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熱海屈指の老舗温泉宿「古屋旅館」とラグジュアリーパフェ専門店「Maison de Parfait 十全十美」の関係性【熱海特集】

年間300万人以上が訪れる(※熱海市発表の2024年入湯税ベースによる年間宿泊客数は306万4731人)、人気の観光地、熱海。昭和の面影残る旧き良き温泉街の風情と、モダンで洒落た飲食店が共存するコントラストが、老若男女、幅広い観光客を惹き付ける要因とも言われる。

そんな“モダン・熱海”を象徴するスイーツが“ラグジュアリーパフェ”を提供するスイーツ店「Maison de Parfait 十全十美(メゾンドパルフェ ジュウゼンジュウビ)」だ。

地元食材や本場のジェラート機材による手作りパフェを特別な一杯といただくマリアージュ

JR東海道新幹線「ひかり」、「こだま」で「東京」駅から約40分で到着する「熱海」駅。改札を出て右手、活気ある駅前商店街「熱海平和通り名店街」を抜け、徒歩3分ほどの場所にある「メゾンドパルフェ 十全十美(じゅうぜんじゅうび)」は、ラグジュアリー(贅沢さ、豪華な)を特徴とした高級パフェ専門店だ。

照明がやや落とされたバーを思わせる落ち着きある店内には、ゆったりとしたカウンター席とテーブル席を配置。そこでいただけるのが、自家製ジェラートと地元静岡の食材をふんだんに使用した贅を尽くしたパフェだ。

 

二つのシグネチャーパフェと春からスタートした新メニューのパフェ。左から「十全十美パフェ~佐藤錦/さくらんぼ~」3,850円、「十全十美パフェ~静岡県産クラウンメロン~」4,290円、「Parfait Aventure 十糸」1,980円

目と舌で味わえるパフェは、素材に静岡県内や熱海市内の農家を直接訪問して仕入れた「静岡フルーツ」を率先して使用。自家製と手作りにこだわるジェラートも、本場イタリア製の最新型ジェラート機を導入したオリジナルのジェラートだ。

また、ハーブやスパイスなどを利かせて大人向けに振ったジェラートは、熱海ローカルにも観光客にも人気を誇るオーセンティックBAR「バー ネグローニ」監修のカクテルやモクテル、熱海で愛されている自家焙煎のコーヒー専門店「茶々」のオリジナルブレンドコーヒーなど、静岡産の緑茶・紅茶、ワイン・シャンパン・ウイスキーとのペアリングで供されるなど、まさにラグジュアリースイーツに相応しい佇まいである。

 

熱海屈指の老舗温泉宿「古屋旅館」代表とラグジュアリーパフェ専門店の関係

オープンは2024年1月。運営は地元熱海でスイーツ事業を展開する「モデストスマイル」社で、Maison de Parfait 十全十美は、同社が手掛けた2店舗目のスイーツ店である。ちなみに、代表を務める内田宗一郎氏は、創業が1806年という熱海屈指の老舗旅館「古屋旅館」の17代目当主という肩書も持つ人物だ。

創業200年超の老舗旅館ともなれば伝統を重んじ、保守的な印象を抱くかもしれないが、現当主の内田氏は、最新のITツールの導入をはじめ、家業となりがちな旅館経営に経営的視点を導入。接客マニュアルの整備や動画の活用、施設のリニューアルなどを積極的に行う一方、WEBマーケティングによる集客を戦略的に行い、売上・利益を確保し、顧客満足はもちろん、旅館運営スタッフの福利厚生の充実をはかるなど、まさに熱海復興のモデルケースといえる経営手腕を発揮。忙しい旅館経営と並行して、観光協会や旅館組合の役員も務めるなど、現在の熱海の盛り上げに多大なる貢献してきた人物なのである。

そんな氏が、一時は存続すら危ぶまれたかつての熱海の商店街「熱海銀座商店街」に、熱海の街の盛り上げに寄与し、旅館で培ったもてなしの技術と食材に対する知見、経営的な感覚をいかし、高付加価値なスイーツやフードサービスをご提供することを目的に起こした子会社が「モデストスマイル」社であり、そのプロデュース1号店目が和栗スイーツカフェ「和栗菓子 kiito -生糸-」だった。

 

今季からメゾンドパルフェ 十全十美で提供されている新メニュー「十糸」は、1mmの細さで糸状に絞り出されたガナッシュモンテと静岡にちなんだ自家製ジェラートなどを組み合わせたオリジナルパフェの新メニュー。10種類のガナッシュモンテと5種類の自家製ジェラートを組み合わせた50種類を味わうことができる。メニュー開発は、姉妹店である「和栗菓子kiito−生糸−」に導入した極細の和栗モンブラン用専用機が活用されている。各1,980円

 

高品質な純国産和栗を100%使用した低糖度の香り高いモンブランを細さ1mmの錦糸状に絞って提供される「和栗菓子kiito -生糸-」のメニュー開発にあたっては、京都の人気店「和栗専門 紗織」とコラボーレーション。大人がゆったり過ごせるカフェ空間に設える一方、テイクアウトにも対応するなど、瞬く間に熱海を代表する人気スイーツ店に。この成功が、Maison de Parfait 十全十美のベースとなっているのである。

 

 

 

あらためて、上はメゾンドパルフェ十全十美の店内。当日、ふらっと立ち寄ることもできるが、人気店のため週末にはQRコードによる整理券も配布。ただし、あらかじめWEBから来店予約も可能なので、積極的に利用したい。

「熱海は現在、若者向けのスイーツ店が多く増えていますが、大人がスイーツを楽しみながらゆったりと流れる時間を楽しめるようなお店はまだまだ少ない。また、静岡には実は様々な美味しい果物が採れる、そうした魅力をうまく伝えきれていないといった所からこのような方向性になりました」とは同社広報担当者の弁。

店内中央の階段は、2階の専用キッチン工房「十全十美ラボ」へと繋がる。パティシエらの調理場である一方で、メニュー開発の場ともなっており、「現在は夏に向けて、ラグジュアリーなかき氷を鋭意開発中です」というから、そちらも楽しみだ。

地元の食材とローカルたちのアツい思いにより紡がれた、高付加価値なスイーツ。スイーツ激戦区の熱海の中でも、訪れたい逸品だ。

 

 

熱海が誇る7つの源泉のうちの一つである“清左衛門の湯”の源泉を所有し、独占使用できるなど、熱海屈指の老舗旅館である「古屋旅館」の当主、内田宗一郎氏。上質なもてなしを知る彼だからこそのアイデアや知見が熱海発のラグジュアリースイーツにいかされている。

Information

Maison de Parfait 十全十美

住所:静岡県熱海市田原本町4‐17

電話:0557-29-6797

営業:10時~16時半 不定休

https://juzen-jubi.com/

 

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『タビノリ』は、旅の楽しさは、旅のはじまりである「移動」から、旅前の準備、ふとした寄り道、車窓から見つけるお気に入りの風景など、旅の余白に目を向け発信していくメディアです。また、旅をその周縁のものと組み合わせ、定番の旅先や新しい旅の提案などを仕掛けていきます。

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