
切れ味が磨かれた KATANA/ アクティブが提案するカスタムの神髄

伊丹孝裕
- 2020年10月16日
自分仕様を求めているなら……アクティブが創り上げた最新ショーモデル
世界中のバイクパーツを取り扱う他、ホイールやブレーキを筆頭にオリジナルパーツの開発にも積極的なメーカーが「アクティブ」だ。ここでは春のモーターサイクルショーで披露予定だったマシンを紹介。実際に走らせることもできたため、カスタムプランの参考にしてみてほしい
オリジナルの雰囲気とスポーツ性の融合 SUZUKI KATANA The Custom Machines by ACTIVE
スズキが新型カタナの発売を開始してから1年以上が経過した。
もちろん、そのスタイリングはオリジナルのカタナ、つまりGSX1100Sをモチーフにしたもので、フロントマスクの造形にその面影を見つけることができる。
よく知られている通り、新型カタナのベースになっているのはネイキッドのGSX‐S1000だ。その素性を変えることは難しく、オリジナルカタナの特徴でもあったクリップオンハンドル(セパレートハンドル)の再現は見送られたのだが、皮肉にもそこに多くの声が集まることになった。「ハンドルさえ、もう少しスポーティだったら」というリクエストがそれだ。
言い方を変えると、そこにパーツメーカーの腕の見せどころがあることを意味し、アクティブもすぐさま開発に着手。GSX1100Sらしさと現代的なデザインとの融合を目指し、このスタイルが完成した。

注目のハンドル周りは左ページの通りだ。当初はセパレートハンドルの採用も検討され、実際にテストも行われたという。ただし、コストがかさむことが予想され、なによりデザイン的なまとまりに欠けたため、ローポジションのバーハンドルも並行して試作。ノーマル車両と比較すれば一目瞭然ながら、そのサイドシルエットは明らかにナチュラルなものになっている。
ライディングポジションを取ると、ハンドル位置が下がっているだけでなく、グリップが手前に絞られ、それでいて全体的に前方向へオフセットされていることが分かる。
端的に言えばフロントに荷重が載せやすく、タイヤの接地感が把握しやすいディメンションになった。特にコーナーへ向かってターンインする瞬間からフルバンクに至る過程での手応えが解消され、よりスポーティなハンドリングに生まれ変わっているのが印象的だった。
ナチュラルなのはハンドルの造形だけでなく、スクリーンもそうだ。「まさにカタナ」という風合いを持つがそれもそのはず。これは以前からアクティブのラインナップにあるGSX1100S用のアフターパーツであり、それを新型カタナに流用できるようにステーセットを用意。手軽でありながらカタナらしさが格段に向上する部分だ。このステーさえあれば、数多あるGSX1100S用のスクリーンが装着できる点も嬉しい。
紹介すべきパーツはまだまだ豊富にあるが、現在ロングテールのシートカウルも開発されているとのこと。オリジナルカタナが長年に渡って愛されたのと同様、今後の進化が楽しみな素材である。
純正よりも低いポジションに
ローポジションのアルミハンドルバーはクラッチワイヤーやブレーキホースの交換を必要とせず、ボルトオンでの装着が可能。高さは約34mm低くなり、大きく絞られているのが特徴だ。カラーはブラックのみ 価格:1万3200円











- BRAND :
- RIDERS CLUB
- CREDIT :
- PHOTO/Y.HIGUCHI TEXT/T.ITAMI 問/アクティブ TEL.0561-72-7011 http://www.acv.co.jp/
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