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【ランスタトレラン部 Season2】UTMF挑戦記録vol.04 サポート もりもり・ゆういち編 ~UTMFに参加できたことに感謝。この経験を今後に活かしたい~

UTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)は、距離約170kmにもおよぶ富士山の山麓、登山道、歩道、林道などをつなぐレース。約3日間にもおよぶ過酷なレースでは、計5箇所のエイドステーションで選手をサポートすることができる。

ランスタトレラン部では、メンバー5人のうち2人がサポートとして参加。2人も、UTMFを目指していた。昨年の信越五岳トレイルランニングレースに出た、もりもりとゆういち。しかし、2年間の活動のなかでUTMFにエントリーできるポイントを得ることはできなかった。悔しい思いもありながら、献身的に選手メンバーを支えたサポートクルー。サポートから見たUTMFはどんな景色だったのだろうか。

Text : Emma Nakajima
Photo : Takashi Ueda

 

 

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選手メンバーと綿密な打ち合わせ。
経験をもとにサポートクルーはレース前から準備に翻弄した

今回は、レース本番10日前に選手とサポートメンバーで打ち合わせをし、選手の予想タイムをもとに、レース中のスケジュールや持っていく装備品などをこと細かに意識合わせすることになった。

 

もりもり:
私は、昨年STYでサポートを経験していたので、経験者として、選手のサポートだけでなく、ほかの新しいサポートメンバーがよりサポートしやすいように昨年の経験談やサポート中にあると便利なものなどを伝授。もちろん動き続けている選手が最も過酷だけれど、サポートメンバーも車中での寝泊り・定期的な位置情報の確認など、普段の生活とは異なる環境でそれなりに過酷な3日間を過ごす。少しでもサポートでのストレスを軽減しておけるように準備した。

<エイドステーションでサポートがやっていることの一例>
・ケータイ、時計の充電
・飲みもの、食べもの補充
・補給(寒ければあたたかい食べ物&飲み物を準備)
・着替えのお手伝い
・テーピングを貼り直す
・ライトの電池交換
・ゴミ捨て
・次のエイドまでのコースや他のメンバーの状況伝える

 

もちろん選手によってやってほしいことが異なるため、事前に選手からヒアリングして、ある程度の優先順位をつけるようにした。選手の状態や天気などを総合的に判断して、選手がストレスなくレースに挑み続けられるよう、臨機応変に対応する必要がある。10~15分ほどでエイドを出発してもらうのがベストと考えて計画した。

 

<サポート中にあると便利なもの>
・ポシェット(両手が空いているほうが便利)
・防寒具、ホッカイロ、スマホ操作できる手袋(夜は極寒。ダウン+毛布でも寒い!)
・モバイルチャージャー(位置情報を検索すると充電が消耗)
・パウチされた地図(雨汗泥に強い)
・お湯(冷たいものしか食べてないと、あたたかいものを欲する)
・食べもの(近くにコンビニがない可能性あり)
・サラサラパウターシート、ドライシャンプー(お風呂に入れない可能性あり)
・むくみとりタイツ、靴下(車中泊だと足がむくむ)

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慌ただしいスタートで始まったレース、泥だらけで駆け込んでくるメンバーを迎える

ゆういち:
金曜日に仕事を休めず、スタートでみんなを送り出すことはできなかった。スタート前のメンバーの様子、顔色や緊張感。サポートとしてはそういうことを、それとなく確認しておくべきなんだと思う。チームとしても、全員揃っていたかった。このことは、いまでもすごく悔いが残っている。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。僕の合流は、後半127km地点、山中湖きららエイドとなった。

 

もりもり:
私は仕事の都合で、レース当日の早朝に東京を出発し、スタート会場へ向かうことになった。スタート会場はあいにくの小雨。みんな笑顔だけど、いつもより顔が引きつっていて、緊張感が伝わってくる。選手の負担を少しでも軽減させようとザックを持ってあげたりもしたけど、メンバーによってスタートまでの過ごしかたが違ったため、みんなバラバラに……。連絡を取りたくても電波が混線して通じない状況で、選手探しに右往左往。そんなこんなしているうちに、スタート。慌ただしいスタートとなってしまった。

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スタートを見送り、サポートクルーは一つ目のサポートエイドA2麓に向かう。本当は長者ヶ岳にてサプライズ応援したかったけれど、雨のため断念!麓エイドには、しゅうへいちゃん、ゆいちゃん、えまさん&あっちゃんの順番で、10分間隔で到着。

「ぬかるみがすごかったーっ! 泥んこーっ!」

そんなことを言いつつも、みんなの余裕そうな表情に安堵。

事前にやってあげることを予習(イメトレ)していても、レースサポートが初めての助っ人の方々はあわあわ。私もひさしぶりのサポートでほかのサポートメンバーに指示する余裕もなく、選手を時間内に送り出すことでいっぱいいっぱい。やり忘れたことないかな……と不安な気持ちを残しつつ、全員を送りだしたらすみやかに荷物を片付けてA4精進湖へ。

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みんなで連携して息が合ってきた! が、油断すると失敗も……

A4精進湖はまだ暗い。ここでは、サポート中のライティングが重要だった。ヘッドライトを頭につけると選手が眩しいし、ハンドライトは手がふさがるのでNG……となると、『ヘッドライトを首から下げる』が個人的に一番やりやすい方法だと発見。
とくに、暗いエイドステーションでは、必携品などの忘れ物をしてしまう可能性が高まる。サポートメンバーが多いと混乱しやすいこともあり、選手が出発する前にサポートエリアをチェックするのがポイントとなった。
A2麓のサポートで動きのイメージをつかんだため、精進湖ではスムーズなエイドワークができた。でも、そろそろ、サポートメンバーにも疲労が見え始めてきた。それでも、休む時間などなく、A5勝山に向かう。

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ここで、失態!

しゅうへいちゃんの到着が予想よりも大幅に早く、本人からの連絡でA5勝山に到着したことに気づく! コース後半になればなるほど予想タイムより遅れがちだと思っていたけれど、しゅうへいちゃんは前半の渋滞などにより体力に余裕があったらしい。エイドのそばで少し早めに待機することの重要性を改めて感じた。

勝山は室内エイドだったため、サポート準備がしやすく、ランスタトレラン部らしい和やかな雰囲気に包まれていた。

いっぽうで、選手は一緒に走っているメンバーの状況が気になるもの。勝山エイドでゆいちゃんに「しゅうへいちゃんは10分前に出て行って、眠そうだったから、頑張れば追いつくと思う!」なんて、はっぱをかけたら、次のエイドで見事に合流。一緒に戦っているメンバーと会うことも、自然と元気が出る源になるみたい。

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選手が闘っている間に洗濯や買い出し、
後半へと気合いを入れ直したものの予想外の展開に

勝山の次にサポートできるのは山中湖きらら。数時間ほど時間が空くため、その間に一度宿に戻って荷物の整理や洗濯、買い出しもした。山中湖きららは駐車場から遠く、やや早めに待機。準備を進めていると、小雨から強い雨、みぞれと天候が悪化。気候の変化によって、一気にサポートの難易度があがる。
サポートエリアは屋外。自分達は上下レインウエアを着こみ、それよりも選手の着替えや充電器が濡れないようにと、傘やビニール袋をフル活用した。ここまでのサポート経験をふまえてみんなの連携が自然に取れ、何もお願いしてないのにサポートのサポートをしてくれる人たちがいて、サポートクルーも一致団結していた。

 

ゆういち:
雪混じりの雨のなか、山中湖きららでサポートメンバーと合流。しばらくすると、しゅうへいくんがエイドに到着した。事前に打ち合わせはしっかりして、サポートの準備も出来ていたはずが、過酷な状況であまりに感銘を受けてしまい、すぐにサポートの行動に移れないほどだった。
サポートとしては落ち度だけれど、当時本当に尋常じゃないほどの寒さとひどいコンディションで、体が相当冷え切った状態でここまで走ってきたというだけでも信じられないほどで、こちらが戸惑うほどだったのだ。しかもシュウヘイくんは、少し弱音を吐いていたものの、サポートのみんなを安心させる余裕と、「まだまだいくぞ!」という闘争心が漲っていた。すごくかっこよかった。

 

もりもり:
無駄のないすばらしい連携プレーで、まだ余裕がありそうなしゅうへいちゃんを送り出してホッと一安心。……と思ったら、半べそのゆいちゃんが到着。

「脚が……、動かない……」

急いで、ニューハレブースへ。テーピングを貼り直してもらい、震えるゆいちゃんに防寒対策を促す。しっかり着込んでちょっぴり元気になった様子。背中を押して見送った。その後、えまさんとあっちゃんも到着。とにかく寒そうで、まずは着替えを……、と動いているときに、事務局からコース短縮(到着したエイドがゴール)の連絡が。

選手のUTMFも、サポートのUTMFも、そこで終わりとなった。

 

 

 

サポートも改めて気づきを得たUTMF、この経験を自分のレース活かしたい!

ゆういち:
本当は、自分自身も、2年目はランスタトレラン部に入った1年目よりも、練習ができていたし、トレランを好きになっていたし、楽しみながら真剣に取り組めてこれたと思っていた。エントリー以前にポイントが足りずUTMFに出られないとわかったときは、脱力感や劣等感がしばらく何日か続いた。
でも、メンバーのUTMFにかける想いや日々取り組む姿勢をみて、徐々にトレランへの情熱が戻り、今回サポートするからには絶対に全力でサポートしたいという想いでレース当日を迎えることができました。結果的には短い時間しかサポートできなくて特別なことも出来なかったけれど、発見や収穫はとても多く、有意義な時間だった。そして、また、ランスタトレラン部が大好きになった!

もりもり:
今回は『みんなでUTMF完走!』という高い目標をもって臨んでいたので、コース短縮でその目標が叶わなかったことは残念だけど、選手全員が元気に帰ってくることができたことがなによりも安堵した。
また、チーム一丸となってUTMFというすばらしい大会にチャレンジできて、トレランの楽しさを改めて感じることができた。みんな色んな想いをもって走っていて、頑張っている姿を間近に見て、サポートメンバーとしてUTMFに参加できたことに感謝! この経験を自分のレースにも活かしていきたい!

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▼△ランスタトレラン部の活動の模様はインスタグラムでも更新中△▼

 


COLUMN
サポーターのお気に入りアイテム
_09A5062 ネオシェル(レインウエア)&パワーグリッド(ミッドレイヤー)
雨が続いたUTMF。サポートもずっと雨に降られることになった。選手は走っていれば体温が上がるものの、待ち時間が多いサポートは冷えるばかり。
「一度でも体が濡れてしまうと、寒くなってしまう。そんななかで、撥水性に優れ、通気性がいいネオシェルは最高でした。斜めのジッパーと大きいフロントポケットはサポートにも便利、また、しなやかで軽量なので、サポート中の慌ただしい動きにも妨げずに着心地がよかったです(もりもり)」

寒さに活躍したのはパワーグリッド。「体温をほどよく保ってくれて、バックパックのなかでも嵩張らないので持ち歩きやすく、便利だった(ゆういち)」
ネオシェルとパワーグリッドの組み合わせがサポートを支えた。

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RUNNING style 編集部

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ランニング初心者から、サブ4を目指す中級者まで楽しめるランニング専門マガジン。トレーニングやアイテムの紹介、トレイルラン、イベントまでさまざまな情報をお届けする。

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