【大久保絵里のランニングフォーム診断&改善メニュー】ワキが開き、バランスの悪い腕振り
RUNNING style 編集部
- 2020年09月12日
INDEX
ランニングコーチ大久保絵里さんが、頑張る市民ランナーのフォームをチェック。
いまより美しく、快適に走れるフォームへの改善ポイントや、すぐに取り組めるエクササイズなどをレクチャーします!
【今回のチャレンジャー】
照井奈緒美さん
出産後、体力を回復させるために走り始めた照井さん。サブ4という実力者ではあるが、体の左右バランスの悪さが気になり、フォーム改善を決意。より快適なフォームを目指す。
照井さんのランデータ
ランニング歴
約4年
月間走行距離
80〜100km
ランニング頻度
週2回
1回あたりの距離
10km
自己ベスト
3時間52分/フル
目標
美しいフォームで走る
【BEFORE】照井さんのフォームをチェック!
悩み
フォームのくずれ
トラブル例
- 体がブレて体幹が使えない
- 体の片側だけに負担がかかる
- 加速しにくい
【大久保コーチのフォーム診断】
上半身と下半身の連動性が悪く、安定感のないフォーム
スピード感のあるフォームですが、照井さんが気にしていたとおり腕振りのバランスが悪い点が気になります。この状態で走り続けると体の片側だけに負担がかかり、脚との連動性もとりにくくなります。さらに、X脚のせいかヒザが内側に入っている点も気になりますね。体がブレやすくなってしまうフォームです。エクササイズに取り組み、全身の連動性を高めていきましょう。
NGポイント
- ワキが開き、バランスの悪い腕振り
- 上半身との連動性がとれていない
フォーム改善に役立つエクササイズ&ストレッチ
バランスのとれた腕振りの意識付け(ラン前に20回)
姿勢を正した状態で、片脚を一歩前へ。上体を少し前傾させてから、その場で腕振り。リズムよく、太鼓を叩くようなイメージで行おう。
上半身と下半身の連動性を高める腕回しスキップ(ラン前に10m)
1.肩甲骨から大きく腕を回す
ヒジを曲げずに腕を伸ばし、前方へ大きく回しながらスキップ。このとき、肩甲骨から腕を回す意識で行うことがポイントだ。
2.力まず体をリラックスさせ進む
スキップと腕回しを同時に行う際、体が力みがちだが、両腕をリラックスさせた状態で行う。動的ストレッチとしても有効だ。
【AFTER】全体的にバランスのとれた安定感のあるフォームに改善
ワキをしめ、腕の振りかたを意識することで、バランスのとれた腕振りに変わりました! これにより、上半身と下半身の連動性も高まっていますね。すぐにX脚を改善することは難しいですが、腕振り一つ改善するだけで、脚運びもスムースになります。
腕振りや脚運びなど、体のクセを直すのはなかなか難しいことです。日頃から体の左右バランスを意識し続け、走る前に下のエクササイズを取り入れてみましょう。正しいフォームが身につけば、より快適に走れるはずです。
動画でもっと詳しくフォーム改善エクササイズをチェック!
コーチ紹介
大久保絵里
マラソンランナーとして、コナマラソン優勝、ストックホルムマラソン2位など、多くの国際マラソンで活躍。プロアスリート転向後はファイバーゲートに所属し、国内外のレースを転戦している。ベストタイムは、2012年東京マラソンの2時間26分08秒。
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PROFILE
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ランニング初心者から、サブ4を目指す中級者まで楽しめるランニング専門マガジン。トレーニングやアイテムの紹介、トレイルラン、イベントまでさまざまな情報をお届けする。
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