今すぐカカトをチェック! 腰痛を予防できる正しい姿勢って?
RUNNING style 編集部
- 2018年02月27日
腰痛は薬を飲む、手術を受けるといった治療だけでは決して良くはならない。日々の立ち方、座り方、歩き方を正しく行うことが、腰痛の予防、改善へとつながるのだ。知っているようで実は知らない、腰痛を未然に防ぐための正しい日々の姿勢を紹介!
まずはここから! ~正しい立ち方~
腰痛を予防・改善するためには、最小限の力で重力に抵抗できるように、背すじをまっすぐにして立つ・座ることが大切。頭の頂上を天から糸で引っ張られているようなイメージで。具体的には、あごを引いた状態で、耳たぶ、肩の中央、大転子、くるぶしの前方が一直線上にくるように立つ。重心は土踏まずのあたりにくるのが正しいが、あくまでもつま先寄りやカカト寄りにくるのではないことを意識するだけで正しく立つことができる。
自分で確認するのが難しい場合は、「壁立ち」をして背中を壁に沿わせて立つ練習をするのもオッケー。後頭部、肩甲骨、臀部、ふくらはぎ、カカトの5点を壁に付けて立ってみよう。
デスクワークの方は特に注意! ~正しい座り方~
正しい座り方も立ち方と同様に、最小限の力で重力に抵抗できるように座る。概略は前項の正しい立ち方の骨盤から上が同様、股関節と膝関節、足関節は直角に曲げた状態で座るというもの。そのためには椅子の一番奥までお尻を入れ、深く座ることが大切だ。
デスクワークの際には、机や椅子の高さ、ディスプレイの高さの調整が必要になってくる。ただし、椅子の背もたれは、あくまでも筋肉を休ませて「もたれる」ためのもので、正しい座り方としては背もたれから背すじを離した状態で座る。つま先と膝は同じ方向を向くようにしよう。
大事なのは腹筋! ~正しい歩き方~
正しく歩くためには「腹筋を強くする」。それがすべてと言っても過言ではない。腹筋が弱い人ほど歩く姿勢が悪くなり、歩いていると疲れがたまりやすくなる。正しく歩くには、まず意識を変えよう! 胸のみぞおちのあたりに股間があると思って、そこを支点に歩いてみて。そうすることで自然な骨盤の動きが習得できる。あごを軽く引き、目線は自分の5m先あたりにする。
歩幅は、後ろ足のつま先と前足のカカトの間に自分の靴が1~1.5足入る程度の幅が理想。歩くときも、走るときもカカトから着地してスムースに足の親指の方に荷重を移動させるのが正しく、そのためのクッションとしてカカトの脂肪だけが身体のどこよりも厚くできているのだ。
正しい歩き方をしていると靴底のカカトの外側だけが少し減るようになる。大きく減る場合にはO脚とかガニ股になっている可能性も。摩耗しすぎた靴で歩くと、正しい歩きかたができなくなるので注意!
皆さんは普段から、正しい姿勢で生活できているだろうか。ついついラクな姿勢をとってしまいがちだが、日々の少しの心掛けで、腰痛は予防できる。積み木でも、ブロックでも、まっすぐに積み上げておけば安定するが、傾いて積み上げると外から力が加わったときに容易に崩れてしまう。人間の身体もこれと同じ。正しい姿勢をとり、まっすぐにしているのが一番安定する。だからこそ、腰痛や肩こりにならないためにも、正しい姿勢について学習し実践することは大切なのだ。さあ、あなたも今日から始めてみよう!
(出典:『腰の痛い人が読む本』)
(編集:ナカムラ)
SHARE
PROFILE
RUNNING style 編集部
ランニング初心者から、サブ4を目指す中級者まで楽しめるランニング専門マガジン。トレーニングやアイテムの紹介、トレイルラン、イベントまでさまざまな情報をお届けする。
ランニング初心者から、サブ4を目指す中級者まで楽しめるランニング専門マガジン。トレーニングやアイテムの紹介、トレイルラン、イベントまでさまざまな情報をお届けする。