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【中村 豪】スーパーライトジギングの基本

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その魅力はターゲットの多さ!

いま、オフショアルアーゲームの世界で最も注目されているのが、この「スーパーライトジギング」ではないだろうか?

2017年頃から急速に専用ロッドやジグなど関連アイテムが様々なメーカーから続々とリリースされ、その発祥の地である志摩沖を中心とした伊勢湾周辺や和歌山エリア、九州玄界灘、沖縄、東北、そして北海道と、全国各地へと急速に広まっている。今後さらに盛り上がるのは必至だ。なぜなら、ズバリ〝面白い〞からだ。
▲スーパーライトジギングは、細いラインにしなやかなロッドというライトタックルを使うから、やり取りはとってもスリリング。そして、ライトタックルだから老若男女が楽しめる。みんなでワイワイやるにも最適な釣りだ。

現在、スーパーライトジギングのターゲットは〝イサキ〞が代名詞的になっているが、この魚は実はゲーム性が非常に高い。

「イサキは中層より上に浮いていることが多い魚ですが、そういうイサキがジグを食って来ます。そのメカニズムを理解して攻めている人は、イサキばかりをヒットさせます。ところが、それを理解していない人はボトムを取るので、ハタ類やカサゴなどをよく釣ります。つまり、イサキがジグで釣れるというメカニズムが分かっている人と分かっていない人とでは、まったく釣果が異なってしまうんです」と話すのは、この釣りの第一人者・中村豪さん。
▲スーパーライトジギングはイサキが代名詞的ターゲットとなっているが、それにこだわる必要はまったくない。北海道から沖縄まで、様々なご当地ターゲットが存在していい。マダイはこの釣りを代表するターゲットだ

例えば同行の仲間はイサキばかり釣るが、自分は根魚ばかりだったら……。これはかなり悔しいはずだ。

楽しいという意味では、ライトなタックルを使うゆえ、前出のイサキやたとえばサバなどがヒットしても、かなりよく引く。また、ライトタックルで逆に大物とファイトすることも、かなりスリルがあって最高に楽しい。魚のサイズにかかわらず、その引きを味わうことは、釣りの楽しみの最も大きな部分と言っても過言ではないだろう。

従来は釣れなかったいろんな魚が釣れる!

「もうひとつの魅力は、いろんな魚種が釣れることです。使うジグが小さくなったことにより、これまでジグにはなかなかヒットすることがなかった魚も釣れるようになりました。一日に10種類以上釣たことは珍しくありません」と中村さん。
▲小型とはいえ、ヒラマサはヒラマサ。スピード感あるファイトは、スーパーライトジギング専用ロッドをギュンギュン曲げて楽しませてくれる。

たとえば、ハギ類やベラ類など。口が小さいため、当然のことながらそういった魚たちは普段はベイトフィッシュは捕食しない。だが中村さんによると、〝ある条件〞となると、そういった魚たちもフィッシュイーター化して、ジグにヒットするようになるのだという。

「ある条件とは、〝ベイト〞が絡むことです。ハマチやサバなどがイワシを捕食しているような状況では、その下には鱗や食いカスが落ちて来ます。そういったものをハギ類やベラが食べていると、次第にベイトに興味を持ち始めるんです。そうやって次第に食性が変わり、ジグにもヒットして来るようになると
いうわけです」

▲根魚類もスーパーライトジギングの好ターゲット。小型ジグの威力はすさまじく、上下のフックにヒットしてくることも珍しくない。これはキジハタとカサゴのダブルだ

ソルトワールドの取材で九州玄界灘の釣行では、実に40 種類もの魚がヒットしたこともある。いろんな魚が釣れれば、もちろん楽しい! のである。

さらに、ジグが小さくなったことにより、逆に従来のジギングではヒットしなかった大きな
魚もがヒットするようになった。このことは、渋い状況でルアーを小さくすると魚がヒットしてきた、という経験をしているアングラーも多いハズなので、理解できるだろう。

▲沖縄ではいかにも南国の魚らしいカラフルな魚たちが登場する。魚の種類は非常に多く、まさにスーパーライトジギングパラダイスだ。これはバラハタ。

その土地々々でターゲットは変わっていい!

スーパーライトジギングの魅力はまだ他にもある。

前述のようにスーパーライトジギングのターゲットはイサキが代名詞的になっていることから、どうしてもイサキを狙わなければならないと思われる方もいるかもしれないが、決してそんなことはない。
▲自然豊かな北海道では、このマゾイをはじめとした大型根魚類の圧倒的魚影の濃さに驚かされた。エリアも広いだけに、今後このスタイルが盛り上がることは必至だ。

「ジグ何グラム以下で、PEは何号以下でなければいけないということはありません。対象魚も、イサキでなければならない、ということもありません。そういった垣根や定義を作ろうとはまったく考えていません」とは中村さん。そう、アングラーが自由に楽しんでいいのだ。

「ただ、スーパーライトというからには、ラインはPE0・8号前後、ジグも80g程度と考えています」
▲この釣りの第一人者である中村豪さんたちによるスーパーライト講習会は、随時各地で開催。日程等は中村さんのSNS等で告知されるので、ぜひ参加していただきたい。目から鱗がたくさん落ちること間違いなしだ。

したがって、エリアによってはイサキではなく、マダイなど別の魚がメインターゲットとなるだろう。たとえば北海道では根魚類かもしれないし、沖縄ではカラフルな熱帯系の魚かもしれない。もちろんサバでも、ホウボウでもいい。これまでのジギングでは狙わなかったような、狙ってもなかなか釣れなかったような魚など、何でも真剣に狙って釣るのは面白いのだ。さらに、対象魚が広がれば、一年を通して楽しめるというのも嬉しい!【記事は2020年2月の取材時現在の情報です】

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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