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NIKE/AIR HUARACHE(ナイキ/エア ハラチ)1991|ランニングシューズの礎を築いた“名作”たち

斬新なデザインが生む独自のフィッティングが快適な走行性能を確保

メキシコの伝統的なサンダルをデザインモチーフに!

1987年に発表されたナイキのエアマックス 1をはじめとして、’80年代中期から後期にはスポーツブランド各社が独自のクッショニングテクノロジーを発表し、「クッショニング戦争」と呼ばれていた。しかし、’80年代末期から’90年代初期になると競合の場はミッドソールからアッパーへと変化する。すなわち、テクノロジー競争がクッション性からフィッティングへと移行した、ということである。

1989年のサンクスギビングのタイミングで、ナイキがエア プレッシャーを、リーボックがザ・ポンプをリリースし、スポーツシューズ業界における「フィッティング戦争」が勃発。ともにアッパー内部に空気を適量送り込むことでシューズと足の一体化を図るという勝負では、つま先を除くアッパー全体でカスタムフィットが可能だったリーボックが、足首部分のフィット感だけを追求したナイキをセールス面では圧倒した。リーボックがポンプテクノロジー搭載モデルをバスケットボール以外にも急拡大したのに対し、ナイキのエアフィットシステムに関しては、エア コマンドフォースなどに搭載したのみで、以後このテクノロジーは採用されなかった。

いっぽうでナイキは新たなフィッティングシステムの開発に着手しており、1991年に正式発表された。それが、ハラチフィットシステムである。このテクノロジーはネオプレン製のシュータンとライニングが一体化したブーティを採用することで、シューズと足の高いフィット感を実現することに成功していた。ハラチとはメキシコの伝統的なサンダルである、ワラッチからのネーミングであるが、同種のサンダルはアジアなど他地域でもみられ、日本の草鞋(わらじ)にもその構造は似ている。

履いているうちに足と一体化するほどの高いフィット感

ハラチシステムを初搭載したのはランニングシューズのエア ハラチで、採用されたライトグリーンとブルーのカラーコンビネーションもインパクト十分であったが、初めて足を入れたときの感動は、いまも覚えている。履いた瞬間は若干窮屈な感じはするものの、履いているうちにシューズが足と一体化するのを感じた。

このハラチフィットシステムは、発売されるや良好なセールスを記録し、ランニング以外のカテゴリーのシューズにも搭載されることに。バスケットボールシューズのエア フライト ハラチ、クロストレーニングシューズのエア トレーナー ハラチ、ACG(アウトドア)のエア モワブ、テニスシューズのエア テックチャレンジ ハラチといったプロダクトが、ハラチパックとして登場した。

そんな高いフィット感を誇るハラチフィットシステムであったが、ある日このシューズをテストしていて感じたことがあった。それは下り坂を全速力で走ったときにシューズの内部で足が前方にずれて、つま先が当たるということ。これは通常のシューズとは異なり、カカトがヒールカウンターで固定されていないため、その構造上仕方のないことなのかもしれない。

ちなみにこのシューズのデザインは、ナイキでもっとも著名なデザイナーであるティンカー・ハットフィールドによるものであるが、彼は2013年7月にナイキのワールドキャンパスで行われたプレゼンテーションにおいて、このシューズはメキシコのワラッチだけでなく、「水上スキーの際に着用するネオプレン製ブーツも重要なアイディアソースになった」と語っている。

column

筆者がボストンのフットロッカーで購入したエア ハラチ。ヨーロッパで復刻版が高い人気をキープしていたが、最近ではアメリカや日本のストリートでもポピュラーだ。

NIKE(ナイキ)を歴史や名作、テクノロジーから振り返る|ランニングシューズブランド名鑑

NIKE(ナイキ)を歴史や名作、テクノロジーから振り返る|ランニングシューズブランド名鑑

2020年03月16日

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RUNNING style 編集部

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ランニング初心者から、サブ4を目指す中級者まで楽しめるランニング専門マガジン。トレーニングやアイテムの紹介、トレイルラン、イベントまでさまざまな情報をお届けする。

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