【大久保絵里のランニングフォーム診断&改善メニュー】腰が落ちている
RUNNING style 編集部
- 2020年09月11日
INDEX
ランニングコーチ大久保絵里さんが、頑張る市民ランナーのフォームをチェック。
いまより美しく、快適に走れるフォームへの改善ポイントや、すぐに取り組めるエクササイズなどをレクチャーします!
【今回のチャレンジャー】
高広伯彦さん
走ることが好きで、ロードランはもちろん、トレランやアドベンチャーレースなど、さまざまな種目に挑戦。いまよりも効率的に走るために、フォーム改善を目指す!
高広さんのランデータ
ランニング歴
4年目
月間走行距離
50〜80km
ランニング頻度
週2〜3回
1回あたりの距離
5〜10km
自己ベスト
4時間1分/フル
目標
フルで3時間40分
【BEFORE】高広さんのフォームをチェック!
悩み
体のバランスが気になる
トラブル例
- スピードにのりにくい
- 腰を痛めやすい
- 後半にペースダウンしやすい
【大久保コーチのフォーム診断】
着地時に腰が落ちてしまい、加速しにくいフォーム
全体的にブレの少ない、きれいなフォームです。しかし、体幹が弱いせいか“腰落ち”気味な点が気になります。ヘソを少し前に出す意識で走れるといいですね。また、カカト着地も改善したいポイント。このフォームでは、スピードにのりにくくなり、脚への負担も大きくなってしまいます。エクササイズに取り組み、効率的な走りを習得しましょう!
NGポイント
- 腰が落ちている
- カカト着地
フォーム改善に役立つエクササイズ&ストレッチ
腹直筋と腸腰筋を鍛えるツイストクランチ(左右10回 3セット)
1.仰向けになり、ヒザを90度に曲げる
下腹部の筋力を鍛えられるトレーニング。まずは仰向けになり、ヒザを90度に曲げる。両手は頭のうしろに添える。
2.上半身を軽く持ち上げ、左ヒジと右ヒザをタッチ
ヘソを覗き込むように上半身を軽く持ち上げ、左ヒジと右ヒザをタッチさせる。伸ばした脚は床と平行になるように意識する。
腹横筋と腹斜筋を鍛えるスパイダープランク(左右10回)
1.両手両足の4点で、体をまっすぐ支える
うつ伏せの状態から、両手両足の4点で体を支え、胴体を床から離す。背中が丸まったり、反ったりしないよう体幹を意識する。
2.左脚を体の外側に曲げ、左ヒジに寄せる
体の側面を引き締めるようにして左脚を外側に曲げ、左ヒジに引きつける。ヒザとヒジをタッチしたら、スタートポジションへ戻る。
【AFTER】着地時の安定性が高まった、スピード感のあるフォームに改善
体幹を意識することで、沈み込みの少ないスピード感のあるフォームに変わりました! 修正前に比べ、フォームのダイナミックさも増していますね。また、着地をフラットにすることで、脚運びも軽快です。このフォームが身につけば、ランニングによる腰痛やヒザ痛なども防げるはずです。
動画でもっと詳しくフォーム改善エクササイズをチェック!
コーチ紹介
大久保絵里
マラソンランナーとして、コナマラソン優勝、ストックホルムマラソン2位など、多くの国際マラソンで活躍。プロアスリート転向後はファイバーゲートに所属し、国内外のレースを転戦している。ベストタイムは、2012年東京マラソンの2時間26分08秒。
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PROFILE
RUNNING style 編集部
ランニング初心者から、サブ4を目指す中級者まで楽しめるランニング専門マガジン。トレーニングやアイテムの紹介、トレイルラン、イベントまでさまざまな情報をお届けする。
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