラーによってオフセット変更が可能な正立用トリプルツリー。

「開けて曲がる」を実現するアルミスイングアームを装着。

ブレンボのキャリパーサポートもケイファクトリーオリジナル。ホイールはBST製のカーボンだ。

フロントフォークにはハイパープロのφ43mm正立タイプを装着し、ブレーキはニッシンのキャリパーとサンスターのディスクを組み合わせる。

フロントフォークの倒立と正立の違いって? 【ネモケンの今さら聞けないバイクのギモン】

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2019年10月15日

リヤショックにもハイパープロのピギーバックタイプを採用。

※本仕様は『ライダースクラブ 2018年4月号』掲載時のものです。

取材協力

ケイファクトリー(TEL:072-924-3967)
https://www.k-factory.com/

カワサキのバイクはこちら

出典

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PROFILE

伊丹孝裕

RIDERS CLUB / メインテスター

伊丹孝裕

ライダースクラブのメインテスター。アマチュアレースに熱中した後、バイク雑誌編集者に。鈴鹿8耐やマン島TTなど、国際的なレースに参戦し、近年はオフロードも本格的に。何にでも積極的に首を突っ込むスタイル

伊丹孝裕の記事一覧

ライダースクラブのメインテスター。アマチュアレースに熱中した後、バイク雑誌編集者に。鈴鹿8耐やマン島TTなど、国際的なレースに参戦し、近年はオフロードも本格的に。何にでも積極的に首を突っ込むスタイル

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