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PUMA/DISC BLAZE(プーマ/ディスク ブレイズ)1993|ランニングシューズの礎を築いた“名作”たち

フィッティング戦争にプーマが送り込んだ革新的なテクノロジー。

ディスクを回すことでフィット感を調節!

’80年代後期のスポーツシューズマーケットは、各ブランドが衝撃吸収性能及び反発性能を競い合い、スポーツシューズ業界関係者はこれを「クッショニング戦争」と呼んだ。ナイキはエア、アシックスはαゲル、リーボックはERSというように、それぞれのブランドが独自のアプローチで衝撃吸収性と反発性の追求に躍起となっていた。そんな状況がしばらく続くと、次に開発担当者が目を向けたのはアッパー部分であり、彼らはシューズと足のフィット性の向上を目指すこととなる。

1989年のサンクスギビングシーズン、ナイキはエアフィットシステム、リーボックはポンプと名付けられたテクノロジーを発表。いずれのテクノロジーもアッパー内部の袋に適量の空気を注入することで、各アスリートに最適なフィット感を提供することを目指したが、この戦いはリーボックが圧勝。当初のバスケットボールシューズからテニス、クロストレーニング、エアロビクス、ランニングと搭載カテゴリーを増やし、ポンプはリーボックの稼ぎ頭となった。ナイキは3アイテムにこの機能を搭載しただけで同種のテクノロジーから撤退。2年後にメキシコの伝統的なサンダルをモチーフにしたハラチフィットをリリースし、再びアッパーのフィット感競争に本格参戦している。

そんな状況下において、プーマが満を持してリリースしたテクノロジーが、その斬新さで注目を集めることとなった。それがディスクシステムである。シュータン上に配された円盤、すなわちディスクとアッパー内部に張り巡らされたワイヤーが連動しており、このディスクを回すことによって最適なフィット感を提供することを可能にしたのである。このディスクシステムは、1993年にリリースされたディスクシステム テレインやディスクシステム ブレイズといったプロダクトに搭載。ランニングシューズの世界で大きな注目を集めることとなったが、実際の用途としてはランのために購入するというよりも、その大半はストリートシーンで着用された。

20以上の時を経てもディスクシステムは色褪せない

そして1995年になると、吉祥寺と新宿に店舗を構え、スニーカーフリークの聖地となっていた「テクテック」の関村氏によるカラー別注が登場。オールブルー、オールレッドといったアクセントカラーを廃した単色のカラーリングが当時としては珍しく、ナイキのエアマックス’95やリーボックのインスタポンプ フューリーといったモデルとともに、ハイテクスニーカーブームをリードする存在となった。

日本では、このモデルが大ヒットしたおかげで、プーマのディスクシステムはパフォーマンスシーンのイメージよりもカジュアルシーンのイメージが強くなってしまったが、2016年、このテクノロジーがパフォーマンスシーンへとカムバックした。

それが比類なきクッショニング性能を発揮するミッドソールテクノロジーであるイグナイトフォームとディスクをミックスしたプーマ イグナイト ディスクである。すばやくシューズと足を一体化させると同時に、比類なき衝撃吸収性と反発性を発揮するこのシューズは、リリース以来、ランナーから高い評価を得ることに成功。デビューから20年以上経過した現在も、このテクノロジーが現役で活躍していることは本当に素晴らしいことであり、機能としての完成度の高さを証明している。

column

ディスクブレイズは、今年の春にオールレザーでマテリアルアップデートがなされ、1995年のカラーリングが復活。往年のスニーカーフリークも納得の素晴らしい出来栄え。

PUMA(プーマ)を歴史や名作、テクノロジーから振り返る|ランニングシューズブランド名鑑

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2020年03月17日

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ランニング初心者から、サブ4を目指す中級者まで楽しめるランニング専門マガジン。トレーニングやアイテムの紹介、トレイルラン、イベントまでさまざまな情報をお届けする。

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