夏だけじゃない! 暑さ対策は万全に【ソルトワールド基礎講座】
SALT WORLD 編集部
- 2020年10月15日
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洋上の暑さを侮るな!
陸上もさることながら、洋上の船の上は太陽を遮るものもない灼熱地獄。海面からの照り返しも相まって、体感的な暑さは何倍にも膨れ上がります。しかもいったん沖に出たら、帰港時刻まではそこで過ごさなければならないのが船の釣り。体調が悪くなっても自分だけ先に帰るわけにはいきません。そんなことにならないよう、万全な対策をして釣りを楽しみましょう。
肌の露出を減らして日差しに対処
暑さの中でも体へのダメージが大きいのが日差し、直射日光です。日光に炙られることで肌がダメージを受けるだけでなく、意識がもうろうとしたり、ふらついたりすることもあって危険。とくに船の釣りでは、一部を除き木陰に隠れたり屋根の下に入ったりすることができないため、自分で日差しを遮る必要があります。
対策としては、できるだけ肌の露出を減らして直射日光をブロックすることが一番。機能性の高い長袖のシャツに帽子、ネックガード、偏光グラスなどで完全装備し、覆いきれない部分には日焼け止めを塗布しておけば完璧です。下半身は上半身ほど気を遣わなくても大丈夫ですが、露出している部分には日焼け止めを塗っておくのが基本。近年は短パンの下にタイツを併用するスタイルも人気ですね。
長袖シャツやロングパンツ、タイツなどは、気温が高いときには暑いと感じますが、慣れてしまえば苦になりません。まして釣りを終えたあとの疲労感は、肌を露出した場合とは比較にならないほど軽いと感じるはずです。
水分の補給で熱中症に対処
とはいえ、完全な密閉では体温が上昇しすぎて、今度は熱中症の危険が出てきます。それを防ぐためには通気性があり、発汗性や速乾性に優れたウェアを着用することと、こまめに水分を補給することが必須です。
水分は水、お茶だけでなく、スポーツ飲料などで塩分やミネラルを取ることも大切。アルコール類は体に必要な水分まで排出してしまうため、かえって危険と言われています。体調管理を第一に考えて準備していきましょう。
準備する飲み物の量は2リットルが一つの基準ともいわれますが、一日に飲むドリンクの量には個人差があります。出港から帰港までの時間も考慮し、足りないよりは余るくらいに持っていくのが鉄則です。お勧めは、冷えた飲料水のほかに水道水を入れたペットボトルを持参すること。飲むだけでなく余ったらタックルの洗浄にも使えて便利です。
クーラーボックスは二つ用意するのがベター
飲み物と食料は氷とともにクーラーボックスに入れて船に持ち込むのが普通。老婆心ながらその際は、釣った魚を入れるクーラーと食料を入れるクーラーを別にするのがベターです。それは魚が釣れて行くうちにクーラーのなかが血の海になり、生臭くなるから。船酔いしやすい人にはとくに大切なポイントです。
友人と一緒に船に乗るならどちらかを食料専用にしたり、食料用に簡易的なソフトクーラーを使ったりするのもお勧めです。
それらが不可能な場合は、凍結状態で販売している飲料を買ったり、ステンレスのマイボトルに入れ替えたりするのも一つの方法。そうすればクーラーがなくても半日くらいは冷たい状態が保たれます。食料も傷みやすいものを避けることは言うまでもありません。
このような準備をしっかりして、暑さに負けない快適な環境を整えて釣りを楽しんでください。
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PROFILE
SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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