
風も人もモノも気持ちよく回遊できる家|横須賀エリア【北村建築工房】

湘南スタイルmagazine 編集部
- 2021年01月22日
モノの収納を生活動線上に気持ちよく配置。実現したのは暮らしの快適性だった。
ムダのない動線と収納が快適な暮らしを生む
リビングの木製大開口サッシには川を上ってきた海風が吹き込み、家の中を気持ちよく抜ける。デッキの向こうには、家庭菜園の野菜が艶やかに陽射しを浴びている。新居にあたってはまずこの大きな木製サッシは外せなかったというI夫妻。そして響き合うように室内には無垢材がふんだんに使われていて心地よい。設計・施工は地元の北村建築工房が担った。
さらにI夫妻が求めたのは、住まう自分たちの生活やモノの動線。例えば家族みんなで座れるスタディコーナーでは左右からの通路が設けられ行き来がしやすい。洋服はすべてショップのようなディスプレイで2階の一カ所にまとめた。各部屋に収納家具がなく、収納スペースが適材適所に建物と一体になるよう設けられている。
「事前に生活する上でのモノの配置を考え、収納のケースなども寸法を測り、ムダなく入るように設計してもらいました」と奥様。そのためモノが散らかるストレスを感じることが少なく快適だ。
風や光、人とモノが気持ちよく回る、誰もが目指すが難しい、稀有な暮らしを実現している。
モノトーンで引き締まった印象の外観。外壁はガルバリウム鋼板を採用し、一部にアクセントで杉板や塗壁が使われている。また海から川沿いに走る涼しい風を取り込めるように家全体で通風が図られるなど、 風や陽射しをパ
ッシブデザインをもとにコントロールして、夏は涼しく冬は暖かい仕組みとなっている。さらにサーキュレーションシステムを導入して室内の温度や湿度が一定になるよう設計されている。
川沿いの高い擁壁上という立地を活かし、大型のデッキを設置。心地よい風を感じながら抜け感のある眺望を楽しめる。デッキの右手には菜園を作り、休日には野菜作りを楽しむ。
2階デッキは主に干物スペースとした活用。洗濯場を裏手に設けるなど動線が考えられている。
開放感があるスッキリとしたリビング
玄関をデッキ状にしたのは北村建築工房の提案。段差が低く吉野杉のフローリングに違和感なくつながる。
玄関から入ると大開口のリビングサッシまでが一直線に視界上で広がり、驚くほどの開放感が生まれている。生活する上で必要なモノがあるべきところに収まり、空間がスッキリしているのがなんとも気持ちがいい。
無垢材の棚や床に囲まれた気持ちの良いスタディスペース。家族4人が並んで座ることができる机を備え付け、大人の仕事関連、子どもの学校関連のものをすべてこちらに収納。
キッチンはなるべく動かずに色々なことが解決できるよう設計。すっきりと空間に馴染むダイニングセットは新居前にオーダーメイド。
キッチンの収納は、使用するダストボックスの寸法を事前に測り、分別ごとにシンク下に入れこんだ。
階段はスケルトンとし、閉鎖感を取り除いた。2階上のロフト部も含め家全体で人の気配が感じられる仕組み。
2階の畳部屋はフリースペースとしてゲストの宿泊などに使用。
2階の寝室から1階の階段へつながる廊下部分に洋服の収納をまとめた。洗濯の干し場とも近く実用性が高い。さらに収納ボックスの大きさなども事前に測り什器を設計。ショップのような美しいディスプレイを実現した。
注文住宅情報|横須賀エリア
施工ビルダー
北村建築工房
神奈川県横須賀市追浜東町2-13/鎌倉オフィス:神奈川県鎌倉市大町1-16-19 KAYA studio 2F
北村建築工房の詳細はこちらから。
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PROFILE

湘南スタイルmagazine 編集部
1998年創刊の湘南を代表するメディア。湘南エリアに住む人と住んでみたい人に向けて、湘南オリジナルのライフスタイルと暮らしを充実させるテクニックを訴求し続ける。
1998年創刊の湘南を代表するメディア。湘南エリアに住む人と住んでみたい人に向けて、湘南オリジナルのライフスタイルと暮らしを充実させるテクニックを訴求し続ける。