LSDで「ゆっくり」走るってどれくらい? 秘密は「人と話せる速度」【ペース編】
RUNNING style 編集部
- 2017年02月14日
フルマラソンに挑戦するランナーにとって、どうにか乗り越えたい30kmの壁。そのためのトレーニングとして取り入れたいのが「LSDトレーニング」だ。
「長くゆっくり」走ることを意味するLSDだが、ただゆっくり走れば効果が得られるわけじゃない。「『ゆっくり』って言っても、どれくらいの速度で走ればいいの?」……そう、「ゆっくり」な速度は人それぞれ。今回はその「適切なペース」について詳しく紹介する。
誰かと走るなら「人と話しながら走れるくらいのスピード」
「ゆっくり走る、といっても、そのペースは人それぞれ。普段、とても早く走れる人と、そうでない人では『ゆっくり』の基準が違います」。解説してくれたのは、雑誌『ランニング・スタイル』巻頭特集などランニング関連の監修を数多く手がける牧野仁コーチ。目安にしてほしいのが、『人と話しながら走れるスピード』だという。呼吸が乱れずに、人と話しながら走れる速さなら、LSDトレーニングの効果を望める、その人にとっての“ゆっくり”ペースだ。
ひとりで走るときは「景色を見ながら走れるペース」
では、ひとりで走るときはどうか。牧野コーチがすすめるのは、『景色を見ながら走る“余裕”』をもつこと。たとえば5分/kmなど、速いペースで走るランナーは、ゆっくり走ることが難しい場合もあるが、そうしたランナーこそ『よそ見できるスピード』で走るようにすればLSDトレーニングを効果的に行うことができると話す。「普段から速めに走る中級以上のランナーは、1kmあたりのペースを1~2分は、少なくとも遅めに設定するといいかもしれませんね」。
○牧野仁コーチ
『ランニング・スタイル』巻頭特集などランニング関連の監修を数多く手がける。市民ランナーのランニング・クラブ「Japanマラソンクラブ」を主宰・指導するほか、ランニング関連の監修・著作多数。「フルマラソンスタートBOOK」、「ビギナー・ランナーのお悩み解消BOOK」(いずれも枻(えい)出版社刊)など。「スポーツネットワークサービス」代表取締役
○長距離ランナー必見!30kmの壁はどう破る?LSDトレーニング手法と成功に繋がるアイテム
http://www.runningstyle.jp/lsd_training/
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ランニング初心者から、サブ4を目指す中級者まで楽しめるランニング専門マガジン。トレーニングやアイテムの紹介、トレイルラン、イベントまでさまざまな情報をお届けする。
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