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伝統の3気筒がミドルクラスを制する!? TRIUMPH STREET TLIPLE S

TRIUMPH STREET TLIPLE S 群雄割拠のミドルクラスに攻勢をかける3気筒兄弟

トライアンフのROADSTERSに加わった、ストリートトリプルのベーシックモデル“S”
660ccが生むパワーとシンプルなコンポーネントを、抜群のバランスで調教。バイクの“素の楽しさ”を誰もが享受できる、良質なスポーツマシンが誕生した

バイクに乗る頻度が高まる自然で素直な作り

スーパースポーツモデルからカウリングを剥ぎ取り、広めのバーハンドルに換装した〝ストリートファイター〞。いまや一つのカテゴリーとして認知されるが、元は欧州で始まったカスタムスタイルだ。

このストリートトリプルも、デイトナ675をベースとする、ミドルファイターとして07年に登場。以来、進化と熟成を重ね、最上級モデルのRSが搭載する3気筒765㏄のエンジンは、現在のモト2マシンのベースにもなっている。

しかし5月9日から国内販売を開始したこの〝S〞は、660㏄エンジンを搭載。コレはかつての675㏄とも異なり、欧州のA2免許(馬力制限がある)用のベースとして開発されたエンジンだ。そして驚くべきは税込み99万9000円のプライス……と、エンジンも価格も明確に戦略的。ならば、そのマシンの走りは如何に? 酸いも甘いも? 噛み分ける宮城 光がインプレッション!

2020年の新型“S”は、欧州のA2免許用のベース車として開発された660ccエンジンを搭載。ちなみに’16年モデルまでは675ccだった

――走り始めて直ぐに感じるのが、とにかくハンドリングの素直さ。カタチはストリートファイターだけれど、いわゆる〝ソレ系〞の違和感は皆無。ハンドル幅も広すぎたりしないし、シートの着座位置やクッションの厚さも適正だから、ライディングポジションもごくごく自然で、要するに極端なところが無い。

だから、車体をリーンして寝かした分だけ向きが変わるし、コーナリングフォースも狙った分だけきちんと出るから怖くない。思った通りに動いてくれるから、コレはどんなスキルのライダーにとっても好感度が高いだろう。

エンジンのドライバビリティも良好。95・2㎰は過不足なく、ライディングモードはROADとRAINの2種だが、トラコンの介入も含めてきちんと違いがある。RAINは制御の入りが早いけれど違和感ないので、個人的には気楽に楽しく走れるRAINモードが好みかも。

それに4気筒より爆発間隔が広い3気筒ならではのトラクションを確かに感じられ、ちょっとした振動も〝原動機に乗っているんだ、回っているんだ!〞と感じられて楽しい。

サスペンションは減衰アジャストを持たないシンプルなタイプだが、(新車で走行距離が極めて短いのに)作動感もしっかり出ているし、スロットルを使って前後ピッチングもきちんと作れるのが嬉しい。フロントブレーキもピンスライドの片押しは、いまどきのミドルクラスでも少々珍しいかもしれないが、レバーレシオが適正なのでコントロール性が良好で、結果的に必要な制動力を発揮できる。

100万円を切る戦略的プライスそれでいて走りに不満は皆無

乱暴な言い方かもしれないが、サスやブレーキに低コストなコンポーネントを用いながら、非常に優れたバランスに仕上げているのが印象的。操作に対してどこにも〝安っぽさ〞を感じさせないのは脱帽モノだ。

同様にエクステリアの面でも、ラジエターのサイドのシュラウドがヘアライン仕上げのアルミ製だったり、ヘッドライトが上級モデルと同じLED仕様になっていたりと〝質感〞に満足でき、同価格帯のバイクの中では、けっこう上位ランクだろう。

というワケで、かなりベタ褒めだが、その最たる理由は、このストリートトリプルSに乗ると、余計なモノがついていない〝バイクの素の良さ〞を感じられるからだ。ギミックでごまかしたり、エキストラオプションで何かを良くしようとしていない。そういう良質なスポーツバイクは、意外と少ない。

だからこのバイク、最新の〝山盛りマシン〞にちょっと疲れた大人にオススメしたい。走りの自然さや素直さは先に解説した通りだが、とにかく〝日常使い〞に長けている。押し引きの取り回しもラクだから、ガレージや駐輪場から出すのも億劫にならないし、テキスタイルジャケットも似合うから、乗る頻度も高くなるハズ。ちなみにミラーの位置も適正で、後方確認しやすい……といった、些細なコトかもしれないが〝バイクに乗る気持ち〞の負担にならない作りは、けっこう大切だ。

繰り返しになるが、このストリートトリプルSはストリートファイターのカタチをしているが、どこにも作為的なところが無い本当に〝普通〞のバイク。それが100万円を切るプライスで手に入るのは、じつは凄いコトだと思う。だから自信を持って多くの人にオススメできるのだ。

TRIUMPH STREET TLIPLE S DETAILS

ヘッドライトはLED化。眉毛のようなデイライトが特徴的だ
リヤのモノショックはプリロード調整機構を備えたSHOWAのピギーバック
タンデムシートの裏には6角レンチ2本とドライバーが備わる
フロントフォークもSHOWA製。φ41mmの倒立式で、アジャスト機構を装備しないシンプルなタイプ。フロントはφ310mmのダブルディスクでNISSIN製の2POTピンスライドキャリパーを装備する。リヤブレーキはφ220mmで、ブレンボ製の片押しキャリパーを採用。もちろんABSも装備される

メーターはアナログ式の回転計と大型LCDをセット。モード切り替えはROADとRAIN、トラコンも装備される。シート下にはスマホやカメラに便利なUSBポートを用意する

STREET TRIPLE FAMILY

STREET TRIPLE RS 先進の電子制御を誇る最上級バージョン

●エンジン形式:4ストローク水冷並列3 気筒●バルブ形式:DOHC4 バルブ●総排気量:765cc●最高出力:123ps/11750rpm●最大トルク:8.0kg-m/9350rpm●価格:143万7000円

STREET TRIPLE R LOW Moto2直系エンジンの扱いやすさを高めた次兄

●エンジン形式:4ストローク水冷並列3気筒●バルブ形式:DOHC4 バルブ●総排気量:765cc●最高出力:118ps/12000rpm●最大トルク:7.8kg-m/9400rpm●価格:126 万7000円

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PROFILE

宮城光

RIDERS CLUB / スーパーバイザー

宮城光

ライダースクラブのスーパーバイザー。名門モリワキで頭角を現し、後にホンダファクトリーライダーとして80年代バイクブームを牽引。現在はMotoGPのTV解説などを担当。ツーリングにカスタムにと、今もバイクを楽しむ

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