トカラ列島のジギング&キハダゲーム|前編
SALT WORLD 編集部
- 2021年07月17日
ターゲットはどれも良型想定外のサイズもいる
トカラ列島(鹿児島県・十島村)のホームページには、キャッチフレーズが、「刻(とき)を忘れさせる島」と記載され、まさしく遠征中は曜日を忘れてしまう海域である。
トカラは、北の屋久島と南の奄美大島の間にあり、南北に長い約160㎞の列島村である。内地の大和と沖縄の琉球文化を合わせ、人情味溢れる方々が暮らしている。そして今も手付かずの自然が残された日本の秘境と言えよう。
▲トカラへは、鹿児島本港南埠頭から出船するフェリー・としま丸にて向かう。23時に出港し、トカラ北端の「口之島」まで約6時間の航程だ。
ジギングのシーズンは、高水温、低水温となる真夏と真冬以外がベストとなる。表面水温は22〜25℃だが時折、底潮が冷たい場合もある。
この地域で想定するジギング対象漁の代表は、カンパチ、イソマグロ、キハダ。これらの10㎏以上、未知の想定外のサイズまでがアタックしてくるのだ。
自身の体力にあったタックルセレクト
トカラでジギングを行う場合、底層域ではカンパチやイソマグロを狙い、中層域ではキハダを狙う。
▲ジギングターゲットとメインとなるのはカンパチ。アベレージは10㎏以上から想定外のサイズまでだ。
長年、トカラでジギングしていて感じるのだが、無闇にラインを太くしてもアングラーのレベルに応じ、掛けられるドラグテンションは決まっているということ。自分の技量に合わせたジギングタックルの強度セッティングが重要である。
主にジギングで狙う水深は100〜200m。このレンジをカバーするジグとして200〜300gの重さの物が必要となる。使用するラインが太くなれば、ジグも重くなりアングラーの負担(体力)も増していく事を理解しておくことが大切だ。
例えば、私のジギングロッドは、5・2〜5・8フィートのモデルを使い、ステラ8000番クラスにラインはPE4号を300m巻いたものをメインとする。リーダーはフロロ20〜24 号を3ヒロ入れる。ジグウエイト200〜250gを使用し、気温の高い環境においても、長時間軽快にジギングを行えるというのが前提である。
▲複雑な海底地形であるトカラ。そのため、ジギングでヒットしたら、とにかく根から離す。浮いたらポンピングポジションで、巻けるときはどんどん巻いていく。もたもたしてられない。
また、トカラの象徴でもある「臥蛇の立神」や「小臥蛇」「ニヨン礁」「諏訪之瀬島」海域では、ジギングしながらキハダをミヨシからキャスティングで狙う場合がある。
この時、私のキャスティングタックルは8フィート前後のロッドに、ステラ14000XGと1 8 0 0 0HGを装着する。14000XGにはラインPE6号を300m巻き、18000HGにはPE8号を3 00m巻いておく。時折、GTやイソマグロがヒットする場合もあるので、リーダーは最低でもPE6号にはナイロン140lbを、PE8号にはナイロン170
lbを接続している。
また巨魚対策で8号以上を用いる際は、ショックリーダーは170lb以上の太さで、先端30㎝を縒り、スリーブ止めしてダブルにしている。
▲遠征先での釣り以外の楽しみ一つが食事。シーズンによって異なるが、写真は島の特産物の大名竹。その他、陸地にいる時は、装備は必要となるが「堤防釣り」や、「飛び魚すくい」も楽しい。また、島によっては村営の温泉施設も魅力の一つ。滞在期間中、悪天候で出船中止になった時などに、利用するといいだろう。
後編はこちら>>>
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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