【ランニングビギナーのための お助けQ&A】走るときの呼吸法がわかりません。よく、鼻から吸って口から吐くなどといいますがうまく鼻から吸えません。なにかいい方法はありますか?
RUNNING style 編集部
- 2015年04月29日
Question
走るときの呼吸法がわかりません。よく、鼻から吸って口から吐くなどといいますがうまく鼻から吸えません。なにかいい方法はありますか?
Answer
ランニングは有酸素運動です。したがって、走っているときは楽でリズミカルな呼吸を心がけることが大切です。自分にとってやりやすい方法であれば、鼻から吸っても口から吸ってもかまいません。
それを前提にお話しすると、呼吸法には鼻から空気を取り込む鼻呼吸と、口から空気を取り込む口呼吸があります。おっしゃるとおり、ランニングにおいては鼻呼吸がオーソドックスとされていますよね。しかし、それは口呼吸を否定しているわけではないのです。多くの人にとって、鼻呼吸はもっとも楽で自然に行える方法だということなのです。
たとえば、生まれたばかりの赤ちゃんは鼻呼吸しかしていないそうです。つまり、鼻からの呼吸は人間にもともと備わっている呼吸法なのです。
そして、鼻呼吸にはこのようなメリットもあります。鼻から吸い込んだ空気は、まず鼻毛によってほこりなどが取り除かれます。そして、鼻のなかで適度な湿り気が加えられ、適温に温められます。さらに、鼻の粘液には雑菌やウイルスに対する抗菌作用もあるため、適湿・適温に調整されたきれいな空気を、体に送り込むことができるのです。
私が初心者ランナーに呼吸法を指導するときには、「スッスッスッスッ、ハッハッハッハッ」もしくは、少しペースを上げて「スッスッ、ハッハッ」という、無理のない呼吸のリズムで走るように伝えています。ゆっくり走るようにすれば、自然と鼻呼吸になると思いますよ。逆に、スピードを出しすぎていると、口が開いて呼吸が乱れがちになります。なぜなら速いスピードで走るときには、体が酸素をより多く必要とするため、大量の空気を吸い込める口呼吸になりやすいのです。それはそれで問題ないですし、呼吸法が走りそのものに影響を与えるわけではありません。
ただ、どうしても鼻から空気が吸えないのだとすれば、なんらかの理由で鼻腔が狭くなっていることも考えられます。生まれつきかもしれませんが、鼻づまりによって空気の通り道がふさがれていると、自然と口呼吸になります。もしかして、日常生活でも口を開けていることが多くありませんか?症状が慢性化していることも考えられますので、一度耳鼻科を受診してみてはいかがでしょうか。
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頼れるお悩みバスター!!内山雅博先生
「ビギナーランニング教室」の講師も務める内山先生がランナーの悩みにズバリ答える。ビギナーからベテランまで幅広くランナーのレベルアップをサポート。
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