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【ソルトワールド基礎講座】ディープ、スロー、ハイピッチetc. 水深やシャクリによるジギングの分類

前回も書いた通り、ジギングの細かなカテゴリー分けは初心者には分かりにくいもの。それぞれのカテゴリーでターゲットや釣り方がかぶるケースも多く、基準やボーダーラインを明確に線引きしづらいことがその理由です。前回はそのなかからライトジギングの定義について考えてみましたが、今回は水深やシャクリのパターンによる分類を取り上げてみましょう。

水深別のカテゴリー

まず水深によるカテゴリー分けをみると、主に「ディープジギング」「スーパーディープジギング」「中深海」「深海」などのワードが使われてきました。逆にありそうでないのが「シャロージギング」です。

前回の話と所どころ重複しますが、日本の海でジギングが普及した時期、メインとなるターゲットはいわゆる青物で、攻めるレンジは水深50m前後が主流。ナイロンラインを軸としたタックルでは、そのあたりが限界だったとも言えます。つまり、普通のジギング=水深50m前後だったというわけですね。

標準的なジギングは水深50mから100mを舞台にした青物狙い。狙う時期やレンジによって根魚やマダイなど多彩な魚がヒットしてくる。

ところがPEラインの登場によって、もっと深いレンジにジグを沈めて操作することが可能になり、100m前後の水深も射程範囲に。これをディープジギングと形容しました。ターゲットは青物のほか大型の根魚や冬場のタチウオなど。現在この水深を特別に「ディープ」と形容することも少なく、普通のジギングに含まれると言っても過言ではありませんが、それでも「深い=100m」という認識をお持ちの方は今でも多くいらっしゃると思います。

また同じ時期、最先端のアングラーはこのPEラインを引っ提げてさらなるディープに進出。1990年代のはじめに奄美大島で確立された「スーパーディープジギング」では、水深150m~250mという深場でカンパチなどの大型魚が次々とキャッチされ、一大ブームとなりました。ここまではいわゆる普通のジギングを前提とした水深分けです。

水深150mから250mに潜む大型のカンパチ等を狙うスーパーディープジギング。使うジグは重く、タックルもそれに応じた仕様となる。

近年ではこれに「中深海」「深海」という概念が登場していますが、それらはスロージギングを前提とした水深の基準。「中深海」は前述のスーパーディープに近いイメージで、水深200m前後から最大で500mまでをじっくりスローに攻める釣り。アカムツ、クロムツ、キンメ、オナガダイなどのほか、カンパチや大型のハタ類もターゲットとなります。

中深海の代表的なターゲット・アカムツ。スロー系のジギングで攻める。

また「深海」は水深600m~1200mという文字通りの深海で、ターゲットもベニアコウ、アブラボウズといった巨大魚がメインになります。使うジグも中深海で300~500g、深海では1kg前後と重く、底を取るにも回収(巻き上げ)するにも10分前後を要するため一般的とは言えませんが、はるか1000m下の怪魚と渡り合うのは釣りのロマンと言っても過言ではありません。

深海の巨大魚アブラボウズ。いまや水深1000mでさえもジギングで狙うことが可能だ。

以上のようなことから基準を定めると、ジギング=水深100m以内、ディープジギング=同100~150m、スーパーディープジギング=150~300m、中深海=200~500m、深海=600~1200mと言えるのではないでしょうか。

ジギングとスロージギングの違い

さて、先ほど「スロージギング」というワードが出てきましたが、最後はタックルのパワーでもなく、攻める水深でもなく、シャクリのパターンによる分類です。これにはしゃくり方やジャークスピードの微妙な違い、あるいはシャクリ幅の変化で無限のパターンが存在するため、ここでは「ジギング」と「スロージギング」(スローピッチジャーク、スロー系ジギング等を含む)に大きく分けてみましょう。とくにスロージギングはここ数年、注目度が高いですね。

では「ジギング」と「スロージギング」には、どういった違いがあるのでしょうか。言葉からは「スロージギング=ゆっくりしゃくる」と連想されると思います。その通りスロージギングは、従来のジギングよりゆっくりとした誘いを主体とする部分があります。しかし従来のジギングにもスローなシャクリは存在しますし、スロージギングでもロッドティップが戻る瞬間はジグがクイックに動き、時としてジャークを入れてクイックな誘いを用いることもあります。

そこを明確に区別するためもう少し細かく言うと、スロージギングの特徴はフォールを多用することです。普通のジギングはメタルジグをテンポよく動かして、ボトムから中層へとしゃくり上げるパターン。ジャークとジャークの間に一瞬のポーズ(ストップ)を入れることもありますが、基本は上へ上へとジグを「上げて」魚を誘います。

普通のジギングはロッドワークでジグを操り、上へ、上へと誘い上げてくる。

対してスロージギングは高弾性のロッドでジグを跳ね上げて横を向かせ、そこからのステイ、あるいはフォールアクションで口を使わせるテクニック。言い換えればジギングはシャクリが誘いと食わせを兼ねているのに対し、スロージギングは「上げ」で誘い「フォール」で食わせるのが前提というわけです。

スロージギングはロッドの反発力を活かした「上げ」と、その後のフォールアクションで魚を誘う。

最近はシャクリのパターンも多様に変化し、スロージギングでも速いピッチでしゃくったり、コンビネーションジャークで魚のスイッチを入れたりするケースも見受けられます。逆に普通のジギングにおいても、タチウオジギングなどは創成期からフォールで食わせるパターンがありましたし、根魚狙いでボトムから一定のレンジでリフト&フォールの誘いを繰り返すことも普通に行われていました。それをよりフォールに特化し、ひとつのテクニックとして確立されたのがスローの世界と言っても過言ではないと思います。

また、タックル面から考えると、ジャークスピードを重視する普通のジギングはスピニングタックルを使用することが多く、スロージギングはベイトタックルがほとんど、という違いもあります。

上が青物狙いのジギングタックル、下はタラ狙いのスロージギングタックル。スピードを重視するジギングではスピニングタックルが使われることが多い。

ライト、スーパーライト、ディープ、中深海、ハイピッチ、スローピッチなどジギングの分類は複雑で、きっちりと区別できるものではありませんが、このようなニュアンスを頭に入れて雑誌の記事や動画を見れば、エキスパートの理論もより深く理解できるのではないかと思います。

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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