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高級魚アオゾイ連発! オホーツク海はまさに根魚天国だ!【後編】

オホーツク海の網走沖でのスーパーライトジギングにチャレンジ! 後編では、釣行をレポート。根魚天国、網走沖を実感できる釣果を上げることができた。

高級魚アオゾイ連発! オホーツク海はまさに根魚天国だ!【前編】はこちら>>>

高級魚アオゾイ連発! オホーツク海はまさに根魚天国だ!【前編】

高級魚アオゾイ連発! オホーツク海はまさに根魚天国だ!【前編】

2021年09月17日

天然の禁漁期が魚を育て守っている

遠くには知床半島が望める。水温はなんと11.4℃。その海の上を吹き渡る風はひんやりとしている。7月中旬の関東ではTシャツ短パンで十分だが、ここはとてもではないけれどそのような格好では釣りにならない。さすがは流氷の海、オホーツク海である。

▲無風、ベタナギのオホーツク海。遠くには知床半島が望める。水温は11℃台。風はとても冷たかった。

いざ開始すると、ひと流し目から次々とロッドが曲がる。積丹半島同様、驚きの魚影の濃さだ。魚がヒットせずにジグが上がってくることが珍しいほどだ。

「これほどまでに釣れるのなら、いったい何匹連続で釣れるのかチャレンジしてみても面白いかもしれませんね。こんなことができるのは、ここぐらいですよ」と中村さんが言うほど。まさに”手付かず”という言葉がぴったりなほどの釣れ具合である。

ホッケは上下のフックにヒットして来ることは珍しくなく、その他シマゾイ、アイナメ、”鍋壊し”という異名を持つ超美味なカジカの仲間、ガヤなどが続々と取り込まれ、小型の魚はリリースしていく。

特筆すべきは、アイナメとホッケのサイズ。ビール瓶サイズは当たり前、一升瓶サイズもまじったのだ。

前述の通り、ここ網走は流氷の街として有名だ。つまり、その時期は海が流氷で覆われるため、まったく釣りができない。天然の禁漁期なのである。それが、この驚異の魚影の濃さとなっているのは間違いないだろう。魚を獲らない期間をしっかりと設ければ、魚は育ち、そして数も増えるということだろう。

▲西川竜哉さんの息子さんの健太さんは激ウマカジカをウォブリンでキャッチ!
▲美幌町のルアーショップ「ブルーマーリン」オーナー・西川竜哉さん。スーパーライトジギングコーナーもある。
▲ホッケは大型が目立った。まさにメガホッケと呼ばれるサイズだ。
▲手付かず、という言葉を使いたくなるほどに次々と魚がヒットする。北海道の海の豊かさには脱帽だった。
▲積丹半島「征海丸」阿部船長も網走沖のスーパーライトジギングを楽しんだ。
▲あまりの釣れ具合に笑いが止まらない中村さん。北海道の素晴らしさを心から実感した釣行となった。

50mラインでついにアオゾイ登場!

積丹半島の「征海丸」はスパンカーが付いているため船を立てて釣りをした。だが、「幸神丸」にはスパンカーが付いてない。したがって、風は弱いもののドテラ流しでの釣りとなった。そこで中村さんは、迎え潮側の舷でジグを軽く前方にキャストしながら攻めていく。

「ドテラ流しの場合は、ジグをキャストして攻めると任意のレンジが攻めやすく、かつフォールのアクションも出しやすいので、アタリが多くなります」という。スーパーライトジギングはフォールを多用するので、このような釣り方が有利となるのだ。払い潮の舷ではラインやジグが船で引かれてしまい、フォールを行いにくいのである。実際、中村さんはこの攻め方で次々とアタリを出した。

▲ドテラ流しでは、迎え潮側の舷でジグをキャストして攻める。フォールのアクションを演出しやすくなり、アタリも多くなる。

ちなみにロッドは、網走沖用として中村さんはスミス・スーパーライトジギング用HSJ-S64/3LとHSJ-S64/2L(いずれもスピニング)、そしてHSJ-C62L(ベイト)の3本を用意したが、この釣り方でセレクトしたのは、スピニングの硬い方の3L。3本の中で最もジグをキャストしやすいのだ。

ジグはウォブリンの50gをメインに、メタルフォーカスやTGチビマサムネCBを演出するアクションの違いに合わせて使い分けていった。

だが、本命のアオゾイはなかなか顔を出さない。やはり深場なのだろうか……ということで、佐々木船長は少し深い50mラインへ船を移動させた。

すると、これが大正解! 真っ黄色のアオゾイが次々とヒットし始めたのである。だが、「これでは小さすぎます。次回はぜひ春に来てください」と佐々木船長。北海道以外の人にとっては、本当にこれで小さいのか? と思ってしまうサイズだったが、船長が言うのだからそうなのだろう。機会があれば、ぜひ大型のアオゾイを見てみたいものである。

その後もアタリは途切れることなく続き、改めて北海道の根魚の魚影の濃さに驚かされると共に、講習会参加者たちはスーパーライトジギングの楽しさとその威力を満喫したのだった。

▲オホーツク海初となるスーパーライトジギング講習会参加者の方々。良型アオゾイに大型ホッケが同時ヒット!

「女性や子どもも手軽に楽しめて、こんなにも釣れて、こんなにもおもしろい釣りは他にないと思います。今後はぜひスーパーライトジギングにも力を入れていきたいと思います」と「征海丸」の阿部船長も「幸神丸」の佐々木船長も口をそろえた。

積丹半島の「征海丸」では2018年からスーパーライトジギングの乗合船を出船させているが、網走港の「幸神丸」でも今回の実釣と釣果を受けて、この根魚スーパーライトジギング船を出船させる予定とのこと。今後、このスーパーライトジギングが、北海道の各地に広がっていくことは間違いないだろう。

広大な北海道。その可能性も、無限に広がっている。

▲良型アイナメとカジカの同時ヒット! シマゾイも次々ヒットした。
▲まさに一投一匹でヒットしてくる。これは真っ赤な体色が本当に美しく印象的だったウサギアイナメ。
▲いくら魚影が濃いといえども、資源は有限。未来のために、小型魚や必要以上の魚は丁寧にリリースした。

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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