釣りのほかリゾートも充実! 宮古島のGT&ジギング【前編】
SALT WORLD 編集部
- 2021年08月20日
沖縄本島から南西に約290kmのところにある宮古島。リゾート地としても人気の地だが、GTの釣り場としても知られる。この地でフィッシングガイドサービスを行っているのが「Morizo」。船長の後藤盛崇さんに、この地のゲームフィッシングについて話を聞き、まとめさせてもらった。
様々なシチュエーションのGTゲームを楽しめる
沖縄本島の南西、石垣島の手前にある宮古島。池間島、伊良部島、下地島、来間島、大神島といった島を加えた、大小6つの島で構成されている。一年を通して暖かく、比較的平坦な地形から多くの美しいビーチが存在する人気のリゾート地である。そんな場所で、フィッシングガイドサービス「MORIZO」を営んでいるのが後藤盛崇さんだ。
▲この地で遊漁船・フィッシングガイドサービス「Morizo」を営なみ、モリゾーの名で親しまれている後藤盛崇船長。初心者からエキスパートまで訪れてほしいため、初心者でも楽しめるさまざまな出航プランを立てている。
後藤船長は、自ら海外の釣り場にも出向くアングラーでもあり、より確実にGTが釣れるようにとフックを考案したりと、研究熱心な船長。ここではそんな後藤船長に、宮古島でのゲームについて話をしてもらいまとめさせてもらった。
まずこの地でメインとなるゲームはGTフィッシングだ。GTのシーズンは、基本的にはオールシーズンとなるが、最も安定しているのは3~5月。年間釣果の4~5割はこの時期に釣果が出るという。その理由は、出船率も高く、水温も安定しているからだ。もちろん6月以降でも釣果は出るが、台風や冬型の天気による時化で出船率が下がるので、どうしても春に釣果が集中してしまうとのこと。ただ冬場は時化さえ良ければ、気温が比較的低いことで、身体としては楽という利点もあるといえる。
▲メインターゲットはGT。記録クラスはなかなか難しい海域だという後藤船長。最大クラスは40kg前後、アベレージが20~25kgクラスだという。
ポイントは、リーフの中の起伏。平坦な島の形状から、浅瀬が続き、リーフエッジまである程度の距離がある。その中の変化のある場所にGTがつくのだ。
またグルクンのナブラを狙うこともある。また秋になると朝の上げ潮が強くなるため、それに合わせて深場の曽根にGTがつき、それを狙う時もある。さらに激流になるポイントもある。そのような様々なポイントの中で、潮の具合など時間帯によってどこをどう攻めていくか、組み立てて探っていくのだ。
「宮古島は、島の周りで様々なシチュエーションのGTゲームを楽しめるのも特徴です。最初に探るポイントは、港から20分以内の所です。そこからだいたい20分ほどの移動を繰り返しながら、良さそうな場所を探っていきます。あまり広くないフィールドのため、魚の着き場を予想しながら、探ってみてダメなら次はあそこといった具合にキャストしていき、島の周りを360度探れるというのも、宮古島のメリットですね」
▲どこまでも青い海。港から20分ほどの場所から探り、そこから点々と探りながら移動していくスタイルだ。
ちなみにサイズとしては、最大で40kg前後。平均サイズは20~25kg。沖縄本島やトカラなどと比べれば、大型のキャッチは少ない。しかしこれは、浅いポイントが多く、キャッチできていないだけかもしれないとのこと。掛かった瞬間になすすべなく終わることもあるという。
「ただフィールド、コンスタントに上がってくるサイズからすると、どちらかというとビギナー向けと思います。波もあまり立たないですし、船の大きさもあるので、釣りやすいということも言えます。初めてやる人、女性、のんびり楽しみたいという人にはオススメだと思います」
▲ポイントは、サンゴ礁の中にある変化がある場所が多い。無駄に走られれば、サンゴ礁にラインをやられる。そこが難しく、面白い部分でもある。
【この記事は2017年2月現在の情報です】
宮古島のGT&ジギング【後編】はこちら>>>
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SALT WORLD 編集部
近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。
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