山を駆け抜ける風になる！　トレランが楽しい3つの理由　［アウトドア］

趣味の時代に読むメディア

FUNQ

2015年05月29日

舗装されていない山道を走るトレイルランニング。ランナーたちの新たなステージとして、今、人気急上昇中のスポーツだ。しかしながら、トレランをするには当然、山へ足を運ばなくてはならないし、登るのだって楽ではない。なのに、なぜこうも多くの人々を魅了するのか？　アナタもきっと始めてみたくなる、トレランの楽しさをご紹介しよう。

一番の醍醐味は、自然の中を走る気持ちよさ

トレランの最大の魅力は、自然の中を駆け抜ける、その爽快感にある。木漏れ日が降り注ぐ緑いっぱいの森、紅葉に彩られた山肌……そんな景色をぬって走る楽しさや開放感は、街中では味わえないものだ。

とはいえ、走りっぱなしというわけではない。中には上りも下りも走るツワモノもいるが、苦行になってしまっては元も子もない。上りは景色を眺めながら自分のペースで歩き、目に飛び込んできたものをカメラに収めたり、木々や草花を観察したり、その時間を楽しめばいいのだ。

そして醍醐味は何といっても下り！　一気に坂を駆け下りると、目に映る景色も足元の感触も、瞬く間に移り変わっていく。その心地よさとスピード感を一度味わったら最後、確実にハマってしまうだろう。

選べるアイテムの幅が広いから、走る前だって楽しい

ロードでのランに比べて選べるアイテムの幅が広いのも、トレランの楽しみのひとつ。トレイルとロードでは走る環境が大きく変わるため、必要なギアもおのずと違ってくるのだ。自分にピッタリ合ったものを見つければ、走りはより快適になり、トラブルやケガのリスクも軽減できる。

例えば、ザック。一度山の中に入ると簡単には引き返せないため、必要最低限の水分、雨具、食料、緊急時のキットなどを負担なく持ち歩けるものが必要となる。気まぐれな山の天気に対応できるよう、長時間のトレイルには雨よけのレインシェルも必須だ。この他にも、シューズをはじめ押さえておきたいアイテムはいろいろあり、走る前からワクワクが止まらない！

トレランレースは、ロードとはひと味違う魅力がいっぱい！

都市型のマラソン大会とは違い、ロケーション抜群の山野で行われるレースもまた、トレランの大きな魅力だ。レースなんて、と尻込みするなかれ。コース標識がしっかり設置され、サポート体制も整っているので、むしろ普段のトレランより安心して走りに集中できるのだ。初心者でも気軽に参加できる距離の短いレースが多いのもうれしい。

村おこしの一環として行われるお祭り感たっぷりのレースでは、地域の人々との心温まるふれあいも楽しみのひとつ。前夜祭などで郷土料理や地酒が振る舞われたり、エイドステーションに特産品が並んでいたりと、感激してしまうほどの歓迎ぶりだ。レースを重ねるほど人や土地との出合いあり、深まっていく……これをステキと言わずして何と言う!?

「トレランデビューしたい！」と思ったアナタには、まず、山道を走るスキルやマナーが実践を通して学べる講習会への参加をオススメしたい。初心者でも気軽に参加できるし、仲間を増やすにも絶好の場。トレランの楽しさが実感できるはずだ。
（エイパブ編集部・よしだ）

【トレランを始めるためのイロハ完全収録】

『トレイルランニング　スタートBOOK』好評発売中！
1296円（税込）
(2015.3.28発売)