ロウニンアジを育む美ら海! 沖縄本島のGTゲーム【前編】
SALT WORLD 編集部
- 2021年08月05日
世界的にも美しい海として有名な沖縄は、大久保幸三が長年に渡って通い続けるGTの海でもある。国内ゆえのアクセスの良さだけでなく、受け入れ態勢の充実や海の豊かさまで、夢を託すフィールドとして申し分ない。そんな沖縄の魅力と、遠征のアドバイスをまとめてもらった。
夢を叶えるフィールド
ご存知の方も多いかも知れませんが、私は長年、船上できっちりとウエイト計量が出来る理由から、国内で人類がまだ抱きしめたことがない巨大サイズのロウニンアジを釣り上げることにこだわりを持ち、情熱と言うか、人生を賭けています。特に沖縄へは、25年以上も足繁く通っている。
そんな私、大久保幸三のGTゲームスタイルと、一般的な沖縄GTスタイル、そしておススメ情報をお伝えします。
まず始めに、なぜ私が沖縄の海にこれほどハマってしまっているのかと言えば、ズバリ“夢を叶えるフィールド”だからである。他のアングラーからの情報はもちろん、実際に私自身の目で目撃した過去最大のロウニンアジは、どう小さく見繕っても夢の3桁は軽く超えていたのだ。世界的にも美しい海として有名な“美ら海”沖縄は、その環境の良さから数多くの海洋生物を育み、生態系の頂点として君臨するロウニンアジなどの大型フィッシュイーターの生息数も多いという訳である。
沖縄本島は全国各地から直行便でアクセス出来る便利さも魅力で、私が主催し、巨大なロウニンアジだけをターゲットとする“GTスペシャル”などのフィッシングツアーも組みやすい。また、個人旅行で訪れても本島各地に遊漁船が多いので、手軽にトライ出来るのも魅力のひとつ。本格派からビギナーまでが、おのおののレベルに合わせた楽しみ方を出来るフィールドなのである。
ベストシーズンは春~秋(4~11月)であろう。しかし亜熱帯気候の沖縄では、海が大荒れで出港出来ない日以外、つまり出港することさえできれば1年中GTフィッシングが出来る。12月~3月は冬で時化る日が増え、9~10月は台風で時化る日が増えるとお考えいただきたい。
▲本島のホテルで宿泊して、日帰りで周辺のポイントを攻めるパターンがポピュラーだが、慶良間や伊平屋島などに宿泊することも可能。船中泊での遠征プランもある。
タックル選定のポイント
先ほども書いたように、沖縄では超巨大なサイズからお手頃サイズまで、おのおののアングラーのレベルに合わせてGTフィッシングを楽しむことが出来る。とは言うものの、GTフィッシングにはGT専用タックルを使用するべきである。最近はヒラマサやマグロのキャスティングタックルを流用するアングラーが増えているらしいが、ヒラマサやマグロに比べると、同サイズだとかなり強い魚なので、ナメてかかるとドエライことになってしまう。
▲「過去に目撃した沖縄最大のは、どう小さく見繕っても3桁(100kg)を軽く超えていた」という大久保。国内で人類がまだ抱きしめたことがない巨大サイズのを釣り上げることが目標だ。
記事内に私の使用タックルを明記してあるが、はっきり言って『このタックルでなければならない!』というものではない。
私のスタイルはPE12号をメインラインとした、非常に極端にビッグフィッシュ(=巨大なロウニンアジ)のみを狙った道具立てなので、一般的にはPE6~8号をメインラインとし、ナイロンリーダー140~170lbでロッドは8フィート前後で挑むのがいいだろう。
8フィート以上になるとキャスト面では良く飛んでいいのだが、フックアップしてからの取り回しが悪くなるので、GTに振り回されてしまい、めちゃめちゃてこずってしまう。飛距離を取るのか、ロウニンアジとのファイティングでのアドバンテージを取るのかは思案のしどころである。
▲8フィート前後のロッドにPE6~8号、ナイロンリーダー140~170lbというのが標準タックル。長いほうが飛距離は出しやすいが、ヒット後の取り回しに難点がある。
【この記事は2017年2月現在の情報です】
沖縄本島のGTゲーム【後編】はこちら>>>
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PROFILE
SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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