さらば、ヒザ痛! 腸脛靭帯炎!|芥田晃志の体も心も痛めないスゴ技炸裂塾!
RUNNING style 編集部
- 2021年01月28日
ランナー同士で話していると「チョーケェー痛い」ってよく聞きませんか? これはヒザ外側の靭帯付着部が痛くなることで、それを「腸脛靭帯炎」といいます。別名で「ランナーズニー」とよばれるほど、ランナーに多く出るトラブルの一つです。
腸脛靭帯の痛みの原因は日頃のクセにある
“腸脛靭帯” が痛むほとんどの理由は、走りかたが悪いのではなく、じつは股関節のバランスの崩れや日頃のクセが原因なんです!
①脚を組むクセがある。
②床に座るときに横座りをすることが多い。
③立っている時間が長く、片方の脚に体重をかけて立っていることが多い。
このような日常の何気ないクセが、股関節からヒザまでの太モモ内側の筋肉を縮めてしまいます。筋肉は縮んだときの長さで形状記憶されてしまうもの。その縮んだ太モモ内側の筋肉が外側の筋肉とのバランスを崩し、腸脛靭帯を伸ばした状態にします。そして、ランニング中の着地のたびに、腸脛靭帯に伸ばされたり擦れたりといったストレスがくわわり、お馴染み「腸脛靭帯炎」となるわけです。
改善策としては、日常生活のクセを直し、体の左右差を無くし、バランスを整えることが大切。こまめに股関節内側のストレッチを取り入れ、日頃から左右バランスを心がけてみましょう。また、レース中やレース後のケアには、テーピングを活用するのもおすすめ。下記で紹介しているので、ぜひ試してみてください!
改善法
- 脚を組んで座らない
- 横座りするときは片側だけに偏らない
- モモ内側のストレッチをこまめに行う
- あらかじめテーピングを貼ってから走る
【予防法】
レース後のケアにもテーピングがおすすめ
レース中の「腸脛靭帯炎」による痛みが心配な人は下のテーピングがおすすめ。レース後のケアにも使えるのでぜひ試してみてください!
貼りかた
<STEP1>
ヒザが45度になるように椅子に座り、モモ外側を揉んで違和感のあるライン(腸脛靭帯)を探す。
<STEP2>
STEP1で見つけたラインにテープの中央ラインが合わさるように貼りつける。このとき、テープを伸ばさず置くように貼り、しっかり圧着することがポイント。
教えてくれた人
テーピングトレーナー/芥田晃志さん
ニューハレテーピングトレーナー。マラソンやトレランなどの市民ランナーからトップアスリートまで、幅広い層のボディケアを行う。
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PROFILE
RUNNING style 編集部
ランニング初心者から、サブ4を目指す中級者まで楽しめるランニング専門マガジン。トレーニングやアイテムの紹介、トレイルラン、イベントまでさまざまな情報をお届けする。
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