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リノベーションの専門家が考える、“実験的”心地よい住まいづくり|鎌倉エリア

建築のプロと考える、リノベのビフォーアフター。高野さんは、リノベーションに特化した建築家として名を馳せる人物。今回取材した自宅は、昨年10月末に完成したばかりだという鎌倉市坂ノ下にあるリノベーションハウス。

昭和44年に建てられた物件を、
自然光が燦々と降り注ぐ現代風の住まいへ

木造建築の保有水平耐力計算、限界耐力計算を修得していることから、耐震強度に関する造詣が深く、幅広い活動を行っている。古民家などの一般住宅はもちろん、国宝や重要文化財の耐震調査を多数経験。2015年には、国登録有形文化財である湯浅物産館の耐震補強設計にて、耐震改修優秀建築賞を受賞している。
湘南スタイルでは、2012年に鎌倉市稲村ケ崎にあった高野さんの旧自宅兼事務所を掲載している。

「江ノ電の周辺であること以外は特に条件を決めずに探していたら、たまたま見つかったのが、昭和44年に建てられたこの物件でした。ただ状態はひどい有様で、シロアリが発生していて壁や天井が朽ち果て、雨漏りの被害を被るほか、立地的に工事が難しいことなど、なかなか買い手が見つからなかった理由はすぐに理解できました。一方で、広い間取りや日当たりが非常によいことなどのメリットが見え、多少難はありつつもリノベーションでこの住宅を再生できる自信がありました。結果的に工賃がかさんで、新築で建てるよりも高くなりましたが(笑)もし一から立て直すとしたら、建蔽率の問題から今よりも建物が小さくなってしまうという問題がありました」

見るからに寂れてしまっていた元の住宅の外観。手の施しようがなかったことから、迷わずスケルトンにすることを決断

元の物件の持ち味を活かすのがリノベーションの醍醐味だとするなら、その専門家である高野さんの設計は、その基本を忠実に守るアプローチだと言えるのかもしれない。

「この状態だと、当然スケルトンにせざるを得ないわけですが、その際に性能を高めることで耐震強度や断熱性を向上させます。その最たるポイントは2点。1点は門型フレーム、もう1点は自然光をより多く取り入れるために、1階のリビングダイニングを約30センチほど高くした点。こうした工夫を重ねることで安心、安全かつ冷暖房にあまり頼ることなく快適に暮らせます」

このような基本を押さえた上で高野さんは建築家らしい“実験”にもチャレンジしている。「荷量も問題なかったので、子ども部屋の下屋根に土を盛って芝生をつくりました。季節によって表情が変わるので、いまから楽しみです」

BEFORE/リノベーション前

改築後は主に子ども部屋として使用している2階は、襖で部屋が仕切られていた。この構造をそのまま活かす方向でリノベーションを検討。

床が壁が朽ち果てていた玄関。良くも悪くもリノベーションのやり甲斐あるコンディション。

子ども部屋の下屋根からの心地いい見晴らし。この風景に高野さんの建築家としてのインスピレーションが刺激され、ここから予想だにしなかったユニークな芝生という空間が生まれた。

後に広々としたリビングダイニングへと変貌を遂げる1階の様子。元はこのように鴨居を境に2つの部屋に仕切られていたが、耐震補強と多くの光を取り入れるという目的から全面的に改修を行う流れに。

AFTER/リノベーション後

広々としたリビングダイニングには自然光が燦々と降り注ぐ。門型フレームに設置したハンモックは娘さんのお気に入り。リノベーションのプロらしい意匠が所々に配されている。

リビングは外にウッドデッキを増設したことで減築。両サイドの窓により、採光性を高めた。

シャープな黒の外壁にウッドを張ることでアクセントにした外観。

新たに窓を設け、光が注ぐ心地よさを加えた洗面スペース。

暖房器機は手間がかからない上に火力が高いペレットストーブを使用。

高野家の所々で見られる味わい深いインテリア。ドアノブもそのひとつだ。

壁と床を貼り直し、窓の位置を変えた玄関。階段の下には収納庫を増設。

モルタル仕上げのキッチン台。天井から吊られたランプは高野さんの手づくり。

土を盛り、全面を芝が覆う下屋根。家族の一員である猫の「くらげ」も大のお気に入りだ。

居心地のよいデッキは広々。

リノベーション前に玄関にあったステンドグラスの小さな窓はキッチンへと移動。

 

湘南建築工房 取締役/一級建築士
高野淳一さん

湘南生まれ、育ちの建築家。大学卒業後に大工として建築業界に入る。さまざまな経験を積んだのち、2003年にリノベーション専門の建築設計事務所「湘南建築工房」を設立。現在は数々の実績が認められ、幅広い案件を手掛けている。

出典

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PROFILE

湘南スタイルmagazine 編集部

湘南スタイルmagazine 編集部

1998年創刊の湘南を代表するメディア。湘南エリアに住む人と住んでみたい人に向けて、湘南オリジナルのライフスタイルと暮らしを充実させるテクニックを訴求し続ける。

湘南スタイルmagazine 編集部の記事一覧

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