『BOARフィットシステム』の実力が科学的に実証! アスリートのパフォーマンスが最大9%向上されることが明らかに
RUNNING style 編集部
- 2021年02月22日
米国「FOOTWEAR SCIENCE JOURNAL」にて、BOARフィットシステムがアスリートのパフォーマンスを最大9%向上させるという研究結果を発表
優れたフィッティング性能とフィッティング調整の容易さが魅力の革新的テクノロジー、「BOARフィットシステム」を開発したBOAR Technology社。ランニングカテゴリーに参入して以来、根強いファンを獲得している。そんな同社による、フットウェアの運動能力向上を検証する論文が、フットウェアサイエンス誌のピアレビュー(査読)を経て刊行された。
BOAでは、フィット・ソリューションの生体力学的影響を測定するためにデンバー大学とのパートナーシップを2018年に始動。この最新の研究発表は、BOAが多くのパフォーマンス上の利点を科学的に証明しようとする複数年にわたる取り組みの最初のものとなる。
この研究は、NCAAのディビジョン1や各種クラブスポーツのアスリートを含む31名を対象に、デンバー大学のヒューマンダイナミクス研究所で実施された。調査の結果、BOAフィットシステムを搭載したシューズを履いているアスリートは、従来の靴ひもと比較して、敏捷性とスピードが3.9%向上。あわせて、BOAフィットシステムがミッドソールへの連結性が改善され、動きを実行するために必要なエネルギーの削減を可能にすることも明らかに。
「概して、用具の変更がアスリートのパフォーマンスに影響を与えることはほとんどありませんが、従来のひも靴とBOAフィットシステムの構成を変えたシューズを研究したところ、それによる改善が見られ、エビデンスが明確でした」と、デンバー大学の機械工学の准教授であるブランドレイ・ダヴィッドソン博士は述べている。さらに、「研究に参加したハイレベルのアスリートの敏捷性、スピード、効率の向上は、3.9%と魅力的でした。対象を絞った数週間のトレーニングプログラムですが、シューズを交換するだけでこれを確認できました」とも述べている。
BOAには、現在ピアレビュー下にある「敏捷性とスピード」に関する追加調査があり、本年後半に公開される予定となっている。また、レースやロードランニング、トレイルランニングでのアスリートの効率の向上を中心とした「持久力とヘルス」、およびゴルフなどに適用される「パワーと精度」のカテゴリでパフォーマンス上の利点を評価するための検証研究も実施中だ。これらの研究は現在も進行中であり、2021年から2022年にかけて公開される予定となっている。
現在、サッカニーSwitchback2とラ・スポルティバVKトレイルランニングシューズは、高性能のBOAトライパネル構成を統合しており、同様の構造を持つラ・スポルティバの新作Cyklonがこの春にリリースされる予定だ。さらに、トップランニングブランドによる将来的な開発も、これらの調査結果を今後の製品に活用する方向で計画されているという。
BOARフィットシステム搭載モデル、サッカニーの人気トレイルシューズ「SWITCHBACK2」は、ABCマートにて販売中。また、2021年3月にはLa Sportiva CYKLONも発売予定となっている。飛躍的なスピードアップを目指すランナーは一度、BOARフィットシステムの詳細を下記HPにてチェックしてほしい。
Saucony Switchback2
La Sportiva CYKLON (2021年3月発売予定)
La Sportiva VK (日本未発売)
BOARフィットシステムの詳細はこちらから
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ランニング初心者から、サブ4を目指す中級者まで楽しめるランニング専門マガジン。トレーニングやアイテムの紹介、トレイルラン、イベントまでさまざまな情報をお届けする。
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