メタルジグの分類③〜長さ・フォルムによる分類〜【ソルトワールド基礎講座】
SALT WORLD 編集部
- 2021年03月15日
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フォルムによる分類
メタルジグにはサイズ、素材、形状、バランスなどによっていくつかの分類があります。同じ重さでも素材や形状が違えば性格の異なるジグになりますし、形状が似ていても重心のバランスを変わるとまったく違う動きを見せるもの。今回はパート3として、フォルムによる分類を解説します。
長さによる違い
フォルムによる分類というのは少しわかりにくいかもしれませんが、メタルジグの形状には前回取り上げた左右対称・非対称のほかにも、ショート、セミロング、ロングなど長さや幅の異なるタイプが存在します。今回は、どんなフォルムのジグをどんな場面で使うのかということについて考えてみます。
スタンダードタイプは万能型
ここで言うスタンダードタイプはショートジグ、セミロングジグとも呼ばれ、イワシやアジといった平均的なベイトフィッシュの縦横比率に近いフォルムのジグ。プラグで言うと、ごく普通のミノープラグのサイズ感です。特徴は汎用性の高さで、ターゲットが特定のベイトを偏食している場合を除き、ほぼすべての条件で通用する万能型と言っても過言ではありません。軽いものから重いものまでサイズも豊富で、シーバス、タチウオ、マダイ、青物などあらゆるターゲットに使われます。
ロングジグはタチウオやサンマをイメージ
ロングジグはその名の通り長いジグ。長さは20cm前後から30cmを超えるものまであります。
ロングジグの出番は、ターゲットがタチウオやサンマなどを捕食しているとき。潮流に流されて漂うタチウオの幼魚は体長が20cm前後と、まさにジャストサイズです。晩秋のブリ、サワラのタチウオパターンでは大型がロングジグばかりにアタックし、ショートジグではまったく太刀打ちできません。マッチザベイトの典型的な例ですね。タチウオを模して使うときは、派手なアクションを付けないことが爆釣のコツになります。なお、ロングジグには軽い(小さい)サイズはほとんどなく、ウエイトは200~400gのものが大半です。
マイクロジグは極小ベイトをカバー
ロングジグとは逆に、ターゲットが極小のベイトを喰っているときに活躍するのがマイクロサイズのジグ。長さは平均で5~7cmと小さく、小型のベイトフィッシュをはじめ、ボトムのエビやカニ、小イカなどのイミテーションとしても使えます。近年大流行のスーパーライトジギングやマイクロジギングはこうした極小のジグを用いた釣り。ジグのサイズは小さくてもヒットする魚は小さいとは限らず、スリリングな釣りになることも珍しくありません。
小判型のジグはスローな誘いが得意
ところで、ここまで書いてきたのはジグの長さが中心ですが、そのほかに偏平なフォルムが特徴の小判型と言われるタイプもあります。
このタイプはひらひらと舞うようなフォールアクションが持ち味で、スロー系のジギングをはじめ、色々な場面で使われます。ゆったりとした動きはイカを模した演出にもマッチするため、ブリやマダイがイカを喰っているケースで使うことも多いですね。
メタルジグは一見するとただ重いだけの金属の塊ですが、素材や形状、ウエイトバランスの違いで動きも使い道もまるで変ってきます。ショップでジグを選ぶ際は、ぜひ参考にしてみてください。
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PROFILE
SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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