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ネイキッドの新時代に突入『カワサキ ネイキッド進化論②』200psのスーパーネイキッド

前回より短期連載として「カワサキ ネイキッド進化論」をお届けしている。カワサキの歴代ネイキッドモデルを時代を代表する人気モデルとともに紹介した前回に続き、2回目となる今回からは、いよいよ話題の最新モデルに迫っていこう。まずは今年最大の話題と言っていいスーパーネイキッドZ H2だ。最強のネイキッドモデルはまさに唯一無二のネイキッド新時代の幕開けとも言えるだろう。

スーパーチャージャーの加速を体感せよ! Z H2

比類なきトルクとパワーで、異次元の加速を実現したスーパーチャージドエンジン。
その強心臓を抱くスーパーネイキッドZ H2が、いよいよ走り出す。
200psのスペックと異形のフォルムに気圧されることなく、宮城 光が全開試乗! はたしてその実像は暴れ馬に非ず、ライダーの心を鼓舞する優しき野獣だった!?

パイプフレームと電子制御が怒涛の加速を支える

世界最速の2ストローク3気筒、750SS(型式記名:H2) の二次曲線で立ち上がる加速感をスーパーチャージャーで再現。そして現代カワサキのスーパースポーツを体現するニンジャの最高峰を目指し、『ニンジャH2』の名を持つマシンが登場したのが2015年。

その強心臓が生み出す強大なトルクとパワーを剥き出しで味わえる、規格外れのネイキッドがついに登場した。その名も「Z H2」だ。

じつは過給機を〝取り付けた”バイクは過去にも販売されており、カスタム車としては相応に登場している。しかし、過給機と(搭載する車体も含めて)エンジンを同時開発したバイクは、カワサキをおいて類が無い。これが〝スーパーチャージドエンジン”と呼ばれる所以で、既存の〝過給機を付けたエンジン”とは比較にならない高効率を達成するとともに、誰もが異次元の加速を体感できる性能を併せ持つ。

それを実現できたのは、ガスタービン・機械カンパニーや航空宇宙カンパニー、さらにはディーゼル発電機や工業用ロボットまで、川崎重工グループの総力を結集したからだ。しかも過給機や空力パーツの開発を他グループに依頼するのではなく、技術やノウハウをモーターサイクル&エンジンカンパニーに技術移管を行ったうえで、すべてを二輪開発者が設計しているからに他ならない。

そんなスーパーチャージドエンジン登場から5年を経て生まれたZH2。その実力とは……。

バランス型のスーパーチャージドエンジンを搭載し体感したことのない加速を約束する

スーパーチャージャー=過給機とは、端的に言えばエンジンの吸気を強制的に大気圧以上で押し込む機構のこと。四輪車でメジャーなターボチャージャーも過給機の一種で、こちらが排気ガスの圧力を使って過給機を駆動するのに対し、スーパーチャージャーはクランクの軸出力で駆動するため、バイクにおいて重要なレスポンスに優れるのが大きな特徴だ。ちなみにZ H2(およびNinja H2 SX SE/+)の“バランス型スーパーチャージドエンジン”は、過給の依存度を抑えて(そのためNinja H2やH2Rより圧縮比が高い)燃費向上や低中回転域のトルク増加を狙った設計となる。全車ともエンジンの基本構成は同じだが、車種によって圧縮比や過給圧、カムシャフト等が異なる。

1分間に10万回転を超えるスーパーチャージャーのインペラにはミクロン単位の精度が要求される。川崎重工のガスタービン部門のノウハウを用い、アルミ鍛造からマシニングで精緻に削り出される。

奇想天外な発想を見事にバランスさせる

「昨年の東京モーターショーで見た時もカッコ良いなって思ったけど、実車を前にすると、迫力は別格だね」と本誌スーパーバイザーの宮城。

徐々にペースを上げていくと、Z H2の走りは傍から見ているだけでも〝異質”。排気音そのものが大きいわけでないが、スーパーチャージャーが回転する作動音と吸気音の高周波がエキゾーストノートと混じった刺激的なサウンドを放つ。そして、筑波サーキットコース1000の短いストレートを一瞬で駆け抜ける〝加速力”は、同等の200psのパワーを持つスーパースポーツと比べても視覚的に異なる。拙い表現で恐縮だが、回転上昇に伴って〝後伸び”で速くなるのではなく、最終コーナーの立ち上がりから〝一直線”に加速力が積み重なっていくイメージ、と言えばいいだろうか。

「とにかく速い! というか、過給機の速さは別格。回転が上がる前からモリモリとトルクがあるんだけど、そこから回転が上がっても変わらずにトルクを感じる。こんなエンジンは他にはないね」と、ピットに戻った宮城が興奮気味に語る。

出力やトラコンを制御するインテグレーテッドライディングモードは走行中もハンドルのスイッチで選択可能。アップ&ダウン対応のクイックシフターをはじめ、スポーツライディングに適したABSやクルーズコントロールなどのデバイスを装備。

フルカラーTFTディスプレイは2パターンが選べ、過給圧やバンク角なども表示。走行ログの確認やライディングモードのセッティング、メンテナンススケジュール等をブルートゥースで接続してスマートフォンで管理することもできる。

「この〝速さ感”やトルクの強さは、かつてニンジャH2に乗った時にも感じたけれど、このZ H2の方が安心感が大きい。サイズ的にはほとんど変わっていないのに、体感的な車格はグッとコンパクト。バーハンドルを身体に近くして、ポジション的に余裕があるところも好印象。いわゆるアジア人の体格でも、きちんと自分の懐に入る感覚がある。そういう意味でニンジャH2はハンドリングの重さも感じたが、Z H2はビックリするほど軽やかに走らせることができる。これはスーパーチャージドエンジンのトルクと、車体のバランスが良いからだ。

出力特性やトラコンを統合制御するインテグレーテッドライディングモード(スポーツ、ロード、レインの3種)はスポーツとロードだと、このコースだと区別がつかないくらい速い(笑)けれど、やっぱりスポーツの方がもの凄く速い。個人的には、普段乗りならロードとレインの中間くらいのモードが欲しい、って思うくらいパワーもトルクもある。

そんな風にマーケットやカテゴリーで、常に〝1番を目指す?カワサキの姿勢が潔くて、スーパーチャージドエンジンで上手くブランドの印象を上げている。Z H2は『スポーツネイキッド日本代表』って、ストレートに伝わってくるね!」

パイプのしなやかさで強大なパワーに対応

トレリスフレームの高張力鋼管は、部位によって太さや形状が異なり、適切な強度バランスを実現し、大トルクやパワーを上手く受け流し、軽快なハンドリングを生み出す。一見Ninja H2やSX SEと似ているが、レイアウトもディメンションもZH2の専用品。スイングアームはZ H2は両持ち式で、ピボット部の構造も異なる。

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PROFILE

宮城光

RIDERS CLUB / スーパーバイザー

宮城光

ライダースクラブのスーパーバイザー。名門モリワキで頭角を現し、後にホンダファクトリーライダーとして80年代バイクブームを牽引。現在はMotoGPのTV解説などを担当。ツーリングにカスタムにと、今もバイクを楽しむ

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