
プライベート性を重んじた平屋住宅でコンパクトに豊かに暮らす|鎌倉エリア【技拓】

湘南スタイルmagazine 編集部
- 2020年09月14日
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鎌倉の奥座敷として、緑豊かな自然が残る鎌倉山。S邸はそんなスローな時間が流れる場所にふさわしい平屋の住宅である。手がけたのは、鎌倉の老舗「技拓」で、Sさんはその会社の代表を務める。
50歳からの家づくりは小さな平屋でコンパクトに
「新築のフルオーダーもやりますが、この自邸はセミオーダーの15坪の平屋に、7坪の建物を増築したL字型の家です」。コンパクトに豊かに暮らす「50歳からの家づくり」をテーマに、1~2人で住むのに相応しい、“小さな”家を「ちびスケ」というネーミングで、商品化したもの。
道路から屋根を見下ろす立地に建つため、不自然にならないようウィルルーフを使用。気持ちのよい広いデッキも敷設し、鎌倉山の環境に溶け込む外構とした。
子育てを終えた夫婦ふたり暮らしに最適
この「ちびスケ」は、小さなモジュールの組み合わせで完成するため、フルオーダーに比べれば手が出しやすい。しかし住み心地のよさや、同社の魅力を十分に感じる建物で、子どもを育てあげて二人きりになった夫婦や、独り住まい、コンパクトな空間を好む方などの暮らしに合う。
オリーブグリーンを基調としたオーダーメイドのキッチン。小さな空間ながら、自然な形で2つある庭への動線が採られており、広がりを感じさせてくれる。
中庭は愛犬と遊べるドッグランも
2つある庭のうち、ドッグランとして愛犬が遊んだり、Sさん一家が食事を楽しんだりするプライベートな中庭では、キッチンのサッシを開ければ、直接料理を運べるようにしてある。「人生で出会った大切な物に囲まれながら、住まう人がともに歳を重ねることを考えた女性目線のプランです」とSさんが語るように、ミニマムであっても、あるべき収納はしっかりとプランされ、小さいながらも物が表に出て、雑然としない設計になっている。
増築した7坪の部分は、中庭を眺める小さなリビングとベッドルーム、1.5坪のウォークインクローゼットで構成。家人のみが使う、プライベートスペースとなっている。
造作キッチン、プライベートな庭など仕掛けも満載
さらに同社が長年のノウハウで得た冬暖かく夏涼しい気密性や、高い耐震・耐火性のある住宅で、造作のキッチン、プライベートな庭など、小さい中にもゆとりを感じられる仕掛けが満載だ。
大きな掃き出しが特徴のリビング。人の出入りが多い際は、窓を開け、庭との繋がりを持たせることで、アウトドアにも空間を拡張できる。
- 敷地面積:343.80平方m
- 延べ床面積:72.72平方m
工法
2×4工法
構造材
SPF材
主な外装仕上げ
屋根:ウィルルーフ
外壁:ウェスタンレッドシダー
主な内装仕上げ
天井:ヘム材塗装仕上げ(白)
壁:ドライウォール
床:無垢フローリング(ナラ)
開口部
窓:複層サッシ YKK APW330 アンダーセンサッシ ダブルハング
施工ビルダー
技拓
神奈川県鎌倉市鎌倉山3-16-16
技拓の詳細はこちらから。
- BRAND :
- 湘南スタイルmagazine
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PROFILE

湘南スタイルmagazine 編集部
1998年創刊の湘南を代表するメディア。湘南エリアに住む人と住んでみたい人に向けて、湘南オリジナルのライフスタイルと暮らしを充実させるテクニックを訴求し続ける。
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