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変化に富んだ海域、山口県・萩沖を多彩なテクニックで攻略!【前編】

山口県の萩沖は見島、八里が瀬を筆頭にヒラマサ、ブリなどの好漁場が多いことで有名だが、沿岸部はスーパーライトジギングの絶好のフィールド。ハタ、カサゴといった根魚から、イサキ、青物まで、いい魚が揃う。その萩沖を、山本啓人さんは変幻自在のテクニックで攻略する。

マグロから根魚まで魚種豊富な一級釣り場

山本啓人さんといえば、ベイトタックルを駆使したスロージギングの使い手として知られるエキスパート。カンパチをはじめ、アブラボウズや大型のハタなど、1尾の価値を求めてチャレンジを続けてきた。だが、そうしたイメージがある一方で、山本さんの素顔は、スロージギングを軸に近海のタチウオなどライトタックルの釣りにも精通し、スピニングジギングも得意とするマルチアングラー。そんな山本さんにとって、スーパーライトジギングとはどんな釣りなのだろうか。

「スーパーライトジギング、好きですよ。僕の場合はいまから7~8年前に、イサキやアマダイなど、普通のジギングではなかなか釣れない魚を釣るために”スーパーライトジギングのような釣り”を試したのが最初です。タックルがライトで手軽に楽しめるのはもちろんですが、イサキのほかアジ、メバル、マダイなど近海のほぼすべての魚がターゲット。何が喰ってくるか分からない意外性も、この釣りの魅力ですね」

もちろん当時はこの釣り専用のタックルもなく、タングステン製の小型ジグも存在しないなかで、手探りのトライだったはずだが、現在は、ジグはもちろんロッド、リール、ライン、すべてに理想的なバランスで釣りを楽しむことができる。山本さんは最新のタックルを携え、期待に胸を躍らせつつ山口県萩市の江崎漁港に向かった。

萩沖といえばヒラマサやブリなど大型の青物が狙える釣り場として人気が高く、見島周りにかけてはクロマグロが回遊することでも知られている。そんな豊かな海域ゆえ、根魚をはじめイサキや青物など、スーパーライトジギングの対象魚にも事欠かない。なかでもアコウ(キジハタ)、マハタなどのハタ類は、このエリアを代表するターゲットといっても良いだろう。

▲釣り場は山口県の萩沖。大型のヒラマサやブリ、マグロも回遊する日本海屈指の漁場で、スーパーライトジギングではイサキ、根魚、青物等を狙うことができる。船は江崎漁港の芳美丸。和田船長の操船で沖に出た。

お世話になった船は、山本さんも何度も通っている芳美丸。勝手知ったる和田船長の操船で沖に出た。初日の午前中は見島に近い海域まで走って大物狙いのジギング。その時合を釣り切ったタイミングでスーパーライトジギングに切り替え、港に戻りながらめぼしいポイントに小型のジグを入れていった。

▲はるか沖を目指さずとも、港から至近のエリアにもポイントが点在。スーパーライトジギングなら多少の悪天候でも釣りを楽しむことが可能だ。

山本さんのタックルと基本戦略

山本さんのロッドは、ベイトタイプのオシアジガーLJ・B65-0/FS。今シーズン新しく加わったスーパーライトジギングモデルで、フルソリッドの0番パワーだ。このロッドは単なるソリッドではなく、タフテック∞ソリッドの外側にカーボンシートを巻き付けたハイブリッド構造。いわば、ソリッドとチューブラーの”いいとこ取り”なのである。

「オシアジガーLJフルソリッドのブランクスは、軽くて細くて粘りがあって、それに感度がすごくいい。今までのソリッドのイメージとは全然違います」と山本さん。

▲ジグはTGガトリング(上)、ソアレTGエース(中)、ソアレメタルショットTG(下)の3種類を、その日のターゲットの活性や潮の流れで選んでいるという。「フォールが効く日はシルエットの小さいTGエース、スイミングが効くときはハイブリッドでアピールも強いTGガトリング、ワンピッチに反応が良いときはTGメタルショット」というのが使い分けの基準だ。

リールは水深とスピードを表示するカウンターと、沈下速度を自在に操るフォールレバーを装備したグラップラーCT150XG。カウンターとフォールレバーは、いまや山本さんのバーチカルジギング戦略には欠かせない機構となっている。

また、ラインはPE1号に、フロロカーボン4号のショックリーダーというシステム。スーパーライトジギングのイメージに反して強めのライン設定だが、これにはもちろん理由がある。「今日は1号ですが、普段でも0.6号~1.2号を多用します。この釣りで1号以上というと太いと感じるかもしれませんが、手軽な割に大型魚が喰ってくることが多いので、ラインはあまり細くしないほうがいい。僕はだいたい、PE1号にフロロ4号の組み合わせでやることが多いですね」と山本さん。スーパーライトジギングは使うジグこそ小さいものの、決して小型魚を狙う釣りではないということだ。

ポイントは水深25m~35mの岩礁帯。荒天のため風裏を探しての釣りだが、島陰を回り込んでくる爆風と三角波で船が安定せず、スーパーライトの軽いジグでは底を取るのも容易ではない。それでも山本さんは、タングステン製ジグの沈みの速さを活かしてボトムを攻めていく。

と、まずはソアレTGエース40gのフォールにカサゴがヒット。そこから3連続でバイトが出るもフッキングせず、4発目のバイトでようやくヒット。上がってきたのは40㎝に満たないアコウだった。

山本さんは「喰いが浅いな?」と苦笑しながらも、「このサイズの魚でもフルソリッドはよく曲がって楽しい!」と満足気。ヒットパターンはボトム付近のリフト&フォールだ。「いまのところフォールで喰ったり、上げ(シャクリ)で当たったりといろいろですが、釣り方の基本はワンピッチとフォールを組み合わせて誘うこと。スイミングジャークのような誘いも効果的です。カウンターとフォールレバーを活用すると、ヒットレンジやジグのスピードを正確に把握できるし、それを再現できるのでなお良いですよ」。その後山本さんはスピニングロッドのS65-0/FSにチェンジ。これも0パワーのフルソリッドモデルで、リールはニュー・ヴァンキッシュの4000MHG。柔らかなワンピッチジャークからフォール、ハーフピッチジャークなど、様々なテクニックを試してこの日は終了した。

▲ベイトとスピニングは感度やパワーの面に違いはない。山本さん的には砂地のボトムや天然の瀬を広く探るときはスピニングをチョイスして斜めに探り、漁礁や根を真上からダイレクトに撃つときはベイトを使うことが多いとのことだ。

ちなみにベイトタックルとスピニングタックルの使い分けだが、山本さん的には「感度とパワーはどちらも変わりませんが、キャストできるかどうかが最大の違い。そのため砂地のボトムや天然の瀬を広く探るときはスピニングをチョイスし、キャスティングも併用して斜めに探ります。逆にベイトタックルは、漁礁や根を真上からダイレクトに撃つときに使うことが多いですね」とのことだ。

▲「オシアジガーLJフルソリッドは、柔らかく曲がるけれどバットは強い。小型の魚でもよく曲がって楽しめ、それでいてスーパーライトジギングにありがちな不意の大物ヒットにも力負けしません。それにフルソリッドでありながら、小さなアタリはもちろん魚がジグに寄ってくる感じや潮の変化もよく伝わってくる。感度の良さにも驚いています」と山本さん。
▲風速14mの爆風に見舞われるなかでカサゴとアコウがヒット。喰いが浅いと言いつつしっかり釣って見せた。ジグはソアレTGエース40g。

TACKLE

TACKLE①(ベイト)
ロッド:オシアジガーLJ B65-0/FS(プロト)
リール:グラップラーCT 150XG
ライン:タナトル8 1号
ショックリーダー:マスターフロロ4号
TACKLE②(スピニング)
ロッド:オシアジガーLJ S65-0/FS(プロト)
リール:ヴァンキッシュ4000MHG
ライン:オシアEX8 1号
ショックリーダー:マスターフロロ4号

変化に富んだ海域、山口県・萩沖を多彩なテクニックで攻略!【後編】はこちら>>>

変化に富んだ海域、山口県・萩沖を多彩なテクニックで攻略!【後編】

変化に富んだ海域、山口県・萩沖を多彩なテクニックで攻略!【後編】

2021年08月14日

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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