朝ランは体に悪い?朝ランを安全に楽しむコツ|ランニングビギナーのためのお助けQ&A
RUNNING style 編集部
- 2019年09月20日
おしえてウチヤマ先生
ランニングをやるべき時間帯
『ゼロから始めるフルマラソンの本』『ランナーのお悩み相談100』など雑誌・書籍を数多く監修し、楽しいランニング教室の講師としてもファンの多い内山雅博先生が、ビギナーからベテランまで幅広くランナーのレベルアップをサポート! ランニングビギナーの疑問にズバリ答えます。今回のテーマは、ランニングをやるべき時間帯について。
Question
朝ランがじつは体によくないという話を聞きました。どうにか安全に朝ランをするコツはありますか?
Answer
通常は睡眠中に副交感神経が優位になり、体がリラックスモードになっています。ところが起床後は次第に交感神経が活発になっていくので、体がシャキッとしてきます。しかし、副交感神経から交感神経へのスイッチがうまく切り替わらない場合、一生懸命走ろうとしても体はついていきません。そういう意味で、朝ランが危険だという見方もあるのでしょう。
朝ランを安全に行うには、いろいろな角度から体のコンディションを整えることが必要になります。まずは前日の夜。陸上選手の合宿では、みんな夜の9時、10時には就寝しますよ。しっかり睡眠をとり、体を休めておくことは朝の練習には欠かせません。
そして、次に行うことは起床後の水分補給です。就寝中は意外と汗をかいていますから、何も飲まずに運動をすれば脱水症状になります。暑い時期であればなおさらです。涼しい朝ランとはいえ、水分補給は必ず行いましょう。また、朝食を食べずに走る人も多いと思いますが、安全を考えるならトースト1枚だけでも食べるようにします。エネルギーとなる糖質をとるために砂糖を入れた紅茶を飲むだけでもだいぶ違うはずです。
トレーニング前のウォーミングアップも大事にしてくださいね。私は必ず30分は行っています。内容としては、スキップやステップ、速歩きなど、運動強度はそれほど高くないものが中心です。ただし、ストレッチだけでは心拍数が上がりませんので、必ず動きのあるトレーニングを組み合わせるようにします。
練習をスタートしたら、走るスピードにも気をつけましょう。走り始めは10分/km程度のペースで十分です。最初からがんばりすぎず、徐々に鳴らしていくことが大切ですよ。
最後に……、そもそも朝ランが体に悪いというなら、アスリートは朝練などやらないはずです。やみくもに朝ランが悪いというのは極端な発想。きちんと準備をすれば有意義な朝ランとなり、1日のよいスタートがきれるでしょう。
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ランニング初心者から、サブ4を目指す中級者まで楽しめるランニング専門マガジン。トレーニングやアイテムの紹介、トレイルラン、イベントまでさまざまな情報をお届けする。
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