【大久保絵里のランニングフォーム診断&改善メニュー】腰が落ちている
RUNNING style 編集部
- 2020年09月10日
INDEX
ランニングコーチ大久保絵里さんが、頑張る市民ランナーのフォームをチェック。
いまより美しく、快適に走れるフォームへの改善ポイントや、すぐに取り組めるエクササイズなどをレクチャーします!
【今回のチャレンジャー】
漆畑博子さん
ファンランイベントに参加したことをきっかけに本格的にランを開始。いまではフルにも挑戦するほどに! 今後もケガなくランを楽しむために、快適なフォームの習得を目指す。
漆原さんのランデータ
ランニング歴
約3年
月間走行距離
40〜50km
ランニング頻度
週1回
1回あたりの距離
10km未満
自己ベスト
6時間5分/フル
目標
フルでサブ5.5
【BEFORE】漆原さんのフォームをチェック!
悩み
走行中の接地時間が長い
トラブル例
- ブレーキがかかる
- ヒザを痛めやすい
- 腰を痛めやすい
【大久保コーチのフォーム診断】
体幹の筋力が弱く、スピードにのりにくいフォーム
全体的に筋力が弱い印象を受けます。とくに、体幹が弱いせいか“腰落ちフォーム”な点が気になりますね。また、カカト着地も改善したいポイント。このフォームでは、着地するたびにブレーキがかかり、スピードにのりにくくなってしまうことはもちろん、着地時の衝撃を受けやすくなってしまいます。エクササイズに取り組み、筋力強化と意識づけに励みましょう。
NGポイント
- 腰が落ちている
- カカトから着地
フォーム改善に役立つエクササイズ&ストレッチ
体幹とバランス力を鍛えるプランク(15秒間キープ。慣れてきたら30秒間)
両ヒジを曲げ、左右の前腕とつま先の4点で体を支える。腕や脚の力だけでなく、体幹の力を使って体勢をキープすることがポイント。
着地の意識づけができる動きづくり(左右バランスよく10m進む)
1.股関節から脚を高く引き上げる
股関節の動きや可動域を感じながら、片脚を高く引き上げていく。上半身はまっすぐ正した状態で、ゆっくり進みながら行おう。
2.体の重心の真下につま先から着地する
引き上げた脚を大きく前に出してから、体の真下で着地する。このとき、カカトからではなくつま先から着地することがポイント。
【AFTER】体幹と着地を意識することで、スピード感のあるフォームに改善!
体幹を意識するだけで、沈み込みの少ないスムースな走りに変わりました! 修正前に比べ、きれいな前傾姿勢がとれていますね。また、カカト着地を改善したことにより、脚の回転も非常になめらかに。スピード感のあるフォームです。このフォームが定着すれば、故障も未然に防げるでしょう。
今後も楽しく走り続けるためには、筋力をつけることがポイントです。週1〜2回でもいいので、筋トレにも取り組み、走る体づくりに励みましょう。すると、フォームに安定感が生まれ、自然に目標タイムへと近づけるはずです。
動画でもっと詳しくフォーム改善エクササイズをチェック!
コーチ紹介
大久保絵里
マラソンランナーとして、コナマラソン優勝、ストックホルムマラソン2位など、多くの国際マラソンで活躍。プロアスリート転向後はファイバーゲートに所属し、国内外のレースを転戦している。ベストタイムは、2012年東京マラソンの2時間26分08秒。
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PROFILE
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ランニング初心者から、サブ4を目指す中級者まで楽しめるランニング専門マガジン。トレーニングやアイテムの紹介、トレイルラン、イベントまでさまざまな情報をお届けする。
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