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GTゲームの世界観を象徴する表情豊かなルアーたち「FISHERMAN・鈴木文雄のGTポッパー理論」【前編】

世の中にポッパーゲームは数あれど、GTポッピングはそのなかでもとくに長い歴史とコアなファンをもつ独特な世界と言える。それを象徴するのが表情豊かなGTポッパーの数々だ。遊び心のなかに込められた理論の一端を鈴木文雄さんに披露してもらおう。

GTフィッシングはGTポッパーと共に

GTポッパーはどんな形や理論でも許されるのだが、常にフィールドテストや実釣で裏付けられてきた。つまり、GTフィッシングはGTポッパーと共に発展してきたと言っても過言ではない。

誘いのポッパーテクニックと遠投や正確なキャスティング技術は、ナイロンラインのころのGTポッパーさえも生き返らせた。ティースプーンが鱒釣りのスプーンの原型という逸話があるように、古くからトップウォーターの釣りを目的とした多くのルアービルダーたちがアイデアとデザインを競った。それら先人たちの知識と夢が凝縮したオールドトッププラグが、GTポッパーの基本になったことは言うまでもない。

そして今、ぼくもアングラーとして、ルアービルダーのひとりとしてGTフィッシングに挑んできた。この項は、GTポッパーを創造するルアービルダーの観点で話を進めていきたい。

ルアーの基本は襲われる魚のフィーリング(感じ)である。フィーリングとは長さ・影・色・音・波動・動きといったサンサシオン、つまり「感覚」だ。

マッチザベイトの観点から言えばスティックベイトは魚型で、ポップ&ダイビングジャークトップのポッパーに該当する。逆に、いかに餌魚に似ていない奇妙奇天烈なデザインのGTポッパーでGTを釣るか!? という”遊び心”を持った粋なジャンルもある。そこで大小のカップを持つGTポッパーについて書いてみる。

GTの本能を刺激するポッパーの条件

全体の形をデザインするときには、大きな曲線で基本イメージが造られる。次にくるのがポッパーのカップ部なのだ。カップはボディーの大きさに対する比率で、ビッグ・レギュラー・スモールのなかから選ぶが、ボディーを大きくするとカップの直径も大きくでき、大きな泡を発生させ、反動でボディーの振動も大きい。

深いポイントや広い瀬などでGTの興味を引く要素は、泡の破裂音とボディー波動である。GTは海面を注視し、視界と波動から襲うか、襲わないかを判断することから、破裂音と波動刺激が強いことがバイトに繋がると思う。つまりカップの選び方とボディーの大きさで、このGTポッパーのデザイン思考が決まるといっても良い。

では要素を分解してポッパーカップから考えてみよう。カップは水を受けて泡を発生させる。泡の大小の破裂音は周波数の違う衝撃波を海中に送る。プランクトンイーターの小型魚は口が小さく、パクパクと小さな泡を発生させ、その小型魚を食べる中型魚は中くらいの泡と共に捕食する。さらに中型魚を餌としている大型魚は、口で中型魚を襲い海面で吸いこむ時、大きな泡を発生させる。

カップの大きさと深さでポッパー泡の大きさが決まると考えると、中型魚の捕食音と大型魚の捕食音を兼ね備えたGTポッパーが有利といえる。

大魚が中型魚を狙い捕食することは、運動量に比例した餌を得ることである。これをイメージしてデザインを考える。理論的にはポッパーは大きければ大きいほど良いとなるけれど、常識的なアングラー&タックルのキャスティングウェイトの限界は、フックを含めて300gまでと思っている。だからボディーのみの限界ウェイトは260gとなり、ロッドでフルキャストできる限界といってよい。

ボディー形状の性能は、①泡の破裂音と引き泡&飛沫、②動き(泳ぎ)、③ボディー波動で決まる。GTは大魚である。GTは中型魚の捕食音と動きの波動を察知して中型魚を襲う。 もちろんGTは小魚も襲うのだから、小さなルアー+ライトタックルでヒットさせても面白い。が、ここは潔く”GTあるいは大魚しか釣らないぞ”という意思がGTアングラーとしての”粋”と考えても良い。さらに中型魚の特性を持つGTポッパーを操って知恵と工夫と体力でGTを狙うことは、男女を問わず〝漢の釣り?でもある。

また、カップとショックリーダーを繋ぐポイントをセンターから下方にオフセットさせると、ポッパーの海面に対する入射角度が深くなり、水圧も上がった分、破裂音も大きくなる。ただしカップ角度とポイントオフセットのバランスが必要で、必ずフィールドテストから答えを得なければならない。

▲GTポッパーは形も理論も様々。マッチザベイトの観点から突き詰めたものもあれば、奇妙奇天烈なデザインのGTポッパーでGTを釣るという“遊び心”を求めるジャンルもある。
▲GTルアーのなかでもポッパーは特別な存在だ。派手な音を轟かせてのポッピングは体力的消耗も激しいが、これぞGTフィッシングという充実感がある。

GTゲームの世界観を象徴する表情豊かなルアーたち「FISHERMAN・鈴木文雄のGTポッパー理論」【後編】はこちら>>>

GTゲームの世界観を象徴する表情豊かなルアーたち「FISHERMAN・鈴木文雄のGTポッパー理論」【後編】

GTゲームの世界観を象徴する表情豊かなルアーたち「FISHERMAN・鈴木文雄のGTポッパー理論」【後編】

2022年01月18日

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SALT WORLD 編集部

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近海から夢の遠征まで、初心者からベテランまで楽しめるソルトルアーフィッシングの専門誌。ジギングやキャスティング、ライトゲームなどを中心に、全国各地の魅力あるソルトゲームを紹介しています。

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