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ここが発祥の海! 三重県志摩沖のスーパーライトジギング【後編】

急速な勢いで全国に広がるスーパーライトジギング。タックルをスーパーライト化することは、小型の魚を繊細に狙うだけではなく、同時に大型魚がヒットする可能性も高めた。

そこで重要となるのが、タックル。ここでは「ライン」という観点から、スーパーライトジギング発祥の海での実釣を通し、その重要性を掘り下げた。その様子を前後編の2回に分けてお送りする。後編の今回は、実際に使われたラインの性質と使い分けについて詳しく紹介。

低伸度のPEラインがもたらすメリット

中村さんがスーパーライトジギングで使用するラインは、サンラインから発売されている「PE JIGGER ULT」の4本組と8本組の2種類。

「4本と8本では、原糸の太さや編み方が異なりますので、性質も異なります」

中村さんは、その性質の違いを使い分けている。

「4本組は原糸が太いのでライン自体に硬さがありますので、ベイトリールで使っています。一方で8本組は、原糸が細いのでしなやか。トラブルが少ないため、スピニングで使っています」

ちなみに、8本組はキャスティングメインで使用するので、ノットは結び目が小さなFGノットでリーダーと結束。一方、ベイトリールに巻く4本組はPRノットとの相性がいいので、それでリーダーと結束している。

リーダーの長さは1・5m。一般的な考え方でいえば短いが、キャストするので短いほうがトラブルが少ない。

▲低伸度のPEラインだからこそ、やり取りはしなやかなソリッドロッドでしっかりと曲げてショックを吸収する。

「PE JIGGER ULTは、4本組も8本組も低伸度です。ただ、スーパーライトは水深が浅いところを基本的に攻めるので、このような低伸度ラインは必要ないと思う方もいるかもしれませんが、この低伸度が重要です。これにより、ボトムコンタクトや魚のアタリがもの凄くはっきりと分かります。また、このラインには水切れがよくなる加工が施されていますので、とくにキャストしてジグをカーブフォールさせる際は、これが重要になります。つまり、低伸度とコーティングにより、非常に感度がいいという特徴があります」

この釣りはフォールでのヒットが多いため、リアにフックをつけることが必須となる。ボトムコンタクトが分かりやすいということは、ジグが着底した瞬間にリールのベイルを返すことができ、根掛かりのリスクも減らすことができるということ。スピニングでありながら、ジグが着底してリアのフックが底に着く前に、ジグを跳ね上げさせられるというわけだ。

▲志摩沖のイサキ狙いでは、水深はおよそ5~50mを狙う。したがってジグは、迎え潮側では18~30g、払い潮側では50~60gがメインとなる。

「また、低伸度ということは、万が一根掛かってしまったとしても、ロッドを激しく揺すってやることによりジグが暴れるので、外れる可能性も高くなります。つまり、根掛かりの確率も低くでき、根掛かりが外れる確率も高くなるのです」

低伸度ラインを使うメリットは非常に多いのだ。

「このPE JIGGER ULTのとくに8本組は、スーパーライトジギングに特化したと言っても過言ではないほど、この釣りに最適なラインなんです」

▲イサキがフィッシュイーター化して捕食しているのは、主に小型のイワシ類。まさに小型のメタルジグがマッチ・ザ・ベイトだ。

中村さんがPE0・8号を使い込むことの意味

ラインの太さについては、スーパーライトジギングでは0・4号や0・6号といった、細いラインを使う方も多いだろう。

「もちろん、それは場所によってはいいと思います。ただ、ここ志摩沖のようなイサキを狙うエリアというのは、ブリがいたりシイラがいたりします。そこで0・6号を使って、ヒットしてもこの魚は狙っていないので獲れなくてもいい、切られてもいい、という考えは通用しません。したがって私は、0・8号を使っています。それを使い込むことによって、マックスの限界を自分の体に染み込ませていますので、ヒットした魚を大型魚であってもちゃんと獲ることができます」

▲2018年8月下旬の取材では、ビート代表の大貝俊也さんが絶好調! 台風の影響で沖のメインポイントまで行けないなか、ベビージグレイで取材日唯一のイサキをキャッチ! しかも良型だ。

▲迎え潮側でジグをキャストし、船の進むスピードとジグウエイト、カウントダウン数、そしてジグ引くスピードを調整する。そして見事ヒット!

また、同じ太さのラインを使い続けることにより、潮の抵抗や小さなアタリなど、より感覚が研ぎ澄まされていくという。

さらに中村さんによると、ULTは前述の表面加工や水切りのよさにより、0・8号でも他のラインの0・6号相当の使い心地となっているという。つまり、むしろあえて細い号数は使う必要はないのである。

以上、駆け足であったが、スーパーライトジギングにおけるラインの重要性を紹介した。スーパーライトだからこそより繊細さが要求され、スーパーライトだからこそ大型魚がヒットする可能性も高い。それゆえ、スーパーライトジギングにおいてラインは、非常に重要な道具のひとつなのである。

▲ビート大貝さんの快進撃はもはや止まらない! カサゴをはじめ、掲載はしていないがアカハタ、そしてなんとケンサキイカはちょうど撮影しやすい位置にフッキング。最後の最後にはマゴチまでヒットさせた。

【この記事は2020年2月現在の情報です】

ここが発祥の海! 三重県志摩沖のスーパーライトジギング【前編】はこちら>>>

ここが発祥の海! 三重県志摩沖のスーパーライトジギング【前編】

ここが発祥の海! 三重県志摩沖のスーパーライトジギング【前編】

2021年10月29日

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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