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NIKE/AIR MAX 1(ナイキ/エア マックス 1)1987|ランニングシューズの礎を築いた“名作”たち

スポーツシューズ業界で初めてテクノロジーの可視化に成功!

1982年頃より、ジョギングに代わり新たなフィットネスアクティビティとして爆発的にブレイクしていたエアロビクス。「フリースタイル」を始め、ガーメントレザー(衣料用の薄く柔軟な天然皮革)をアッパーに使用したリーボックのエアロビクス専用モデルがスポーツとカジュアルの両方で大ブームとなり、1986年にはわずか1年であるが、リーボックがナイキを抜き全米シェア第1位となった。

シンプル&クリーンでどちらかいうとフェミニンなリーボックに対し、「アッパーサイドにブランドの象徴スウッシュが大きく配されたナイキのスポーツシューズは、1980年代中期のトレンドからは若干外れていた」と評する業界アナリストも少なくなかった。それだけに、翌1987年はナイキにとって非常に重要な1年であった。小さめのスウッシュを刺繍した「スタミナ」というリーボックに酷似したフィットネスシューズもリリースしたが、いつの時代も業界をリードしてきたナイキらしくない二番煎じの方策は当たるはずもなく失敗。しかし同年、ナイキはこれまでにない革新的なモデルを2つ発表し、同社の業績を急回復、シェア1位の奪回に成功したのである。

ひとつめは、複数のアクティビティを行うことで、バランスの取れた筋力を得ることができるクロストレーニングに対応した「エアトレーナー」。そしてもうひとつが、スポーツシューズ業界で初めてテクノロジーの可視化に成功した「エア マックス 1」である。

デザインとテクノロジー面で大きな影響を与え続ける「エア マックス」シリーズ

「エア マックス 1」とは、その名のとおりミッドソール内部のエアの容量を最大化させクッション性の増大を追求したランニングシューズ。着地時に変形したエアバッグをサイドに逃がすためにミッドソールに窓を開けるという機能面からのアプローチが、「ナイキエアが見える!」という店頭における販売促進効果も2次的に発揮したのである。

2005年秋、ナイキ史上初めてEVAやポリウレタンといったフォーム素材をミッドソールに使用しない「エア マックス 360」の発表イベントが開かれた。シューズ開発の陣頭指揮を執り、社内では”クッショニングガイ”と親しみを込めて呼ばれていたトム・ハーチは、「エア マックス 1」発売当時を懐かしそうに語った。「初めてエア マックスのサンプルを見たときは興奮したよ。『ナイキエアが外から見える!』って。でもフットロッカーのバイヤーに見せたら、彼らの第一声ときたら『トム、赤い靴は売れないんだよ!』って。誰も”ビジブルエア”のことには注目しなくてがっかりしたよ」。

バイヤーとのファーストコンタクトこそ、開発陣の思いどおりにはならなかったが、「エア マックス 1」はスポーツシューズ業界に大きなインパクトを与え、これ以降機能の可視化は当たり前となり多くのブランドが追随した。その後も「エア マックス」シリーズは毎年のようにニューモデルを発表し、ナイキのみならずスポーツシューズ業界において今もなおデザイン&テクノロジー面で大きな影響を与え続けている。

2014年1月にナイキ ワールドキャンパスでデザイナーのティンカー・ハットフィールドが「第三弾のエア マックス’90はエアの窓の周囲にカラーを施していますが、これはビジブルエアを強調するためでした」と語り、第1弾モデルのフィードバックが確実に採用されていたのは印象的であった。

column

1988年1月号の「COMPETITOR」誌に掲載された広告ビジュアル。クッション性能が半永久的にキープできることを強調したキャッチコピーが印象的であった。

NIKE(ナイキ)を歴史や名作、テクノロジーから振り返る|ランニングシューズブランド名鑑

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2020年03月16日

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RUNNING style 編集部

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ランニング初心者から、サブ4を目指す中級者まで楽しめるランニング専門マガジン。トレーニングやアイテムの紹介、トレイルラン、イベントまでさまざまな情報をお届けする。

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