アシックスから、ストライド型、ピッチ型の走法に応じて設計されたランニングシューズ『METASPEED』シリーズが発売

RUNNING style 編集部

2021年03月31日

ストライド走法、ピッチ走法に合わせてシューズを選べる！

アシックスは、ストライド型、ピッチ型の走法に応じてそれぞれ設計したトップアスリート向けのランニングシューズ「METASPEED（メタスピード）」シリーズを、3月31日からアシックスオンラインストアで先行発売し、4月9日から一部のアシックス直営店、全国のスポーツ用品店で順次発売することを発表した。

今回発売されるのは、ストライド型のランナーに対応した「METASPEED Sky（メタスピードスカイ）」、ピッチ型のランナーに対応した「METASPEED Edge（メタスピードエッジ）」の2種類。ちなみに、METASPEED Edgeは6月4日発売予定となっている。

長距離走における走法は、スピードを上げるに従い、おもに一歩の歩幅（ステップ長）が変化するストライド型と、スピードを上げるに従い、一歩の歩幅も足の回転数（ピッチ）も変化するピッチ型の2つに分類することができる。また、走行スピードは歩幅の長さ×足の回転数の式で求められ、ストライド型では歩幅をより伸長させること、ピッチ型では歩幅の伸長に加え足の回転数を上げることが走速度向上に重要であることがアシックスの研究で明らかになった。

その研究結果を踏まえて設計されたのが「METASPEED（メタスピード）」シリーズ。ストライド型とピッチ型の走法の違いに着目し、ランナーが日頃のトレーニングで身に着けた走り方を維持しながらパフォーマンスが向上できるよう設計されていることが特徴だ。

どちらも、同社の軽量フォーム材のなかでもっとも優れた反発性を発揮する「FF BLAST TURBO（エフエフブラストターボ）」をミッドソール（甲被と靴底の間の中間クッション材）全面に採用。FF BLAST TURBOが着地と同時に変形、圧縮し、素早く元の形状に戻ることで、跳ね返るような感覚が得られ、ストライドを伸ばすことが可能に。

また、軽量のカーボンプレートをミッドソール内部に搭載することで、足の動きを安定させ、効果的に体を前方向へ推進させることを可能としている。さらに、靴底前部にカーブをつけることで、走行時のエネルギー消費につながるといわれる足首部の過度な屈曲を抑え、少ないエネルギーで脚を前に運べると、ランニングエコノミーの向上にも貢献してくれる。

これらの機能をベースとしながら、ストライド型またはピッチ型に応じて「FF BLAST TURBO」の厚みや靴底前部につけたカーブの角度などを調整。「METASPEED Sky」では一歩一歩の歩幅をより伸ばし、「METASPEED Edge」では一歩一歩の歩幅を伸ばしながらピッチも上げやすいような設計が施されている。

ちなみに、アシックススポーツ工学研究所が実施した予備実験では、従来のアシックストップアスリート向けランニングシューズと比較して、どちらもフルマラソンの距離をゴールするために必要な歩数の1.2％以上少ない歩数でゴールできると推定されている。

また、今回は同時に、「METASPEED」シリーズの機能・デザインを引き継いだモデルとして、「MAGIC SPEED（マジックスピード）」と「HYPER SPEED（ハイパースピード）」の2種類も発売される。