睡眠不足が太る体をつくる! 眠りをダイエットの味方につけよう
FUNQ
- 2017年01月21日
徹夜続きの締め切り明け。さぞかしやせただろうと体重を計ってみると、あれ? 意外にも増えている……? そんな過去の経験から、「睡眠不足は太るらしい」と体感的にわかってはいたけれど、どうやらこれって科学的にも確かなことらしい。
睡眠は体の機能を正常に保つためのもの
睡眠時、体はその機能を正常に保つために必要なさまざまなホルモンを分泌している。睡眠が足りない、眠りが浅いなど、睡眠の質が低下すると、ホルモンバランスが崩れてしまう。特に肥満に関係する次のようなホルモンの分泌が乱れてくると、体が太りやすい状態になってくる。
●食欲を抑制し、代謝を高める「レプチン」
食欲を抑制し、エネルギー消費量を高める働きをもつホルモン。睡眠不足により分泌量が減少するため、睡眠不足の人は食欲の抑制がきかなくなりやすいということになる。
●食べすぎを助長する肥満ホルモン「グレリン」
胃酸分泌の促進、食欲増進作用があるホルモン。グレリンの分泌量過多の人は、食べすぎてしまう傾向に。睡眠不足になるとグレリンの分泌量が増加することがあきらかになっている。
●食欲コントロールホルモン「セロトニン」
脳内のセロトニンが不足すると、視床下部の満腹中枢への伝達がスムースではなくなり、食欲の抑制がきかなくなる。セロトニン不足の原因は、睡眠不足とストレスと考えられている。
寝る前にはぬるめの湯で入浴を
さて、質の高い眠りのために、心がけたいことはいくつかある。寝る直前に食べない・カフェインやアルコールを摂取しない、液晶画面を見ないなどはよく知られたところだろう。入浴もよい眠りを得るためにはぜひ実行したい。
湯船につかって体を温めることで、代謝アップの効果が期待できるし、発汗することでカロリーも消費できる。シャワーでは代謝アップや発汗促進効果が低いため、できれば入浴を習慣化したいところだ。
お湯は熱すぎてもいけない。37~40℃程度のぬるめのお湯に20分程度つかるとよいだろう。半身浴なら30分程度を目安に。ちなみに、高血圧や心臓病、脳血管障害などの持病をもつ人は、お湯はやや低めの温度に。水位は胸までとして、入浴する時間も長くなりすぎないように注意しよう。
【やせ効果が期待できる入浴法】
1.夏は39℃前後、冬は40℃前後のぬるめのお湯にゆっくりとつかる。
2.入浴前には最低でも200~250ml程度の水を飲む。
3.時間が長くなるときは、心臓よりも下だけお湯につかる。
嗅覚で脳を刺激!! アロマを賢く使って、ダイエット効果UP
ダイエット効果を高めるためには、アロマテラピーもよい。
香りは脳を直接刺激し、食欲をコントロールしたり、脂肪燃焼、血行を促進するはたらきをもつ交感神経を活性化してくれる。神経を鎮静化してくれる効果もあるため、ストレス食いの予防にもなる。就眠前以外にも、「食事の30分~1時間前」に嗅ぐと効果的といわれている。
【やせ効果が期待できるアロマ】
1.ペパーミント
空腹をまぎらわせる効果がある。
2.グレープフルーツ、スイートオレンジなどの柑橘系の香り、シナモン
交感神経を活発化させ、脂肪燃焼を促進する。
3.ローズマリー・ベルベノン、ユーカリ、セージ
脂肪を分解するホルモン、リパーゼの分泌を促進。
4.ジンジャー、サイプレス、ローズマリー・ベルベノン、ジュニパー
血行を促進し、体内の毒素の排出を促進。
アロマは「気分的なもの」と思われがちだが、脳細胞に直接作用するため、科学的なエビデンスが認められているものもある。少なくとも、好みの香りを嗅ぐとリラックスできるのは確かで、これこそ、まさによい眠りには欠かせないものだ。精油も雑貨店などで入手しやすくなったことだし、生活のアクセントして取り入れてみるのもオススメだ。
(編集 M)
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