お伊勢さんはこう回る! 伊勢神宮の上手な歩き方【内宮編】

とにかく広い内宮は、順序よくお参りを

今回は、広大な伊勢神宮を上手に参拝する方法の内宮編をお届け。外宮とは異なり、内宮は伊勢市駅から少し離れたところにあるので、ならわし通り外宮から内宮の順番でお参りするのがスムーズだ。

およそ2000年の歴史を有するとされる内宮のご祭神は、日本人の大御祖神として崇敬を集める天照大御神(あまてらすおおみかみ)。宮域は伊勢市の約4分の1の広さを占める5500万平方メートルと、とにかくスケールが大きい。正宮を参拝してから2つの別宮に足を運ぶ、効率的な歩き方をご紹介しよう。
内宮MAPさしかえ1

宇治橋を渡り、まずは五十鈴川の禊の場へ

【1. 宇治橋】
内宮1宇治橋1
スタートは内宮の表玄関、宇治橋から。全長101.8m、幅8.4mの木造で、橋脚杭のほかはすべてヒノキでつくられている。式年遷宮に合わせて架け替えられており、戦後は遷宮年の4年前が恒例となっている。ここから先は右側通行で進もう。

【2. 神苑】
内宮2神苑
玉砂利が敷き詰められた表参道を進んでいくと、右手に緑の松が鮮やかな神苑がある。さまざまな奉納が行われる場所で、大晦日の夜から元旦にかけては大かがり火がたかれる。

【3. 五十鈴川御手洗場】
内宮3手洗い
一礼をして第一鳥居をくぐると、右手に五十鈴川御手洗場が。五十鈴川は古来より伝わる禊(みそぎ)の場。澄んだ川の流れに手を浸し、心身を清めてから正宮に向かおう。秋には美しい紅葉も楽しめる。

【4. 瀧祭神】
内宮4瀧祭神
五十鈴川御手洗場のほど近くに、所管社の瀧祭神がある。社殿のないことで有名な社で、石畳中央のほこらに五十鈴川の守護神が祀られている。

お伊勢参りのクライマックス、正宮へ向かう

【5. 表参道】
内宮5表参道 1
さらに表参道を進むと、第二鳥居の先左手にある「神楽殿」の北側に、お酒の神様を祀る「御酒殿(みさかどの)」、神饌(神様に備える食事)を調理する「忌火屋殿(いみびやでん)」、内宮の四方を守る「四至神(みやのめぐりのかみ)」などが見える。正宮の手前には大きな「籾だね石」が。

【6. 正宮】
内宮6正宮
いよいよ伊勢神宮参拝のクライマックス、正宮へ。20段ほどの石段を上ると、純白の絹の御とばりが下された外玉垣南御門があり、ここでお参りを行う。心静かに感謝の気持ちを捧げよう。5重の御垣に囲まれた聖域・内院に天照大御神が鎮座する正殿が。その中には、神宮の御神体であり三種の神器のひとつである「八咫鏡(やたのかがみ)」が祀られている。

【7. 荒祭宮】
内宮07荒祭宮 1
正宮の北にある小高い丘の上には、天照坐皇大御神荒御魂(あまてらしますすめおおみかみのあらみたま)を祀る、内宮の中で最も格式の高い別宮がある。式年遷宮をはじめとする祭事は正宮に準じて行われ、神饌の種類や数量も正宮とほぼ同じとなっている。

由緒ある別宮や神楽殿も見どころ

【8. 風日祈宮】
内宮8風日祈宮2
表参道を戻り、五十鈴川支流の島路川を渡ると、別宮「風日祈宮(かざひのみのみや)」が現れる。ご祭神は風雨を司る級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)。
内宮8風日祈宮jpg
「風神社」と呼ばれていたが、鎌倉時代の蒙古襲来で神風を吹かせたとして一躍別宮となった。

【9. 神楽殿】
内宮09神楽殿
表参道に面した入母屋造の大きな建物が「神楽殿」。神楽の奉納が行われる(所要時間は約30分)。一角にはお札やお守り、御朱印などをいただける神札授与所があり、竜と虎の姿が浮き出た手水石「竜虎石」も見られる。神楽殿の隣には雨天時にお祓いなどを行う「五丈殿」が。

子授け・安産の神を祀る社で、最後のお参りを

【10. 参集殿】
内宮10参集殿 1
神楽殿を出て表参道の火除橋を渡ると、参拝者のための休憩所・参集殿が見えてくる。無料で振る舞われるお茶をいただき、疲れた足を休めよう。神事の模様を収めた映像の放映や資料の展示が行われ、小さなお土産品も販売されているので、時間が許せばチェックしたい。

【11. 子安神社】
内宮11子安神社
フィニッシュは参集殿の先にある子安神社。ご祭神は天照大御神の孫である邇邇芸命(ににぎのみこと)の妻で、子授け・安産の神様である木華咲耶姫神(このはなさくやひめのかみ)。奥には木華咲耶姫神の父神である大山祇神を祀る「大山祇神社」がある。

【DATA】
●内宮(ないくう)
住所:三重県伊勢市宇治館町1
電話:0596-24-1111(神宮司庁)
時間:5:00~18:00(※5~8月~19:00、10~12月~17:00)
定休日:なし

参拝が終わったら、内宮の門前町「おはらい町」へ。この一画に、江戸から明治期の街並みを再現した「おかげ横丁」がある。お土産物を探したり、地元ならではのグルメを味わったり、趣のある通りのそぞろ歩きを楽しもう。帰りの足は、三重交通路線バスで五十鈴川駅まで6分程度。近鉄特急を利用できる宇治山田駅へも内宮からバスが出ている。

(出典:『トリコガイド 伊勢志摩 2018-2019 [付録あり]』)

(エイサイト編集部 ヨシダ)

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